<アイドル>

ゴルフの宮里藍さんが今シーズン限りで引退することを発表しました。
先日はフィギュアスケートの浅田真央さんが引退を発表したばかりですが、また一人スポーツ界のスターが現役を退くことになります。
私はスポーツにはそれほど詳しくありませんし、関心も世間一般の人に比べたら高くない方だと思います。それでもこのお二人のことはよく知っているし、私の記憶の中に強い印象として残っています。私でさえそうですから、おそらく日本中の人が知っているでしょう。まさに「国民的スター」と言っていいと思います。
実際お二人の登場で、女子ゴルフやフィギュアスケートへの人々の関心が飛躍的に高まり、それまで関心のなかったような人たちからも多くのファンが生まれました。特に子どもたちに大きな影響を与え、お二人にあこがれてゴルフやフィギュアスケートを始める子どもたちがたくさん現れ、競技の底辺が格段に広がりました。そして今、その中から日本のみならず世界で活躍するような逸材が次々と現れています。その意味でそれぞれの競技においてかけがえのない功労者と言えるのではないでしょうか。
お二人は競技での実力がすぐれていたのはもちろんですが、それだけでない、人を引き付ける特別な魅力が備わっていた人たちでした。だからこそ、多くの人が愛し、憧れる存在となったのです。まさに言葉の本来の意味で<アイドル(偶像)>でした。
どんな分野でも、それが広く一般の人たちに普及していくうえで、こうした<アイドル>と言う存在は不可欠で、お二人はまさにそうした役割を果たしたと言えると思います。

お二人のことを考えながら真理さんのことを思い浮かべました、天地真理さんもそのような意味での<アイドル>でした。いわばアイドル界の<アイドル>だったのです。
私は天地真理さんを単にアイドルとして語ることには強い違和感があります。それがたとえ称賛の言葉であったとしても「それは違う」と言いたいのです。私が真理さんに惹かれたのは何よりその<うた>の魅力であったからです。そして今ではそれは多くの人の常識になってきたと言っていいと思います。しかし一方で、真理さんの<うた>を高く評価する人たちの中には、「アイドル天地真理」を否定的に見る人たちもいます。私もそういう気持ちがわからないではありません。しかしそれもまた一面的だと思います。
天地真理さんが個性的で優れた歌手であるということは、極めて魅力的なアイドルであるということと相反することではありません。それは見る角度の違いでしかありません。そしてアイドルとしての真理さんの存在の大きさはご存知の通りです。
「元祖アイドル」と言われるように天地真理さんの登場がアイドルという言葉やイメージを人々の中に定着させ、それまで「ジャリタレ」とか「可愛い子ちゃん」などと揶揄、軽視されてきた若い歌手、タレントにいわば市民権をもたらしたのです。それは真理さんの生き生きとしてやさしい表情や晴れやかでよろこびが湧き出るような歌が、年齢、性別を問わず多くの人を魅了し、愛されたからにほかなりません。真理さんの空前の人気によって”歌謡曲”の世界の構図もがらりと変わり、それまでのじめじめした“大人の歌”からアイドルのはつらつとした歌へと中心が移っていったのです。真理さん以降、次々とより低年齢のアイドルが登場してきましたが、誰もが真理さんを目標としたり、真理さんに憧れたりしてきた人たちでした。その意味で、真理さんはやはりアイドル界の<アイドル(偶像)>だったのです。


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「音楽の黄金時代」

先日、朝日新聞の番組欄にこんな記事がありました。
(クリックして拡大してお読みください)

「タブジュン音楽の黄金時代」朝日20170510

「ミュージックプラザ」がなくなって、リクエストする適当な番組が見つけられずにいたのですが、この記事を見てこの番組ならどうかと早速5月13日に聴いてみました。しかし1回聴いただけでは様子がわかりませんから、2~3回聴いたところでリクエストを出そうと考えていたところ、「来週はアイドル特集」という告知があったのです。そこで、番組のことはよくわからないけれどともかくリクエストをしてみようと思い、「恋と海とTシャツと」をリクエストしました。というのは13日の放送では結構レアな曲もかかっていたので、あえてオリコン1位曲を外して出してみたのです。
はたして採用してもらえるか、期待して20日の放送を聴きました。



いきなり「若葉のささやき」という言葉が出てきて、期待が高まりましたが、真理さんはなかなか出てきません。それどころか70年代アイドルはほとんど出てきません。ゲストの人が80年代アイドル云々と言っていましたから、かからないのかな?と思いかけていたのですが、前半の女性アイドルの部の終わり近く



というわけで「水色の恋」がかかりました。<恋は水色>さんのメッセージ、とてもよかったですね。まさに「みずみずしい歴史的な名曲」でした。私のリクエストはボツでしたが、側面支援くらいにはなったかなと思います。
ともかく真理さんの歌がかかって、あとは気楽に聴いていたところ、最後にこんなことが


※ すみません。著作権の関係でブロックされてしまったようですね。私自身は見ることができるので気が付きませんでした。代わりに内容だけご紹介します。
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最後は浜田朱里さんです。天地真理さんのカバーで、最近の一番のお気に入りになるんですが「想い出のセレナーデ」です。
             <歌が流れる>
この番組では皆さんのご意見、ご感想、リクエストを募集しています。お便りは、郵便番号106-8039 ラジオ日本「タブレット純 音楽の黄金時代」まで。メールはtabjun@jorf.co.jpまで。たくさんのお便り、リクエストをお待ちしています。
来週5月27日はプロ野球中継のためお休み、6月3日は「栄光のテレビ主題歌大特集 第2弾」、6月10日は「雨の歌特集」です。お楽しみに。
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何と「想い出のセレナーデ」がかかったのです。歌っているのは浜田朱里さんでしたがもちろんオリジナルは真理さんです。結局、題名だけの「若葉のささやき」まで入れれば真理さんの歌が3曲登場したことになります。もう少し様子を見たいですが、これからもこの番組にリクエストをしていこうかなという気にさせますね。みなさんも気に入ったらリクエストしてみませんか。最後に紹介があったように、6月10日は「雨の歌特集」だそうですし特集でなくてもリクエストはできそうです。番組HPはこちらです。


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聴き比べ 「恋の風車」

今回は聴き比べシリーズ。今回とりあげたのは「恋の風車」ですが、Youtubeで探しても”本家”のチェリッシュと天地真理さん以外では麻丘めぐみさんくらいしか見つかりませんでした.。しかし最近では聴き比べの対象にできる動画が減ってきて、ほかに適当な曲もすぐ思いつかないので、予定通りこの曲を取り上げることにしました。

ではまず“本家”チェリッシュからお聴きください。


次に麻丘めぐみさんです。


最後に天地真理さんです。


いかがでしょうか。チェリッシュはエッちゃんの声がやはり魅力的ですね。リズムを歯切れよく軽く刻んでそれほど抑揚をつけず割と淡々と歌っていますが、声の可憐さが軽快な曲に爽やかでしっとりとした落ち着きを与え、時に儚さも感じさせます。
麻丘めぐみさんは他の2人(組)と並べられるとちょっと気の毒でしたね。麻丘さんのカバーには結構いいものもあるのですが、これはたぶん割と早い時期の録音だと思うので幼さがあります。しかしほかにプロの歌手のカバーが見つけられなかったのでつきあってもらいました。
天地真理さんはほんとうにすばらしいです。私は真理さんによるカバーの中で完成度という点では最高のものだと思います。完成度ということは欠点がないということです。曲の性格もありますから、これが最も感動的とかすぐれているという意味ではありません。しかし聴くたびに感嘆し満足感があるうたです。
真理さんによるこの歌は躍動的です。まさに心が弾むうたです。とはいえ過剰に元気に歌うわけではありません。風車に息を吹き込むように、ポイント、ポイントでアクセントをきかせて推進力を与え躍動させていくのです。声の表情もニュアンス豊かで細部も充実しています。このあたりはチェリッシュと比較しながら見ていきましょう。
まずこの部分

エッちゃんも「歩く」のところでアクセントを与えて高揚させていきますが、真理さんは「歩く」につづいて「二人に」「朝の」「光」と3連発で煽るようにぐんぐん高揚させていきます。しかも「朝の光」のところはまさに晴れ晴れと朝の光の輝きが見えるようです。
次はこの部分

チェリッシュは平坦に歌っていますが、真理さんは大きな抑揚はありませんが声自体の力があるので高揚状態が持続し陶酔的でさえあります。「しあわせ」の絶妙なニュアンス、そこから「色の風が」と舞い上がっていくような歌い方もすばらしいです。
最後に

この部分は悦ちゃんの良さもよく出ていますね。とてもみずみずしくて、「(胸の)中を」「回っているわ」のところなど声の儚さが実に魅力的です。一方、真理さんはここでもすばらしいですね。「たばこのにおいがする」というところなど本当にたばこのにおいがしてくるようですし、「燃える胸の中を」ではまさに燃えるような想いがあふれ出しそのままぐんぐん高揚していきます。

ちょっと分析的に見てきましたが、全体を通して、チェリッシュもとても魅力あるうただと私は思っていますが、真理さんのうたは晴れ晴れとしてスケールも大きく、いわば“快唱”とでも言っていいものです。これをレコーディングした時、真理さん自身も充実した達成感があったのではないでしょうか。


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本物を見なければわからない

1週間ほどスペインへ行ってきました。
日本をたつ時、私の住所ではまだ桜が咲き始めた頃だったのですが、マドリッドに着いたら新緑の若葉の季節でした。マドリッドは街路樹が高くて美しく、まさに「若葉のささやき」でした。気温も30℃近くで半袖で過ごしました。中間でバルセロナへ移動した頃から気温が下がり4月らしい気候になりました。
この旅で考えたことは何といっても「本物(実物)を見なければわからない」ということでした。それは至る所で経験しました。たとえば、
マドリッドから少し脚を延ばした古都トレドは写真では見ていましたが、実際のスケールや路地のたたずまいなど現地に行ってみなければわからないものでした。またベラスケス、ルーベンス、ゴヤ等の作品も写真とはまるで印象が違いました。そういう中で、とりわけそのことを強く感じたのは、まずソフィア王妃芸術センターで見たダリの作品です。私はダリの作品はどうも気持ち悪くて面白くはあっても好きではありませんでした。例えば次の作品はタイトルからして「偉大なる手淫者」というのですが・・・。
ダリ「偉大なる手淫者」
ところが実際に見るとまるで印象が違うのです。色彩が本当に繊細で実に美しい作品なのです。実物を見てない方は信じないかもしれませんが本当です。ぜひ実物を見て下さい。まさに「本物を見なければわからない」ものの代表です。
しかしそれ以上に、「本物」によって心動かされたものが2つあります。
ひとつはやはりソフィア王妃芸術センターにあるピカソの「ゲルニカ」です。
ゲルニカ
このあまりにも有名な作品は写真ではほとんどの方がご覧になっていると思いますし、テレビなどでもよく取り上げられますから細部までご存知の方も多いと思います。当然私もその歴史的意義も含めよく知った作品で「見慣れた」と言ってもいいものでした。
ところが、実際にこの作品の前3mくらいのところに立ってこれを見た時、画像から強い波のようなものが私に向かって押し寄せてくるような感覚にとらわれました。それはこの絵の中に埋め込まれた底知れぬ怒り、悲しみが発するエネルギーなのでしょう。呆然と見入っているうちに涙がにじんでいるのに気が付きました。それは言葉や概念で表現できないものに対して私の心身が反応を起こした結果でしょう。ともかくこれまでしたことのない体験でした。
「本物を見なければわからない」もののもうひとつはガウディのサグラダファミリアです。これもあまりにも有名な教会建築ですね。
サグラダファミリア
外側のつくりは写真でも見られます。もちろんそのスケール感は実際に見なければわかりませんが、私がとりわけ「本物を見なければわからない」と思ったのはその内部です。もちろん内部の写真もあります。しかしその<空間>はその場でしかわからないものでした。
サグラダファミリア内部2
内部は微妙に色の違う石柱が木々のように林立し、そこに回り中のステンドグラスからの色とりどりの光線が差し込み、まるで森の中にいるようです。光線は水彩絵の具のようにやわらかで、太陽が移動するにつれて刻々と違う色で柱を染め上げていきます。小鳥の声が聴こえてきそうな生命の楽園です。心が何かかけがえのないものによって満たされ慰められる、そんな空間でした。お互いにぶつかり合うほどに大勢の観光客がいて、相当の音量が発生しているに違いないのに、この空間に身を浸していると森の静寂がそこにありました。まさに至福のひとときでした。

「本物(実物)を見なければわからない」ということは言葉で言えば当たり前ですが、実際には私たちは偽物、まがい物を見て、いかにもわかったように思い込んでしまいがちです。サグラダファミリアについてネットで調べていたら「美しいとも、立派だとも思わない 。岡本太郎の奇をてらう思想と(し)か思えません。すばらしいと言う感性もミーハー。ともあれ子供の粘土工作」というご立派なコメントを見ました。写真だけを見て自分は何でも正しく判断できると考える、自分を相対化できないこういう傲慢な人たちがネット上には多すぎますね。
天地真理さんの場合も「本物」を自分の目や耳で知ろうとせず、上の例で言えば「写真」のような2次的な情報でわかったように思っている人が世間にはあまりに多すぎます。帰りの飛行機の乗り継ぎで降り立ったヘルシンキ空港でかなり待ち時間があったので、旅行に来て初めてイヤホンを挿し真理さんのうたを聴きました。聴こえてきたのは「もの想う季節」でしたが、みずみずしい歌声が疲れた心と身体に沁みわたりました。

 前回「ラジオ深夜便 天地真理集」にmariminafanさんから17日の放送での反応を教えていただきましたので、お聴きください。

保母さんだった玉木(?)さんとは45周年記念パーティーにも来てくださっていた方でしょうか。ずっと真理さんを見守ってきてくださっているのですね。心温まるお便りでした。
それにしても、これを聴いて考えたことは、リクエストしっぱなしではなく、こういうフォローも大事だなと言うことです。次につなげるためにもこれから大事にしていきましょう。


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ラジオ深夜便 天地真理集

4月3日のNHK「ラジオ深夜便」の「天地真理集」、すでにいろいろの方が内容を紹介したり感想を書かかれたりしていますが、早速お聴きください。

かかった曲は次の通りです。
①水色の恋 2:30~ ②ちいさな恋 6:25~ ③ひとりじゃないの 10:38~ ④虹をわたって 14:47~ ⑤ふたりの日曜日 18:27~ ⑥若葉のささやき 22:04~ ⑦恋する夏の日 25:55~ ⑧空いっぱいの幸せ 29:23~ ⑨恋びとたちの港 32:56~ ⑩想い出のセレナーデ 36:32~ ⑪君よ知るや南の国 40:44~



いかがだったでしょうか。これを聴くと、徳田アナウンサーは日比谷公会堂のコンサートに行ったということですから、真理さんのファンだったのですね。実際に見た会場の様子も語ってくれましたし、曲の間のお話も短いながらも”台本通り”と言うのとは違う暖かさが感じられ、落ち着いたよい放送でした。
曲は最後の「君よ知るや南の国」を除けばオリコン4位以上の大ヒット曲ばかりでした。もちろんそれだけで十分聴きごたえがありましたが、徳田さんが最後に「怒涛の数年間」の後も「落ち着いて、いい曲も多くなったように思いますね」と言っておられたのは、本当はそれ以外の曲もかけたかったと言いたかったのではないでしょうか。最後の曲として唐突にヒット曲とは言えない「君よ知るや南の国」が入ったのも、真理さんの曲をよく知る徳田さんの発案だったのではないかと私は推測するのですが・・・。私自身ももう少しバラエティーに富んだ選曲をしてほしかったなあという気持ちもあります。ただ、真理さんの場合、ヒット曲が多すぎてこれだけで時間が終わってしまうということなのですね。やはり2時間連続、あるいは2回、3回とシリーズで続くような番組をやってほしいと思います。そのためにはやはり、放送局の人たちにこれだけ多くの人が望んでいるということを機会あるごとにアピールしていくことが必要だと思います。
前回の記事で紹介しましたが、同じNHKの「歌謡スクランブル」では3月17日のリクエスト特集で「若葉のささやき」がかかりました。それをリクエストしたのはお二人でしたが、真理さんの他の曲へのリクエストもたくさんあったと言っていました。そしてその後、3月30日には「アイドルコレクション(1)」で「水色の恋」が、4月5日の「青春のメロディー(3)」では「ひとりじゃないの」がかかりました。同じ番組で2週連続というのは珍しいですが、この「深夜便」もその間にあったのです。確証はありませんが、このように時系列で見てみると、リクエスト特集でのリクエストの多さがその後の放送に何らかの影響を与えたのではないか、と考えてしまうのです。実際はどうかわかりませんが、それを信じてこれからも機会あるごとに地道にリクエストを続けていこうと思っているところです。


なお、放送の中で若干気になった部分がありましたので、ちょっと嫌味な気もしますが触れておきたいと思います。
ひとつは「水色の恋」の作詞作曲者名ですが「田上」を「たがみ」と読んでいましたが「たのうえ」です。
次に「想い出のセレナーデ」のところで 「74年4月には大阪でフォーク・コンサートを開いている」と言っていましたが、それは大阪フェスティバルホールでのコンサートだと思います。しかし以前の記事で紹介したように「フォークコンサート」とは言えないと思います。石川鷹彦さんや吉川忠英さんとの共演コーナーもあったのでそう考えたのかもしれません。


16日よりしばらく応答ができません。コメントはいただけますが掲載、返信は23日以降になります。記事の更新も25日以降になりますのでご承知ください。

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