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最強アイドル

昨日(1/14)の「ミュージック・ステーションSP」で『最強アイドル ベスト50』というのをやっていました。私は2時間も付き合う暇もないし、どうでもいいおしゃべりは聴きたくもないので、ビデオにとって後で順位だけ確認しました。その内、70年代女性アイドルだけを抽出したのが下の表です。(参考のため80年代アイドルから松田聖子さんだけ入れました)

最強アイドル順位


真理さんは28位と言うことで「ええ?」と思う人も多いでしょうね。しかし、70年代の女性アイドルで言えば3位です。さらに真理さんの場合、発売枚数が非常に少ないですね。それでもこれだけ上位に来ています。表の右端の「1枚当たり」というのは私が計算したもので、シングル+アルバムの発売枚数で売上枚数を割ったものです。つまり発売枚数1枚当たりでどれだけ売り上げがあったかということです。これで見るとピンクレディーは別格としても、松田聖子さんをも上回っていますね。真理さんは全盛期は短かったけれど、その人気は誰よりも大きかったということをこの数字は示しています。

ただこの番組のこれらの数字はかなり留保をつけなければいけませんね。
「シングル、アルバムの売り上げ枚数を集計した」ということですが、単純に合計したのか、アルバムはシングル何枚分というような計算をしたのかははっきりしません。また、集計対象がデビュー以来現在までのすべてなのか、アルバムはベスト盤も含むのか、CD、BOXも含むのか、等、どうも集計基準がわかりません。
例えば真理さんの場合、シングル18枚、アルバム16枚となっていますが、maristさんの『夏を忘れた海』のディスコグラフィで見るとシングルは22枚、オリジナルアルバムは13枚だと思うのです。シングルは復帰後の3枚を除いても数が合いません。アルバムはベスト盤を含むとすればもっと多くなります。いったいこの数字はどこからとった数字なのでしょう?他の歌手の場合を調べてみても同様に不可解なことが多いのです。
結局、マスコミなんてこの程度、ということを逆に証明しているということでしょうね。
それから、こういう比較をするなら1970年代も2010年代も同じ基準では無理です。購買力が全く違うし、レコードやCDの価格の重さが違います。真理さんが活躍した70年代前半ではレコードは若い人にとってはまだ高くてそう簡単には買えないものでしたが、今はネットで何でも手に入る時代で、CDそのものが売れなくなっています。そう事情を考慮せず『最強アイドル』を決められるわけがありません。

したがって結論はこの順位で一喜一憂しても仕方ないということです。
しかしそれでも、真理さんが“空前のアイドル”であったことは十分うかがい知ることができましたね。



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天地真理さん、凄いねぇ♪

ところで、、、
この順位には、「小柳ルミ子」さんが入っていませんが・・・
間違い有りませんか?
念のため、お伺い致します。

Re: 天地真理さん、凄いねぇ♪

イッチーさん
コメントありがとうございます。

そうです。これもおかしなことで、小柳さんだけでなく、桜田淳子さんもベスト50には入っていません。
小柳さんはずっと活動を続けてこられたのですから、売上枚数では真理さんより上に来て当然だと思いますが、「アイドル」ではないという解釈でしょうか?桜田淳子さんは純粋に売り上げが足りなかったのかもしれませんが、その当時の存在の大きさと言う意味では、上位に来ている人たちよりずっと上だと思いますから、ここにも売上枚数だけで順位付けすることの無理が出ていますね。
真理さんたちの時代は「アイドル」も年齢を問わず多くの人に知られていたと思うのですが、その後どんどん特化していって、一部の人のマイナーな偶像でしかなくなってしまいましたね。だからこの番組で上位に来ている人たちも、私など知らない人の方が多いのです。
ですから、こういう比較自体が意味がないと思いますが、同じ70年代の人たちなら(といってもピンクレディーは真理さんとはすれちがいですが)ある程度比較できるかなと思って「一枚当たり」と言うのを出してみたわけです。もっともこれもシングルとアルバムを一緒にしてというのは乱暴ですけれどね。

あの時代を生きていた人なら真理さんの存在の大きさは誰もが知っているのですが、それを(真さんが「うた」について試みられているように)なんとか客観的に表すことができないかと言う試みと思ってください。

なるほど・・・全くですね。

>>真理さんたちの時代は「アイドル」も年齢を問わず多くの人に知られていたと思う、、、

私も、知らないグループが居ましたねぇ。
しっかりした基準がないまま、「番組として面白ければ・・・」と言う企画で
やったとしたら、選考から外れた歌手にとっては不満が残るでしょうね。

アイドルとは25才まで、という年齢制限でもあったのかなぁ?
まぁ~、どうでも良い番組のことですが、、、(笑)

説得力ありますね

見ましたよ、私も。
なんで28位なんだ、とか
2,3曲紹介された人もいるのになんで1曲なんだとかいいながら、
分析のかけらもなく。
「最強アイドル」というよりも
「アイドルを脱皮してからどれだけ長く頑張ったか順」
かな、とも思いましたが、
1枚当たりの売上枚数で決まりですね。

桜田淳子さんは50位外で紹介されていましたが、
小柳ルミ子さんはどこにもなかったような。
演歌っぽい人は誰もいないので、
やっぱり前段階で選別されているのでしょう。

昨日の朝日新聞の土曜版にピンク・レディーが紹介されていましたが、
実働期間は4年半だったそうですね。
アメリカデビューが人気凋落の引き金とか。
日本から離れると、ゴシップの嵐まで吹き荒れて。

ピンク・レディーも真理さんも
大相撲界でいえば横綱であったわけで、
大関以下なら成績が悪くても番付を下げて続けられるものが、
横綱を張ったばかりに10勝を切る成績が続くと
引退しかなくなるのに似ています。
王貞治だって本塁打30本、出塁率.342で引退ですからね。
イチローの昨季の出塁率が.359だから、やめる数字ではないです。
横綱はつらいです。

真理さんの場合、「空前のアイドル」から歌手として円熟してきて
むしろこれからというときに去ってしまった感がありますが、
「空前」と裏腹に、背負ってきたものが大きすぎて、
それを背負いきれなくなったとき、
王貞治が引退の時言っていたように、
気力がしぼんでしまったのかもしれません。
背負うものを降ろしながら続けるということが、
私のようなものが考えるほどたやすいことではないのでしょう。

この記事の趣旨から離れていって申し訳ないですが、
このような番組を見るとやっぱり惜しい、
続けてほしかった、という思いを抑えることができず、
去らざるを得なかった理由を考えて納得しようとしてしまいました。
すみません。

Re: 説得力ありますね

真さん
うまくつないでいただいてありがとうございます。

そうですよね。頂点を極めたものはつらいです。
ピンクレディーの記事は私も見ました。以前、テレビでも当時のことが放送されたことがあり、真理さんとの共通点について、『一杯のレモンティー』のブログ移行前に触れたことがあります。
( http://sky.geocities.jp/amhikokigumo/lemon.htm で☆7に出ています)

真理さんとピンクレディーは歌手としてはまったく違いますが、頂点に立ったものと言う意味では共有することは多かったのではないでしょうか。

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