新3人娘

ソニーから「ゴールデンベスト新3人娘」が発売されました。40年目にして3人娘がそろったはじめてのCDです。このCDは1枚目がそれぞれのヒット曲、2枚目がフォーク名曲カバー集となっています。

1枚目のヒット曲集では、それぞれのデビュー(1971年)から1974年までのそれぞれ上位6曲が収録されています。真理さんはオリコン1位だけで5曲、それに「水色の恋」(オリコン3位)を加えると6曲になってしまいますからこれ以外選択の余地がありませんね。ルミ子さんも1位が4曲あり、このCDの収録曲の半分が1位、もう半分もほとんど2,3位ということで、当時の3人娘の人気のほどが分かりますね。

私は小柳ルミ子さんや南沙織さんのうたはテレビやラジオで聴いてきただけなので、あらためて音質の良いCDで聴いてみて、いろいろ発見もありました。

1枚目のヒット曲集については、小柳ルミ子さんはテレビやラジオで聴いていた印象より濃厚な表現ですね。まだこの頃はあまり濃くないと思っていたのですが、「私の城下町」や「京のにわか雨」にこんな泣き節があったとは思いませんでした。
また、南沙織さんはテレビなどでは分からなかった良さがありました。「潮風のメロディー」や「哀愁のページ」がこんなに良い曲だとは当時思っていませんでした。沙織さんにはほんとうに素直な影の無い明るさがありますね。

2枚目はフォークソング集ですが、とても興味深く聴きました。フォークソングと謳ってはいますがいわゆるニューミュージックに入れた方がいいものもあるし、筒美京平などのプロ作曲家の“フォーク調”のものも入っています。南沙織さんの歌っている曲はほとんどそういう曲で、歌い方自体もフォークというよりポップスという感じです。それは歌としては軽快でヴァイタリティーもあり、感じはいいのですがそういう意味での違和感もあります。

小柳ルミ子さんはフォークとしては重い表現が多いですが、巧みに歌っています。「神田川」などは実に見事だと思います。ドラマのように演出されたうたですね。ただ、最初に聴いた時はとても感心したのですが、2度目に聴くと作為が気になってきました。何度もくりかえし聴きたいという感じではなく、私の感覚とはやはり合わないところがあるようです。

真理さんの場合は、さらっと歌っていますから、最初聴くとそれほど印象は強くないかもしれません。しかし繰り返し聴けば聴くほど新鮮さが増し、心に浸みこんでくるのです。
私のイメージで言うとフォークには“風”が必要なのですが、真理さんの場合、流れるような“風”があり、それがはかなさとかやさしさ、あこがれになっているのではないでしょうか
結局、フォークはやはり真理さんが一番、というのが私の結論です。

ただ選曲については疑問があります。このCDで真理さんが歌っているのは「花と小父さん」「小さな日記」「涙から明日へ」「太陽がくれた季節」「サルビアの花」「冬物語」の6曲です。この選出基準は何でしょうか?どちらかというと、かつての真理さんの“イメージ”にとらわれているような感じがします。もちろんここに収録されている曲がよくないというわけではありません。いずれもその曲としてはベストと言っていいと思います。しかし真理さんにはもっとすばらしいうたがあります。たとえば「あの素晴らしい愛をもう一度」や「恋の風車」がなぜ入っていないのでしょうか?この二曲は真理さんによるカバーでも最高のものです。「ある雨の日の情景」もぜひ入れたいものです。吉田拓郎と同じ曲と思えないみずみずしいうたは彼女のオリジナリティの証明です。「告悔」などさだまさしの曲も入れたいですが、このCDでは1974年までのアルバムから選んでいるようですから見送るとしても、以上の3曲は絶対入れるべきものだと思います。もっと言えば、「涙は明日に」と「結婚しようよ」も入れたいですね。以上5曲に「涙から明日へ」を加えれば6曲になり、これが最高の選択と思います。

もちろん曲の評価はいろいろでしょうから異論もあるかもしれませんが、私がこういう対案を出したのはこういうCDを出すならファンの声も聞いてほしいと思うからです。このCDを製作したのはどういう人たちかわかりませんが当時からソニーにいる人ならともかく、むしろ40年来のファンの方がその歌手についてよくわかっていると思うのです。今後そういう機会があるかどうかわかりませんが、あるとすれば、ぜひそうしてより魅力的なものにしてほしいと思います。

最後に私も「新3人娘特集」をつくってみました。3人がそろって録音している「あなた」を3人で歌ってもらいました。しかしテンポもアレンジも違うので、つぎはぎのような感じになってしまいました。また音量レベルが若干バラツキがあり雑音もあります。あまりうまくできたとは言えませんが、それぞれの特徴は出ていると思います。お楽しみください。

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※ 本編の『恋人たちの港』(関連サイト紹介)を更新しました。ファンクラブ公式サイトを含め、最近また真理さんファンによるブログが増えています。私の把握しているだけで14あります(公式を除く)。ひと通り見るだけでも大変ですが、すごいことですね。


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真理ちゃんのフォーク

ひこうき雲さんの仰るように、真理ちゃんの歌は作為的なものをあまり感じず自然な風のようです。それが聞く者の耳と心に心地良く響くのでしょうね。

ファンの声を反映させたCDは面白そうですね。あるテーマでまとめたり、物語の時系列になるように並べてみたりとか。
ちなみに私が真理ちゃんカバーのフォークを6曲挙げるとしたら...選択に苦慮しますが、
「あの素晴らしい愛をもう一度」「この広い野原いっぱい」「若草の髪かざり」「結婚しようよ」「ある雨の日の情景」「想い出のグリーングラス」
と、してみます。

Re: 真理ちゃんのフォーク

酩酊居士さん
コメントありがとうございます。

ソニーで真理さんを直接知っている人はすでに定年で退職していると思うのですね。(もっとも先日の復興支援の「ひとりじゃないの」をプロデュースした松崎さんのように独立したひとはいまでも活躍していますが)
ですからいまCD製作に携わっているひとはもっと若い世代の人たちで真理さんのことはあまり知らないでしょう。本社ビルは天地真理が建てたとさえ言われたことも知らないでしょう。(本社はまた移転したのかな?)
酩酊居士さんもすぐにベスト6があがってきたように、真理さんについてはずっと真理さんのうたを聴いてきたファンの方がソニーの現役の人たちより良くわかっていると思うのです。
次の機会があるとすれば、ぜひファンの声を反映させてほしいですね。

つい最近の企画なのでしょう が

こんにちは 私も「ゴールデンベスト 新三人娘」を聞きました 
DISC1では小柳ルミ子さんや南沙織さんの歌をほんと 久々に聞いて これまでの記憶の中にあったお二人の歌の記憶が 今更新された そんな感じです 
真理さんの記憶を更新した時の衝撃から比べると遥かに軽微でした
私なりの印象では ルミ子さんは「瀬戸の花嫁」 沙織さんは「17才」
真理さんは 「虹をわたって」が ベストです  想いは後日に吐露します

DISC2 フォークソングのカバーにはがっかりです
真理さんは他にもっと素敵な歌を歌っているのに
「あの素晴らしい愛をもう一度」が何故入ってないの?
ファンの意思は無視して やっつけ仕事しているのかと思います


 



Re: つい最近の企画なのでしょう が

tipさん
コメントありがとうございます。

> 真理さんは 「虹をわたって」が ベストです
実は私も1枚目を聴いたとき「虹をわたって」が一番印象的でした。  
> 想いは後日に吐露します
楽しみにしています。

> 「あの素晴らしい愛をもう一度」が何故入ってないの?
ほんとうにこれほどの名唱を入れないというのは理解できないですね。こういう企画がまたあるならば、じっくり時間をかけて選曲してほしいですね。

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