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天地真理に関するレモンティー論争

前々回の記事へのコメントに「5杯くらいレモンティー飲んでます」という言葉があり、思わず笑ってしまいましたが、そういえば<天地真理に関するレモンティー論争>というのがあったのを思い出しました。
そこで雑誌を調べて、『週刊プレイボーイ 1973.2.27号』に載っているのを見つけましたので紹介します。


表紙001小


天地真理はレモン・ティーかミルク・ティーか――今 日本の各地でこんな論争がマジメに行われている。
彼女がレモンのように清純であるか ミルクのように暖かく優しい人柄であるかという なんともたわいのない話なのだが 当人たちにとってはまじめもまじめの大マジメ まさに口角泡を飛ばさんばかりの勢いなのだ。
なんのことはない 天地真理の裏表 我らのマリちゃんの大賛美合戦をしているに過ぎないのだから おそれ入った話ではある

* * * * * * * * * * * * * * * *

しかし天地真理はスターである。
これはまごうかたなき真実であり真理だ。

 ――普通の女の子とちがって飾っておきたい人である。
                  (室蘭市 ○○クン〈17〉)

ファンの部屋に飾られるブロマイドの売れ行きもここ1年ほど トップであり レコードもデビュー曲「水色の恋」以来 最新曲「ふたりの日曜日」まで 大ヒッ卜を続けている。
 ――控えめで優しく歌もうまい  (東京都 ○○クン〈22〉)
 ――こんな娘があったらと思います。(千葉市 ○○〈45〉)

彼女のファンは1歳から70歳までといわれているほど巾が広い。60歳のおじいちゃんと6つになる孫娘が 一緒にレコード店にいって 同じレコードを別々に買っていったという話がある。実話である。

彼女のどこにそんな魅力があるのだろう。
 ――気やすく話しかけられそう  (札幌市  ○○クン〈20〉)
 ――有名だけど身近かな感じ  (東京都 ○○クン〈16〉)

気さくである。とても優しい。誰ともわけへだてなく話をする。21歳の女の子 天地真理の性格である。

しかし歌手 天地真理は たとえファンがどう思おうとも いまではもう 誰の手も届かぬ雲の上の人なのだ。スターという神話のベールに包まれて・・・。

“わたし神話がきらいなのです。ベールをはずして見て欲しい″という彼女自身の言葉にもかかわらず――である。

彼女が飲む紅茶の味を ファンは決してわからないだろう。


本当にこんな“論争”があったのか知りませんが、こんな他愛もない記事が巻頭のページを飾っているのを見ると当時の人気のほどがわかります。
また、60歳のおじいちゃんと6つの孫娘のエピソードなど、真理ちゃん人気の性格が感じられますね。
ともかく、天地真理全盛期の熱い雰囲気を伝えてくれる記事です。


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ファンの集いでの一幕。

 早速読ませていただきました。
 昨年10月のファンの集いでは、参加したファンひとりひとりに真理さんからサイン色紙の手渡しがあったのですが、その際ひとことふたこと、それぞれ真理さんに声をかけることができました。
 あるファンが「雲の上の人」という表現をしたとき、真理さんはこう返されました。
 「雲の上の人とかっていうんじゃなくって、みんなおんなじなのよ」
 これも当方には忘れられない一幕でした。

 (売れっ子時代、楽屋ではハッサクを食べることが多かったそうですから、やはり真理さんの好みはレモンティーなのでは?)

 次回集いにはぜひともひこうき雲さんもご参加を! 

Re: ファンの集いでの一幕。

shiolaboさん
コメントありがとうございます。

shiolaboさんのひとことからの連想でこの記事を思い出しました。

このころの真理さんはしかし、雲の上の人でしたね。
以前書きましたが、私が偶然数寄屋橋のニッポン放送のサテライトスタジオで見かけたころはまだまだ牧歌的だったと思うのですが、このころはもうかたいガードがついていたのではないでしょうか。渋滞に巻き込まれてテレビの番組に遅れそうになり、銀座で車から降りて、周りをガードが固める中を歩いてテレビ局まで移動したというのはこの頃だったのではないでしょうか?

そうですか。ハッサクが好きだったんですね。
そうするとやはり『一杯のレモンティー』ですね。



No title

お久しぶりです。
”彼女のファンは1歳から70歳までといわれているほど巾が広い。”と言う記事は、なるほどなと、納得してしまいます。しかし、これが逆にあだとなっていたのではとも、思われます。コアなファンが少なかったのかなと。そういえばたしか、その昔NHKが行っていた認知率調査(全国津々浦々の老若男女対して行った、この人知ってますかと言った調査)で、初めて認知率100%ととなったのが、真理ちゃんだったと記憶しています。あまりにも、ファン層が広すぎたために、方向転換が、出来なかったのかも知れませんね。

ミルクティーに1票!

ひこうき雲さん、こんにちわ

私が持っている「女性が好きな紅茶」のイメージ
レモンティー : キュートでおしゃれな女性
ミルクティー : 優しく暖かな女性

私は、真理さんは、ミルクティーが似合うと思います。

でも、真理さん自身は、きっとレモンティーが好きなんでしょうね。
いつか聞いてみたいですね。

楽しい話題をありがとうございます。

Re: No title

makoさん
コメントありがとうございます。

認知率調査と言うのがあったのは知りませんでしたが、真理さんが初めて100%になったと言うのは納得ですね。

そういうファン層の広さがあだとなった・・・ムーン・・・と考えていたら重大な発見をしました。
実は自分でも気がつかずに書いていたのですが、「60歳のおじいちゃん」って、考えたら私もそうでした。もっとも私には孫はいないので、その意味での「おじいちゃん」ではないのですが・・・。

話がそれてしまいましたが、真理さんのファン層がどういう性格だったかということは興味があります。コアなファンが少なかったのか?
でもこれは大論になりますから、また機会をあらためて考えたいと思っています。
みなさんのご意見もお聞きしたいですね。

Re: ミルクティーに1票!

ラガールさん
コメントありがとうございます。

おしゃれなイメージというと、レモンティーかなと思うのですが、でもそれはわれわれの世代で(かってにラガールさんと私を同じ世代にしちゃいました!)、最近は「レモンティー」と言うもの自体、目にしませんね。「ナポリタン」を出してくれるような昔ながらの喫茶店にいくとあるんですがね。「ミルクティー」を注文すると言うこともありませんね。今はティーポットで出てきて、ミルクは好みで入れるだけです。

そう考えると、あの時代はワンセットの完成品だったのですね。今はそれぞれの好みで勝手に組み合わせる時代。
歌もみんなが同じ歌を知っている時代からそれぞれ勝手に自分の歌を聴いている時代へ、そんな流れがありそうです。これ、makoさんのコメントされたテーマにも関係ありそうですね。

一杯のレモンティーから面白い展開がありそうです。

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