3人娘の童話作家
聴き比べシリーズ、今回は「童話作家」です。
「童話作家」といえばさだまさしさんの作品ですが、真理さんは1976年4月の「私は天地真理」コンサートで歌い、その後タイトルもそのものずばりのアルバム『童話作家』で2種の録音を残しています。またこの年の梅田コマでのショーでも歌っており、非常に気に入っていて、カバーですが自分の持ち歌のようにしていた曲です。
それではまず本家本元のさだまさしさんのうたをお聴きください。1976年4月長崎でのグレープ解散コンサートのライブです。
いいですねえ。後年のさださんもいいけれど、こんな繊細でナイーブなうたは1976年のさださんしか歌えなかったでしょう。若さというものは偉大ですね。
さて次に誰にしようかとYoutubeで検索したのですが、あまりカバーしている人はいないのですね。その中で何と小柳ルミ子さんが歌ったライブ動画がありました。1977年梅田コマ劇場でのライブです。
さすがルミ子さんですね。うまいです。ただ、抑制してはいるものの、表情の振幅が大きくて悲劇的になっています。そのへんが好みの分かれるところでしょうね。
さてもう一人誰かいないかとYoutubeで検索したのですが他に適当なカバーが見つかりませんでした。そこで、南沙織さんによるカバーが以前アップされていたのを思い出し、3人娘共演で行くことにしました。このブログ限定でお聴きください。(この動画について権利をお持ちの方で、もし問題がありましたらお知らせください)
沙織さんは芝居がかった表現はしない人でやわらかい素直な表現と深いところのある声が魅力ですね。この曲でも例えば「今まで二人が過ごしたあらすじを」というところなどにその特徴がよく出ていると思います。ただこのライブではやや悲劇性が強くなっているかなという感じもあります。
では、いよいよ真理さんです。「私は天地真理」コンサートのライブ版でお聴きください。
真理さんのうたは誰よりも客観的ですね。音楽的造形もくっきりとしています。しかしそっけないのではなく情感も実に豊かです。悲劇性を強調せず明るささえ感じさせますが、やさしさの中に心が包まれ、悲しみが希望に癒されていきます。「歌は美です」という真理さんの言葉がそのまま表れているようですね。
ところで最初に書いたように、真理さんはこの曲をこのライブ版のほかアルバム『童話作家』でも歌っています。ショート版とロング版がありますが、ロング版をお聴きください。
さらにこの年の梅田コマ劇場でのショーでも歌いました。以前アップされていた録音をこのブログ限定でお聴きください。ピアノ弾き歌いではないかと思います。(この動画について権利をお持ちの方で、もし問題がありましたらお知らせください)
これは独特のアレンジもあって寂しさ、儚さが強く感じられますね。ともかく真理さんは同じ曲でも変幻自在。いつもその時その場で<うた>が生まれるのですね。
アーカイブ(過去記事)へ
「空いっぱいの幸せ」へ
コメントは掲載までに多少時間がかかることがあります。しばらくお待ちください。
「童話作家」といえばさだまさしさんの作品ですが、真理さんは1976年4月の「私は天地真理」コンサートで歌い、その後タイトルもそのものずばりのアルバム『童話作家』で2種の録音を残しています。またこの年の梅田コマでのショーでも歌っており、非常に気に入っていて、カバーですが自分の持ち歌のようにしていた曲です。
それではまず本家本元のさだまさしさんのうたをお聴きください。1976年4月長崎でのグレープ解散コンサートのライブです。
いいですねえ。後年のさださんもいいけれど、こんな繊細でナイーブなうたは1976年のさださんしか歌えなかったでしょう。若さというものは偉大ですね。
さて次に誰にしようかとYoutubeで検索したのですが、あまりカバーしている人はいないのですね。その中で何と小柳ルミ子さんが歌ったライブ動画がありました。1977年梅田コマ劇場でのライブです。
さすがルミ子さんですね。うまいです。ただ、抑制してはいるものの、表情の振幅が大きくて悲劇的になっています。そのへんが好みの分かれるところでしょうね。
さてもう一人誰かいないかとYoutubeで検索したのですが他に適当なカバーが見つかりませんでした。そこで、南沙織さんによるカバーが以前アップされていたのを思い出し、3人娘共演で行くことにしました。このブログ限定でお聴きください。(この動画について権利をお持ちの方で、もし問題がありましたらお知らせください)
沙織さんは芝居がかった表現はしない人でやわらかい素直な表現と深いところのある声が魅力ですね。この曲でも例えば「今まで二人が過ごしたあらすじを」というところなどにその特徴がよく出ていると思います。ただこのライブではやや悲劇性が強くなっているかなという感じもあります。
では、いよいよ真理さんです。「私は天地真理」コンサートのライブ版でお聴きください。
真理さんのうたは誰よりも客観的ですね。音楽的造形もくっきりとしています。しかしそっけないのではなく情感も実に豊かです。悲劇性を強調せず明るささえ感じさせますが、やさしさの中に心が包まれ、悲しみが希望に癒されていきます。「歌は美です」という真理さんの言葉がそのまま表れているようですね。
ところで最初に書いたように、真理さんはこの曲をこのライブ版のほかアルバム『童話作家』でも歌っています。ショート版とロング版がありますが、ロング版をお聴きください。
さらにこの年の梅田コマ劇場でのショーでも歌いました。以前アップされていた録音をこのブログ限定でお聴きください。ピアノ弾き歌いではないかと思います。(この動画について権利をお持ちの方で、もし問題がありましたらお知らせください)
これは独特のアレンジもあって寂しさ、儚さが強く感じられますね。ともかく真理さんは同じ曲でも変幻自在。いつもその時その場で<うた>が生まれるのですね。
アーカイブ(過去記事)へ
「空いっぱいの幸せ」へ
コメントは掲載までに多少時間がかかることがあります。しばらくお待ちください。