「私は天地真理」コンサート未収録曲(1)

今日は10月1日、43年前、「水色の恋」が発売され、天地真理さんが歌手としてデビューした日ですね。
そこで特別企画として「私は天地真理」コンサートの未収録曲を公開します。
「私は天地真理」コンサートは1976年4月17日に東京の郵便貯金会館で開かれたコンサートで、その模様はライブアルバム『私は天地真理』に収録され、高く評価されてきたものです。最近ではソニーの秘蔵写真を組み合わせて<スクリーンコンサート>として毎月1回上演されています。私も鑑賞しましたが、動画ではないものの、多数の写真によって真理さんの表情の変化もよくわかり、臨場感のあるすばらしい再現コンサートとなっています。

ただ実際のコンサートではこのライブアルバムに収録されていない曲も多くありました。そこでファンの間では完全版を聴きたいという声が以前からありました。私もぜひ聴きたいと熱望していました。
ところが、少し前に I さんと言う方からご自分が録られたというこのコンサートの「ほぼ完全版」を送っていただきました。
そこで私は初めてこのコンサートの全貌を知ることができたのですが、未収録曲も決して出来が悪かったから収録されなかったのではなく、アルバムの構成上、収録されなかったのだと確信できました。そして未収録曲もぜひ多くの人に聴いていただきたいという思いを持ちました。
一方、「ほぼ完全版」を聴いて、あらためてアルバム版のすばらしさも知ることができました。アルバム版はこのコンサートに真理さんが込めた想いを凝縮するようにつくられていることが改めて分かったのです。実際のコンサートはお客さんに楽しんでもらわねばなりませんから、どうしてもエンタテイメントとしての面があり、いろいろの曲調のものを取り入れています。その分、真理さんの想いは拡散してしまう面もあったと思います。アルバム版はその枝葉の部分を切り落として一本の幹をくっきりと描いているのです。アルバム(レコード)のジャケットに「構成 久世光彦」とあります。それはコンサートの構成だと私は思っていたのですが、アルバムの構成にも久世さんが関わったのかもしれません。いずれにしても、アルバム版は真理さんの想いが凝縮、純化され、それ自体が一つの芸術作品になっていると言っていいと思います。
そこで、公開にあたっては、やはりアルバム版を尊重するべきだと考え、「ほぼ完全版」を最初から最後まで通して公開するのではなく、未収録曲に限って公開することにしました。
(多くのファンが待ち望んでいた貴重な録音を提供してくださった I さんに心より感謝いたします。)

このコンサートの内容は次のようになっていました。
(青字はアルバム版に収録されている曲、赤字は未収録曲です)

 
1 水色の恋
 2 童話作家
 3 木綿のハンカチーフ
 4 いちご白書をもう一度
 (メンバー紹介)
 5 春の風が吹いていたら
 6 夏を忘れた海
 7 結婚しようよ
 8 オー・マリヤーナ(1)
 9 かもめ

10 お嫁においで
 (太田裕美さん 登場)
11 矢車草(1)

12 ひとりじゃないの
13 若葉のささやき
14 ふたりの日曜日
15 想い出のセレナーデ
16 チャイニーズ・スープ

17 なごり雪
18 ウイスキーの小瓶
19 ギンザ・レッド・ウィ・ウィ
20 季節はずれの白いボート
21 小さな人生

22 哀しきマリオネット
23 告悔
24 オー・マリヤーナ(2)
25 アンコール 水色の恋 (森光子さん登場)
26 アンコール 矢車草(2) 


今回は第1部の4曲です。
まず、「木綿のハンカチーフ」からお聴きください。



いかがでしたか? 正面マイクではないので真理さんの歌声が歓声や拍手でやや聴き取りにくいかもしれませんが、私はすばらしいうただと思います。ただ、これについてはまたあらためて取り上げたいと思いますので詳しくはその際お話したいと思います。
次は、「結婚しようよ」、そして「かもめ」です、(「オーマリヤーナ」(1)はYoutubeで警告が出ましたので残念ですが省きました)





いかがでしたか?
真理さんの「結婚しようよ」は「オンステージ」での名唱がありますが、他の人のようにリズムに乗って元気に楽しく歌うというのと違って、やや遅めのテンポで一言一言に意味を込めながら表情豊かに歌っていました。ここではさらに遅いテンポでリズムも重く、軽快で弾んだうたとはとても言えません。私などは悲しくなってくるような気さえします。しかしそれは「悲しげに」歌っているからではなく、真理さんが言葉さえ離れて音楽そのものをひたすら美しく歌っているからです。美しいものは儚く悲しいのです。明るく楽しい「結婚しようよ」からこんな繊細な感情を引き出せるのは真理さん以外にいません。

「かもめ」は私は初めて聴きました。真理さんは一見(一聴?)あまり技巧もなく淡々と歌っているようですが、声が呼吸そのもののような繊細な表情を見せて、優しさや儚さを聴く者の心に感じさせていきます。淡々と歌いながら秘やかでかつ豊かな表情で聴く者の心を満たす真理さんのうたの典型ですね。
布施明さん自身のうたも聴けますから聴き比べてみるとよいでしょう。


※リクエスト情報

FMしばたhttp://www.agatt769.co.jp/index.htmlから。

NHKFM「ミュージックプラザ」(月曜)10月20日は「秋のリクエストスペシャル」、27日は「ファッションの昭和歌謡」です。他の日や特集に関係のないリクエストも可能です。

リクエストを出す時、「天地真理特集をお願いします」という要望を書き添えましょう。

FM軽井沢「天地真理ミュージックコレクション」へは天地真理オフィシャルウェブサイトの「FM放送」へ。


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No title

 9月28日、阿佐ヶ谷のスクリーンコンサートに、初めて行きました。あっという間の1時間強でした。司会は、穂志野弓子さんで、FM軽井沢を聴いている感覚でした。真保さんのあいさつもあり、お客さんは、十数人だったでしょうか。

 繁華街を想像していたのですが、意外にも静かな住宅街の一角で、天気が良かったこともあり、地下への階段を降りると、真っ暗で先が見えなく、何か秘密基地にでも入ってしまうのかという感じで、40年前にタイムスリップする入口の演出として、わざと電気をつけていなかったのでしょうか。

 さて、今回の記事により、「かもめ」「季節はずれの白いボート」「 小さな人生」など、コンサートの全貌を知り、「私は天地真理」をさらに理解できたように思います。

 天真爛漫というイメージは、全く消えて、静かな大人のためのコンサートですね。「真理ちゃ~ん」と叫びたかった人にとっては、拍子抜けのコンサートだったでしょうね。

 この選曲にあるような曲が、齋藤眞理さんのちょっと陰がある本来の気質に合っており、自然体で歌える曲だったのでしょうか。

 世間が作り上げた仮想空間の「天地真理」に対して、久世氏は、「私は天地真理」というタイトルをつけ、25歳のありのままの姿の、これこそが天地真理だよと、言いたかったのではないでしょうか。

 スクリーンコンサートでは、明るい顔立ちと曲調とのギャップを感じながらも、どうしてもスクリーンの画像の方に惹きつけられ、歌そのものに集中できなかったです。

Re: No title

chitaさん
コメントありがとうございます。

スクリーンコンサートに行かれたのですね。私は新宿でのスクリーンコンサートには行きましたが阿佐ヶ谷の方はまだ行っていません。会場は「愛ってなんだろ」を見たとき近くだったので確認しましたが、うっかり通り過ぎてしまいそうなところですね。でも、”常設小屋”があるということは素晴らしいことですね。

>「真理ちゃ~ん」と叫びたかった人にとっては、拍子抜けのコンサートだったでしょうね。
いえいえ、次回の録音を聴いていただくとわかりますが、そんな雰囲気と全く関係なく、叫ぶために来たような人もいますよ。

>久世氏は、「私は天地真理」というタイトルをつけ、25歳のありのままの姿の、これこそが天地真理だよと、言いたかったのではないでしょうか。
タイトルの意味はその通りだと思います。そしてそれは当時の真理さんの意志であり、久世さんはそれを形にしたのだと思います。

>どうしてもスクリーンの画像の方に惹きつけられ、歌そのものに集中できなかったです。
画像もよかったですね。その表情から確かめられたこともありました。
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