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幻のアルバム?

ホームページ「空いっぱいの幸せ」を久しぶりに更新しました。4月にこのホームページを移転しましたが、その時は時間に追われ体裁を整えるのが精いっぱいで、内容面での更新はできなかったので、内容面では実に8年ぶりの更新となりました。
どこを更新したかというと、「若葉のささやき~各曲寸評」の「アルバム未収録曲」に新ボックス「私は歌手」で初めて収録された5曲を追加しました。以前このブログで述べたことを元にしながら多少推敲、加筆しました。書きながら、この5曲はどうしてお蔵入りになってしまったのだろう?と考えました。そこで少しHPと重複するところもありますが、今回はそのことについて考えてみたいと思います。
この5曲の内「トルコ行進曲」はスキャットですし曲数の関係で「オンステージ」には入らなかったのでしょう。「想い出のセレナーデ」(別バージョン)はシングルとのバージョンの違いでしょう。ただし「ひとりじゃないの」のように別バージョンがアルバムに入るケースもあります。それ以外の3曲はどうしてでしょうか?
録音時期を見ると「秋ふたたび」は1974年6月30日、「早春」は1974年10月21日、「若い合唱」は1975年1月29日となっています。
この内「若い合唱」の録音日は真理さんがフランス一人旅に出発する直前ですから「愛のアルバム」の録音日と同じかその前後です。そのB面の「京都でひとり」は「若い合唱」と同じ川口真さんの作曲ですから同日の録音でしょう。さらにプレミアムボックス発売の際”発見”された「クラス会」も「愛のアルバム」と同日の録音ということですから、この4曲がシングルA、B面の候補曲だったのは間違いないでしょう。
そうすると、「秋ふたたび」と「早春」もそれぞれ秋、春向けのシングルA・B面候補として録音された可能性が高いと言えます。つまり、それぞれ「私の場合」や「ブランコ」と同じ頃の録音だったのではないでしょうか。
それまでであればこのような曲はアルバムに収録されていました。真理さんのアルバムは「空いっぱいの幸せ」までは3~4か月というシングル並みの間隔で発売されオリコン1~3位という実績でした。ただ「空いっぱいの幸せ」(1973.12.5)がオリコン11位と振るわなかったためか、「恋と海とTシャツと」(1974.6.21)までは間が開き、さらにその後ライブ盤「天地真理オン・ステージ」の発売(1974.12.10)もあり間隔が6か月くらいに開いてきていました。以前であれば1975年4月くらいに新アルバムがつくられたはずですが、実際は7か月後の「君よ知るや南の国」(1975.7.1)までアルバムは発売されませんでした。しかもそれはミュージカルのダイジェスト盤ですからヒット曲を中心とした通常のアルバムではありません。そのため、「木枯らしの鋪道」「愛のアルバム」のシングル2曲、「私の場合」「ブランコ」「京都でひとり」のB面3曲、「クラス会」「秋ふたたび」「早春」「若い合唱」の4曲がアルバムに収録される機会がなく(「京都でひとり」はずっとあとにアルバム「小さな人生」に収録されます)、シングル以外の4曲はそのままお蔵入りになってしまったのではないでしょうか。
もしアルバムをつくるとすれば、上記9曲に「想い出のセレナーデ」(別バージョン)を加えれば10曲になりますからあと2曲ほど追加してすぐにもアルバムをつくることができます。しかしアルバムはつくられませんでした。それはかつてのようなアルバムではなかなか売れなくなってきたということ、一方ミュージカル公演を直前に控え、そちらの方により話題性があると考えられたことがあったのではないでしょうか。
そこで、ちょっとしたお遊びですが、もしミュージカル公演がなければつくられたかもしれない幻のアルバムをこの10曲でつくってみました。実際に聴いていただけばいいのですが、最近はすぐブロックされてしまうのでリストだけあげておきます。順番に深い意味はありません。何となく感覚です。ご自分のバージョンをつくってみるのも楽しいと思います。
 ① 愛のアルバム
 ② 若い合唱
 ③ クラス会
 ④ 京都でひとり
 ⑤ 私の場合
 ⑥ ブランコ
 ⑦ 木枯らしの鋪道
 ⑧ 早春
 ⑨ 秋ふたたび
 ⑩ 想い出のセレナーデ(別バージョン)

なおこの時期、シングルを含めてソニーあるいは渡辺プロのプロモ戦略にやや混乱が見られるのですが、次回はそのことに触れたいと思います。

※ 追加ですが、mさんから興味深い推測を教えていただきました。HPの「アルバム未収録曲」で「想い出のセレナーデ」(別バージョン)について<録音は1974年7月18日となっており、「恋と海とTシャツと」(1974年6月1日発売)のB面というのはつじつまが合わない。>と書いたのですが、mさんはB面候補だったのは竜崎版の方で、馬飼野版はシングル用に作られたのだが、最終的には竜崎版に戻ったのではないかと推測されています。たしかにこれだとつじつまが合いますね。


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「たら‐れば」

前回の「ネタ切れです」で心配しましたが、
この「たら‐れば」は面白い!
1975年以降の真理さん私の中では「たら‐れば」の人かも知れません。

Re: 「たら‐れば」

3366Mariさん
コメントありがとうございます。

ご心配おかけしてすみません。「ネタ切れ」は相変わらずなのですが、HPの「アルバム未収録曲」を書いているうちに未収録曲の多くがこの時期に集中していることに気が付いて、テーマが浮かびました。
次回も「たら‐れば」かもしれません。

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mさんの推測について

初めてお便りいたします。SWと申します。

いつもコラムを楽しく拝見しておりますが、今回の「mさんの推測」につきましては、正直に申し上げてすっきりと呑み込めませんでしたので、大変恐縮ですが私見をお送りいたした次第です。

そもそも私の理解相違なのかもしれませんが、「竜崎版」がシングル採用版、「馬飼野版」が歌詞違い版のことだとしますと、「竜崎版」では歌詞からみて「青春のセレナーデ」とはタイトルされなかったのではないかと思われます。「馬飼野版」の歌詞だからこそ「青春のセレナーデ」と曲名を置いたのではないでしょうか?

そうなりますとやはり「馬飼野版」は少なくとも最初は「恋と海とTシャツと」のB面として設定されたと思われ、mさんの推測されている「最初からシングル用に作られた」というのは当たらないように考えます。

そして、この「馬飼野版」は1974年5月までにB面候補から外れ、次の第11弾シングルのB面曲(A面曲ではないという想定は後段で述べます)としてスライドし、代わりに「花嫁の友だち」が「恋と海とTシャツと」のB面曲となり1974年6月1日に発売の運びとなったものと考えます。

さて、ここからは少し怪しい想定のもとでの推測なのですが、1974年夏頃のたぶん「近代映画」誌に真理さんの新曲紹介の記事が掲載されていたように私は記憶しています。その内容は、「真理さんの新曲は『秋よ再び(仮題)』で、秋らしくしっとりとした歌になる予定です。」といった趣旨でした。記事の載っていた近代映画誌も私の手許にはなく、時期自体もうろ覚えなのですが、もしこの記憶が事実であれば、第11弾シングルには今回公になった「秋ふたたび」が予定されていたのではと考えます?
ただ、個人的には今回の録音を聴く限り「秋ふたたび」は曲としては素晴らしいと思いますが、歌詞(特に2番)の構成や文節のつながり等が難解で、真理さんも歌詞を1箇所間違えられているように聞こえるところもあってシングル候補から外れたのではと勝手に考えています。

そのため、「馬飼野版」がシングル候補に浮上したものの、何らかの理由で2番の歌詞が見直され、これに伴って曲名も「青春のセレナーデ」から「想い出のセレナーデ」へと変更となり、アレンジも変わって「竜崎版」が1974年9月1日にシングルとして発売されたという経緯ではないかと思っています。

後段は私のうろ覚えの記憶をベースとした推測ですので、妄想に近いかもしれませんが、このサイトをご覧になられている多くの真理さんファンの方々の中には正しい情報をお持ちの方が必ずいらっしゃると思いますので、是非事実が明らかになればと願っております。

乱筆乱文、ご容赦下さい。

Re: mさんの推測について

SWさん
はじめまして。コメントありがとうございます。

また新しい展開ですね。
mさんのコメントは非公開だったのですが、興味深い内容だったので、無断でしたが差しさわりはないと考えて要約して紹介しました。
そこにSWさんからまたまた興味深いコメントをいただいてわくわくしています。
以前はこんな風にこのコメント欄でああでもないこうでもないと皆さん同士でさかんに対話があって、そこから新しい事実が発掘されてきたりしたものでした。久しぶりにそんな対話が生まれてうれしいです。

「秋ふたたび」が次のシングルとして紹介されたことがあったというのは興味深いですね。「うろ覚え」ということですが、私はあの曲を聴いて、どうしてこれがシングルにならなかったのか?と思ったくらいですから、むしろ納得します。ただ「想い出のセレナーデ」と競合だとすれば、インパクトではそちらになるでしょうね。

「想い出のセレナーデ」と「青春のセレナーデ」の関係についてはmさんは次のように推測されています。
竜崎版は元々「青春のセレナーデ」というタイトルだったが、秋のシングルに変更する中で歌詞も「青春」にふさわしい歌詞に変更され馬飼野版がつくられた。しかしレコーディングしたものの逆に歌詞に違和感が生じ、完成度の高い竜崎版をタイトルを変えてシングルA面とした。

SWさんの説もmさんの説もそれぞれに筋が通っているように思えます。事実はソニーなど当時の関係者に聞かなければわかりませんが、もしこのコメントをお読みの方で何か情報をお持ちの方がおられましたらぜひ教えてください。

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