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Youtubeはどんな風に見られているか?

 ここ1~2年で真理さんの関連サイトがどんどん増えてきました。また、掲示板やブログへのコメントも新しい方がつぎつぎ増えてきています。その原動力となったのはやはりYoutubeですね。いくら言葉で真理さんのうたの魅力を語っても、実際に聴かなければわかるわけがありませんから。特にかつてのヒット曲以外のオリジナル曲やカバー、個人的に録音していたライブ音源などほとんどの人が知らなかった音源が登場して、ようやく真理さんの真価が知られるようになってきた、と言えます。

 しかし、実際にはどうなのでしょうか?そう思い込んでいるだけなのかもしれません。そこで、Youtubeの真理さんの動画(実際には画像は静止画が多いのですが)を再生回数が多い順でベスト20をあげてみました。(アイドル総登場のようなものは省きます)

2010年7月8日現在

ーーーー曲 名ーーーーーーーーーーーーー再生回数 経過期間
①水色の恋(ビデオ)ーーーーーーーーー-440,020回  2年前
②恋する夏の日(ビデオ)ーーーーーーー-406,548回  2年前
③ひとりじゃないの(歌謡大賞ーーーーー-354,760回  2年前
④恋する夏の日(紅白)ーーーーーーーー-206,356回  2年前
⑤ちいさな恋TVバージョンーーーーーーー131,393回  1年前
⑥想い出のセレナーデーーーーーーーーー-113,912回  1年前
⑦「水色の恋」のエピソードーーーーーー-104,510回  1年前
⑧虹をわたってーーーーーーーーーーーーー95,092回  1年前
⑨ふたりの日曜日ーーーーーーーーーーーー84,627回  1年前
⑩冬物語(アルバム)ーーーーーーーーーー68,902回  1年前
⑪天使の誘惑(真理ちゃんシリーズ)ーーー68,440回  1年前
⑫ひとりじゃないの(紅白)ーーーーーーー65,545回  1年前
⑬恋人たちの港ーーーーーーーーーーーーー64,034回  1年前
⑭ふたりの日曜日(バスガイド編)ーーーー61,370回  1年前
⑮なのにあなたは京都へ行くの(アルバム)56,067回  1年前
⑯母(TV番組)ーーーーーーーーーーーー-52,571回  2年前
⑰もの想う季節(アルバム)ーーーーーーー52,032回  1年前
⑱想い出のセレナーデ(紅白)ーーーーーー46,840回  1年前
⑲あの素晴らしい愛をもう一度(アルバム)46,255回  1年前
⑳木枯らしの舗道ーーーーーーーーーーーー45.933回  1年前



 やはり、かつてのヒット曲が上位に来ています。オリコンランク1~4位曲(および関連)が13あります。シングル曲でそれ以外は「木枯らしの舗道」だけ、シングル以外のオリジナル曲(B面含め)では「もの想う季節」だけです。カバーは5曲で、アルバム収録が3曲、TVよりの録音が2曲です。

 つまり多くの人は“お馴染みの真理ちゃん”を見ているようです。あらためて全盛期の“真理ちゃん”を見て「ああやっぱりかわいかったんだ」と納得している、という人が多いのではないでしょうか。人間はやはり自分の知っている世界(先入観)を超えるということは面倒なのですね。自分の知らない真理さんの世界を知ろうという好奇心はなかなか持てないのかもしれません。

 しかし、少なくとも⑩「冬物語」は「見る」ためではないでしょうから約7万は真理さんの<うた>を聴こうとして見ているのだと思います。すると、40万対7万で5~6人に1人は真理さんの<うた>に注目している、ということになります。さらに経過期間を加味して、同じ「1年前」で比べれば⑤「ちいさな恋」とでも13万対7万でせいぜい2人に1人、あるいは⑧「虹をわたって」や⑨「ふたりの日曜日」で比べればほとんど差がないことになります。

 おそらく2年前、まだYoutubeに真理さんの動画が出始めたころは、映像が懐かしくて見る人が多かったが、投稿がどんどん増え、むしろ音声のみの歌と静止画の組み合わせが増え、曲のバラエティーも増えてくると、「見る」よりも「聴く」と言う人が増えてきた、ということでしょうか?

 もちろん、Youtube の見られ方というのは、検索にどう拾われるかとか、いろいろ複雑な要素があるので、そういう傾向があると簡単には言えません。しかし、大きな傾向としてはやはり、かつての<アイドル>としての側面から<歌手>としての真理さんへ関心は広がってきていると確認できるのではないでしょうか。



    
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同感です

こんばんは。

ひこうき雲さんの数字での分析に、感じるところがあります。私がブログを立ち上げたのが2008年12月ですから、この間の流れは、おっしゃるとおりだと感じました。

真理さんの歌を聴こうとする方が増えたことは、コメントくださる方の感想からも伺えます。ただ、せっかく増えた曲目が、ある理由から 自主的に消されてしまったことが、いまでも残念なことだと思っています。この中には、真理さんの歌手としての評価を高める、重要な曲目が多く含まれていたと思いますので、なおさら残念です・・・

真理さんの歌に 癒し以上、病んだ心に精神的な支えさへ感じる人も多くいらっしゃるようです。これは真理さんの歌に、今までにない価値を見出すきっかけになるかも知れません。業界の人には、こういう天地真理さんの聴き方があるのだということを ぜひ知っていただきたいと思いますね。

作品を評価しようよ

こんばんは。以前に一度書き込まさせていただきました者です。
お久しぶりです。

ひこうき雲さんのYouTubeの分析、素晴らしいですね。いろいろ考えるきっかけを与えてくれて感謝します。

YouTubeそのものは、著作権上はいろいろ問題なしとはいえないコンテンツであるとは思うのですが、善意の投稿者による作品には心惹かれて「良いきっかけ」を与えてくれる存在であることも確かなことだと思っています。

実は私自身、真理ちゃんを思い出し改めて聞き返し始めたのもYouTubeに投稿された、1974年真理ちゃん最後の紅白歌合戦での「思い出のセレナーデ」を見たからです。
その後小中学生であったころを懐かしく思い出しながら他のアップされた動画を見て、ベスト盤CDを買い、さらにはプレミアムCDボックスまで行き着いてしまったんです。

でも中年になった今、これらを聞き返していると、子供のころとは違った聴き方をしていますね。一つ一つの楽曲を、作詞・作曲・歌い手が三位一体となって表現した「作品」として鑑賞しています。だからなのか、いかにもアイドル然としたヒット曲よりも後期の曲に心惹かれてしまいます。

偶像としての天地真理ではなく、歌手「天地真理」が表現した作品としての「歌」をこれからも愛していきたいな、と思っています。

Re: 同感です

メロンパンさん
コメントありがとうございます。

あのころはYoutubeで検索をかけてもそれほど数がなくて、Upされている動画はみんなわかっていたものですが、今は多すぎてどういう動画があったのか記憶できなくなってきました。それだけ真理さんの動画が増えたということですね。

ただその半面、初めて見る人は全体像が見えないので戸惑ってしまうかもしれません。そういう意味でも「天地真理ものがたり」はテーマやタイトルが一覧で見えるのでわかりやすいと思います。私もそういう参照として利用させていただくことがよくあります。もちろん、曲に対するメロンパンさんや皆さんのコメントのやり取りがとても魅力的なのですが、そんな役割も果たすようになってきているのではないかと思います。

Youtubeについての私の考えは当時書きましたので繰り返しませんが、ともかく歌は実際に聴かなければその魅力はわからない、ということは否定できないことで、知らない人に魅力を分かってもらうためにはともかく聴いてもらうしかないですよね。

> 真理さんの歌に 癒し以上、病んだ心に精神的な支えさへ感じる人も多くいらっしゃるようです。
真理さんのうたにはやさしさやよろこびがあり、いつも人生、あるいは人間に対して肯定的ですね。そんなところがきっとそのように受け入れられる理由なのでしょう。私自身の経験でも、真理さんのうたは砂漠を潤す水のように疲れた心に浸みこんできます。真理さんのうたの大きな力ですね。

Re: 作品を評価しようよ

ブラントンさん
コメントありがとうございます。

そうなんですね。私も真理さんのうたを「作品」として評価してほしいという願いでHPやこのブログをやっているのですが、言葉だけではなかなか説得力がありません。その点、Youtubeはやはり偉大です。
「百聞は一見に如かず」ではなく「百読は一聴に如かず」ですね。
Youtubeに伴う問題は確かにありますが、さらに多くの人が<自分の知らない真理さん>を知ってほしいと思います。

「冬物語」や「母」の素晴らしさ!

そのあまりの愛くるしさ故に、彼女はフォーク歌手ではなく
はからずもアイドル路線の列車に乗せられてしまいました。

You Tube上で、彼女のダントツ人気を誇るのは
『歌の妖精』ビデオ集に収録された、♪水色の恋♪を はじめとする5曲でしょう。
まさに "妖 精" と称するに相応しい、あの表情に出会ってしまったら
どこの誰が泣こうと喚こうと、アイドル歌手でのプロデュース以外
ありえなかったことは無理からぬことです。

只、彼女の持つ歌唱力の素晴らしさは、ファーストアルバムに収められた、フォークのカバー曲を聴けば、
その完成度から言っても、新人歌手レベルを完全に凌駕していることに誰しも、気付いたはずです。
アルバムとしては驚異的な26万枚以上を売り上げ、多くの人々の意識に深く刻まれるべきであったのに・・・

私は社用車で移動する際、同僚にさりげなく 彼女の大ヒットシングル曲以外の、
カバー曲を聴かせてみることがよくあります。
すると、一様に誰しも彼女の声であると認識し、その歌の上手さに頷くのです。
そこで私は、満足気に微笑むのですが。
その内心と云えば『今ごろ気付きやがって、この野郎!』なのです。

Re: 「冬物語」や「母」の素晴らしさ!

遠い夏さん
コメントありがとうございました。

人生は偶然が絡み合ってむずかしいものですね。<空前のアイドル>になってしまったことが真理さんや私たちにとって幸せだったのか不幸だったのか。
真理さんがもっと地味な存在だったら、私たちとの出会いもあったのかどうか、スタッフに恵まれてあれだけの録音を残すことができたのかどうか、何とも言えないところです。
はっきりしていることは、当時の「評論家」やマスコミが<うた>そのものを聴く能力を持っていなかったことです。彼らはただ分類しレッテルを貼るだけでした。
もし当時インターネットがあり、Youtubeがあったなら、真理さんの<うた>の素晴らしさを讃える声で満ちたに違いありません。
今、それが40年おくれて起こっているのでしょうか。


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参考になります

ひこうき雲さん、いつも素晴らしい情報をありがとうございます。

最近になって真理さんの歌を聴く人が増えてきたなんて、私にとっても嬉しいことです。

私は、真理さんの歌を再聴するようになって、まだ2か月も経っていないのですが、今では彼女の歌声がなければ生きて行けなくなっています。
この場で私事をお話しするのは無礼なことですので、少しだけお話しますが、家庭環境に悩まされ、つい最近までは精神的に最悪の状態でした。今も辛い環境は何ら変わっていないのですが、真理さんの歌で癒され、なんとか心を維持できています。
私事で失礼しました。

真理さんが活躍していた当時、私は小6~中2の頃で、特にファンではなかったのですが、レコードは「ふたりの日曜日」と「若葉のささやき」を持っていました。その中でも「ふたりの日曜日」のB面の「真冬のデイト」という曲が好きで、この歌を聴くと今でも心が温かくなります。
この曲、Youtubeでどなたかがアップされていますが、アップからまだ数ヶ月しか経ってないので、カウント数が低いです。
いい歌だと思いませんか?(押し売り(~o~))

この2か月弱で、いろいろな真理さんの歌を知りました。シングルカットされていないアルバム収録曲の方が、心に沁みる曲が多いですね。平凡な曲でも、彼女の歌声が名曲にするのでしょうか。
もっと昔に知っておくべきだったと、後悔しきりです。

Re: 参考になります

ラガールさん
コメントありがとうございます。

「真冬のデイト」は私も大好きです。くじらさんが「B面ベスト5」というのをやっておられますが、もし私が選ぶとすればぜひ入れたい曲です。(でも実際は「ベスト10」ぐらいにしないとおさまりがつかないんですよね)
Yotubeの「真冬のデイト」にもコメントしましたが、その時はまさに真冬で外は吹雪でしたが、この曲を聴くと本当にポカポカしてくるんですね。真理さんの暖かな声と弾むような歌い方がそう感じさせるのでしょう。
ラガールさんの言われる通り、こういう単純な曲でも真理さんが歌えば、こんなに魅力的になるのですね。

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