銀座で見た真理ちゃん

この記事は10月末に書いていたものです。もう少しで完成というところで、真理さんの誕生日特集のため中断したのですが、その後、私の事情で約1カ月休むことになって、ちょっとタイミングがずれてしまいました。
でも、せっかくここまで書いたのだからと、何とか完成し公開することにしました。


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青柳おろちさんのブログ「なにわの白雪伝」に連載されて先ごろ完結した「白雪姫の夏」をご覧になった方も多いと思います。1973年、人気絶頂期の天地真理さんが地方公演の楽屋から抜け出して田舎町にやってくる、というお話です。ストーリーもとても面白く、“白雪姫と7人の小人”と“ローマの休日”が一緒になったような?お話ですが、奇想天外でありながら当時の真理さんの心境をよくつかんでおられると思うし、70年代前半の世の中の雰囲気もよく出ていると思います。おろちさんはとてもお若いのに、この時代のこんなお話がよく書けたと、感心させられました。まだの方はぜひ読んでみてください。とても楽しくて、ちょっとしんみりします。

ところで、その中に真理さんが町に買い物に行きたいと言うので、真理さんをかくまっていた少年たちが、町の人たちに知られないようにガードしていく場面があります。それを読みながら、思い出したことがありました。それは私が銀座で偶然、真理さんを見た時のことです。

それがいつだったか、はっきり覚えていないのですが、たぶん1972年の春から初夏、『ちいさな恋』か『ひとりじゃないの』の頃だと思います。私は当時気楽な学生で、その日はなぜか普段いかない銀座にいました。
今もあるかどうか知りませんが、当時、数寄屋橋にはニッポン放送のサテライトスタジオがありました。私がそのあたりを通りかかると、おおぜいの人が集まっていました。
「何だろう?」と後ろから覗いてみたのですが、様子がよくわかりませんでした。
その時、斜め後方あたりでちょっとざわざわした動きがあり、そちらを見たら数人の男性がかたまってで進んで来るところでした。そして、その中に混じって進んでくる若い女性が見えました。それはまぎれもなく天地真理さんでした。
私は我が目を疑って、もう一度しっかり見ましたが間違いなくあの“真理ちゃん”でした。
真理ちゃんはどんどん進んできて、私のすぐ目の前(1~2メートル)を通り、男性たちが人込みをかき分ける中をサテライトスタジオに入っていきました。
目の前で見た真理ちゃんは淡々とした表情で、歩く姿には一種の風格を感じさせました。しかし、番組が始まると、“いつも”の真理ちゃんで、あのこぼれるような笑顔で受け答えしていました。そしてそれを見る人たち(日中の銀座ですから当然サラリーマン風の大人が多かった)も、彼女が笑顔を見せるたびにキャッキャッと喜んでいました。
番組が終った後はまた同じルートで引き返したと思うのですが、不思議なことにその記憶がありません。
ともかく、私が“生”の真理さんを見たのはこの時が初めてですから、強く記憶に残るはずですが、予期してなかったせいか、あまりしっかりと記憶していないのです。周りの人たちも不意を突かれたように呆然と見ていました。
この後になると真理さんの人気は空前のレベルに達して、屈強のSP?に守られて街中を移動せざるを得ないような状況になってくるのですが、その直前のちょっと牧歌的なエピソードでした。

ただ、この時、目の前で見た真理さんの“普通の”表情はとても新鮮で
すがすがしい印象でした。





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普通の表情

ひこうき雲さん、こんばんわ。
真理さんの普通の表情ってどんな表情だったんでしょう。
私もテレビに出演されている表情しか思い出せません。
ヒットしていた頃の明るい表情、そして、売れなくなったころの、どこか陰りがあり無理に微笑んでいる表情。
この2パターンの表情しか思い浮かびません。

いや、ひとつだけ思いあたる真理さんの表情がありました。それは、日本レコード大賞大衆賞を受賞した場面で、ピアノで「水色の恋」を弾いたときの表情です。
きりっとした真剣な表情で、これが普段の表情なのでしょうか?

Re: 普通の表情

ラガールさん
コメントありがとうございます。

そうです。ラガールさんのおっしゃる通り、あの時の表情に近かったと思います。
それから、たとえば「夜のヒットスタジオ」などでは他の歌手が歌っている時に、背景に待機している歌手たちの姿が映ることがありましたが、そんなときの真理さんの表情は“普通”の表情だったと思います。
私が見た時は群衆の中をかきわけて歩くという状況でしたから若干緊張感もあったと思います。

No title

ひこうき雲さん、お久しぶりです。私も生の真理ちゃんを観たのは、数寄屋橋のサテライトスタジオでした。ラジオ番組なのに、笑顔がはじけていました。当時の真理ちゃんの普通の顔というのは、実際どのような表情だったのでしょね。ヒットスタジオの控えのときの表情は、とても疲れているようで、物憂げだったような気がします。でも、プライベートでは、明るい顔をなさっていたのではと思っています。

Re: No title

makoさん
コメントありがとうございます。

makoさんも数寄屋橋のサテライトスタジオで見られたのですね。いつのことでしょうか?私と同じ時?あるいは別の時?いずれにしても仲間に会えたような感じがしてうれしいです。

私が“普通”の表情などと書いてしまったので、皆さんいろいろ考えてしまわれたみたいですが、別に深い意味はありません。誰かを意識しているのではないごく自然な表情、と言うくらいでしょうか。
ヒットスタジオでの表情について、makoさんは観察が鋭いですね。たしかに物憂げと見えることもあったと思いますし、私が見た時のようにもう少し淡々としていることもありました。つまり、いろいろな表情があったと言うことで、それが“普通”なのですね。



20才の真理さん

こんにちは。
『白雪姫の夏』を取り上げていただいて、本当にありがとうございます。昨日はひこうき雲さんのおかげで、『一杯のレモンティー』から『白雪姫の夏』へのアクセスがたくさんありました。本当にありがとうございます。

『ひとりじゃないの』『ちいさな恋』の頃の真理さんですと、デビューされてから、まだ半年ほどの、全盛期前の真理さんですね~。貴重な体験をされていたんですね。この記事をご拝読してから、あらためてYTを見てみましたが、当時の真理さんは本当に素敵ですv-238

東京にお住まいだと、こんなことがあるんですね。地方では考えられないことです。私もタイムスリップして、20才の真理さんにお会いしてみたいです。

Re: 20才の真理さん

おろちさん
コメントありがとうございます。

おろちさんのブログも楽しませてもらっています。
「シゲさん」とか「ジライヤ」とか心に響くものがありました。
それからおろちさんの動画はシンプルだけど実に楽しいですね。
コメントもできるといいのですが、本文に書いたように、このところ忙しくて、他のブログも含めてそういう時間がなかなかとれません。
というわけで、今回の記事も、本当は「白雪姫の夏」の連載に合わせられたらよかったのですが、ずいぶんタイミングが遅れてしまいました。
でも一応掲載できてほっとしています。「白雪姫の夏」をまだ見てなかった人への紹介になったとすればなおさらうれしいです。

真理さんを見た時は、人気はもうトップに立ってはいたけれど沸騰状態になる直前くらいでしたね。だからのんびり見られたのだと思います。このあと、『虹をわたって』になると沸騰点に達して、シャイだった男の子たちが一斉に「マリちゃん!」と声を上げ始めたのですね。これはおそらく日本の歴史上はじめてのことだったと思います。(YTの「ちいさな恋TVバージョン」では声を出しているのは女の子ですね)真理さんもまだまだ初々しさが残っていました。



私もお会いしたかったな(笑)

v-222イッチーです。
今年も、残すところあと一日ですね。 色々と有りましたがあっという間の一年でした。 私も真理ちゃんに会いたかったなぁ・・・銀座のサテライトへは、上京するたびに除いていましたからね。 星百合子・石川さゆりなどを偶然に観ました。 

天地真理さんは、どことなく オードリー・ヘプバーンの様なオーラがあると思います。 天地真理フアンの中では「おろちヘプパーン」でしょうか(笑) 凄い方ですね。 a iさんは、イングリッドバーグマンかなぁ。。

来年も、よろしくお願い申し上げます。 平成22年12月30日(木)

No title

はじめまして。
ひこうき雲さんのブログには、
本稿のようなrareな体験、情報、音源があふれており、
私も疑似体験させてもらっています。
ありがとうございます。

また、HPの方の個別の歌に関する論評には大いに啓発されました。
同感だという思いとともに、
こんな聴き方をしているのか、という発見が多々ありました。
言葉によって、さらにその音楽への興味が膨らむ
典型的な体験となりました。
私も近々、思いをブログにしてみようかと思う始末です。

それと「魔性の香り」へも論評しておられ、
私はひこうき雲さんに対し、畏敬の念を禁じ得ません。
天地真理さんと真正面から向き合う人間的迫力が感じられます。

2011年も宜しくお願いいたします。

Re: 私もお会いしたかったな(笑)

イッチーさん
コメントありがとうございます。

みなさん結構サテライトスタジオを覗いておられたのですね。
そうすると、私はまったく偶然でしたから、とんでもなく幸運だったということですね。
今頃になってあらためて感動してしまいました。

ヘップバーンは好きですね。「ローマの休日」のみずみずしさは永遠の憧れですね。
でも真理さん自身はモンローが好きと言っておられましたね。
私は特にモンローの人となりに詳しくはありませんが、ひとがどう見るかではなく、自分の欲するままに生きたと言うところに、真理さんは自分を重ね合わせながら魅力を感じていたのではないでしょうか。実際、その後の真理さんは、そのような意味でモンローのように生きてきたのではいでしょうか。

今年は愛さんに加えて、おろちさん、そして真保さんと若い方たちが登場されて、われわれ年寄りたちも元気が出ましたね。
来年はもっともっといい年になるように、お互い若い方たちに負けないようにがんばりましょう。

Re: No title

真さん
コメントありがとうございます。

身に余るお言葉をいただいて、ちょっと恥ずかしいです。
私こそ、「天地真理ものがたり」で真さんのコメントを読ませていただき、たいへん刺激を受けています。

本編の方も今日中には更新する予定ですが、また感想などお聞かせいただければありがたいです。

これからもよろしくお願いします。
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