天地真理リサイタル「そよ風に誘われて」第1部
あけましておめでとうございます
今年もよろしくお願いします
皆さまどんな新年をお迎えでしょうか。
前回のクリスマスプレゼントに続いて、今回はお年玉です。
1976年9月8日、東京・中野サンプラザホールで行われた「天地真理リサイタル・そよ風に誘われて」のライブ録音です。
以前、一部がYoutubeにアップされたことがありますが、その全編です。音源はやはり I さんからいただきました。
このリサイタルは音協の全国縦断ツアーとして企画され、この東京を皮切りに年末までに全国9か所で行われました。実は翌年も続き計30ヵ所を予定していたようですが、真理さんの緊急入院とその後の“休養”により中止されてしまいました。真理さんにとっては初めての全国ツアーであり意欲的に取り組んでいただけに無念であったと思います。逆に言えば、このリサイタルこそ“休養”前の天地真理さんの最後の大規模コンサートであったわけです。
音質は決して十分ではありませんし、客席の話声も聴こえたりしますが、「歌手・天地真理」のさまざまな可能性が見えてきて、彼女を語るうえで欠くことのできないものと私には思えます。
主なスタッフは、演出:金子洋明 音楽:森田公一 作詞:山川啓介 演奏:MARI・オリジナルファミリーでした。
リサイタルは2部構成となっていますので、今回は第1部をお聴きください。
それではオープニングです。
①青春の輝き ②ふたりの日曜日(4:43~) ③虹をわたって(7:25~) ④矢車草(10:07~) ⑤愛の渚(13:31~) ⑥雨あがりのサンバ(16:05~) ⑦見つめあう恋(19:00~)
オープニングはカーペンターズの「青春の輝き」でした。この曲は1976年のアルバム「見つめあう恋」に収録され、同年、シングルB面として発売されたものの、オリコンでは62位だったということで、当時はあまりヒットしたとは言えなかったようです。それが1995年にテレビドラマで使われたことをきっかけに日本で大ヒットになったということです。ですから真理さんがここで歌っている頃は特別ヒットしていたとは言えなかったようですから、元々カーペンターズが好きな真理さんが自分で見出した曲と言っていいのではないでしょうか。生前のカレンも最も気に入っていた曲だそうですから、真理さんにも通じ合うものがあったのかもしれません。
おなじみのヒット曲では「虹をわたって」の軽やかさがとりわけ印象的です。「雨上がりのサンバ」は森山良子さんの曲です。サンバというタイトルですが、ボサノバのようです。真理さんのうたは素晴らしいです。軽くあっさりと、しかし情感は豊かです。7曲目の「見つめあう恋」もカーペンターズの曲です。ハーマンズ・ハーミッツのカバーですが、シングルはオリコン27位ですから「青春の輝き」より当時は知られていたでしょう。真理さんは生き生きと、そして表情豊かに歌っています。特に最後の「お願いよ このままでいて・・・」というところの幸福感は真理さんならではですね。
次はギタリストの谷康一さんをゲストに迎えたコーナーです。
⑧ディス・オールド・ギター(1:47~) ⑨サラダの国から来た娘(5:47~) ⑩春の風が吹いていたら(デュエット)(9:50~)
谷康一さんについてはこちらをご覧ください。
会話はちょっとぎこちないですが、フォークの新しいレパートリーが聴けます。「ディス・オールド・ギター」はジョン・デンバーの曲のようです。淡々としているがしみじみとした佳曲ですね。真理さんは終始細い声で、あまり聴いたことのないような歌い方ですが、美しいですね。私は聴いている内に聖歌のように聴こえてきました。「サラダの国から来た娘」はイルカさんの曲。イルカさんはボツボツとつぶやくような歌い方ですが、真理さんはとてもメロディックですね。真理さんはやはり”歌う人”です。しかも美しく歌う人です。「春の風が吹いていたら」は「私は天地真理」コンサートの名唱がありますが、ここでも同様の名唱を聴かせます。もちろんデュエットですから少し違うのですが、ソフトな谷さんのうたとメリハリのついた真理さんのうたがうまく調和して心が弾みます。
第1部最後は白雪姫のお話です。
⑪歌謡童話・白雪姫 ⑫ひとりじゃないの(9:10~)
いかがだったでしょうか。楽しかったですね。真理さん、ひとりで熱演ですね。こんなに芸達者だったのかな、と感心しました。それぞれの歌も断片的だけれど魅力的でした。
第2部は3日後公開の予定です。お楽しみに。
※リクエスト情報
FMしばたはhttp://www.agatt769.co.jp/index.htmlから。
NHKFM「ミュージックプラザ」(月曜)1月5日は「新春リクエストスペシャル」、12日は「大人の昭和歌謡」、19日は「北国の昭和歌謡」です。他の日や特集に関係のないリクエストも可能です。
リクエストを出す時、「天地真理特集をお願いします」という要望を書き添えましょう。
アーカイブ(過去記事)へ 「空いっぱいの幸せ」へ
コメントは掲載までに多少時間がかかることがあります。しばらくお待ちください。
今年もよろしくお願いします
皆さまどんな新年をお迎えでしょうか。
前回のクリスマスプレゼントに続いて、今回はお年玉です。
1976年9月8日、東京・中野サンプラザホールで行われた「天地真理リサイタル・そよ風に誘われて」のライブ録音です。
以前、一部がYoutubeにアップされたことがありますが、その全編です。音源はやはり I さんからいただきました。
このリサイタルは音協の全国縦断ツアーとして企画され、この東京を皮切りに年末までに全国9か所で行われました。実は翌年も続き計30ヵ所を予定していたようですが、真理さんの緊急入院とその後の“休養”により中止されてしまいました。真理さんにとっては初めての全国ツアーであり意欲的に取り組んでいただけに無念であったと思います。逆に言えば、このリサイタルこそ“休養”前の天地真理さんの最後の大規模コンサートであったわけです。
音質は決して十分ではありませんし、客席の話声も聴こえたりしますが、「歌手・天地真理」のさまざまな可能性が見えてきて、彼女を語るうえで欠くことのできないものと私には思えます。
主なスタッフは、演出:金子洋明 音楽:森田公一 作詞:山川啓介 演奏:MARI・オリジナルファミリーでした。
リサイタルは2部構成となっていますので、今回は第1部をお聴きください。
それではオープニングです。
①青春の輝き ②ふたりの日曜日(4:43~) ③虹をわたって(7:25~) ④矢車草(10:07~) ⑤愛の渚(13:31~) ⑥雨あがりのサンバ(16:05~) ⑦見つめあう恋(19:00~)
オープニングはカーペンターズの「青春の輝き」でした。この曲は1976年のアルバム「見つめあう恋」に収録され、同年、シングルB面として発売されたものの、オリコンでは62位だったということで、当時はあまりヒットしたとは言えなかったようです。それが1995年にテレビドラマで使われたことをきっかけに日本で大ヒットになったということです。ですから真理さんがここで歌っている頃は特別ヒットしていたとは言えなかったようですから、元々カーペンターズが好きな真理さんが自分で見出した曲と言っていいのではないでしょうか。生前のカレンも最も気に入っていた曲だそうですから、真理さんにも通じ合うものがあったのかもしれません。
おなじみのヒット曲では「虹をわたって」の軽やかさがとりわけ印象的です。「雨上がりのサンバ」は森山良子さんの曲です。サンバというタイトルですが、ボサノバのようです。真理さんのうたは素晴らしいです。軽くあっさりと、しかし情感は豊かです。7曲目の「見つめあう恋」もカーペンターズの曲です。ハーマンズ・ハーミッツのカバーですが、シングルはオリコン27位ですから「青春の輝き」より当時は知られていたでしょう。真理さんは生き生きと、そして表情豊かに歌っています。特に最後の「お願いよ このままでいて・・・」というところの幸福感は真理さんならではですね。
次はギタリストの谷康一さんをゲストに迎えたコーナーです。
⑧ディス・オールド・ギター(1:47~) ⑨サラダの国から来た娘(5:47~) ⑩春の風が吹いていたら(デュエット)(9:50~)
谷康一さんについてはこちらをご覧ください。
会話はちょっとぎこちないですが、フォークの新しいレパートリーが聴けます。「ディス・オールド・ギター」はジョン・デンバーの曲のようです。淡々としているがしみじみとした佳曲ですね。真理さんは終始細い声で、あまり聴いたことのないような歌い方ですが、美しいですね。私は聴いている内に聖歌のように聴こえてきました。「サラダの国から来た娘」はイルカさんの曲。イルカさんはボツボツとつぶやくような歌い方ですが、真理さんはとてもメロディックですね。真理さんはやはり”歌う人”です。しかも美しく歌う人です。「春の風が吹いていたら」は「私は天地真理」コンサートの名唱がありますが、ここでも同様の名唱を聴かせます。もちろんデュエットですから少し違うのですが、ソフトな谷さんのうたとメリハリのついた真理さんのうたがうまく調和して心が弾みます。
第1部最後は白雪姫のお話です。
⑪歌謡童話・白雪姫 ⑫ひとりじゃないの(9:10~)
いかがだったでしょうか。楽しかったですね。真理さん、ひとりで熱演ですね。こんなに芸達者だったのかな、と感心しました。それぞれの歌も断片的だけれど魅力的でした。
第2部は3日後公開の予定です。お楽しみに。
※リクエスト情報
FMしばたはhttp://www.agatt769.co.jp/index.htmlから。
NHKFM「ミュージックプラザ」(月曜)1月5日は「新春リクエストスペシャル」、12日は「大人の昭和歌謡」、19日は「北国の昭和歌謡」です。他の日や特集に関係のないリクエストも可能です。
リクエストを出す時、「天地真理特集をお願いします」という要望を書き添えましょう。
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