想い出のグリーングラス

秘蔵シリーズ、今回は貴重な放送録音をたくさん公開してくださっているSugi4Geruさんのコレクションから「想い出のグリーングラス」です。
この曲はライブ盤「天地真理オンステージ」でも歌われています。そこではじめにそちらを聴いてください。なお、この曲とこの時の真理さんの歌唱については本編「空いっぱいの幸せ」の「各曲寸評」に書きましたのでご覧ください。



ひとつひとつの言葉に豊かな表情があるうたですね。こういうきちんとした録音の、しかもライブでの歌唱があるのにどうしてわざわざ放送録音版を取り上げるのだろうと思われるかもしれませんが、ともかくお聴きください。



どうでしょうか。全く違いますね。しかもこれは1974年9月10日の「スタジオ23」でのライブということですから、「天地真理オンステージ」(1974年9月15日)とは5日しか違わないのです。同じ歌手がほとんど同じ時期に全く違う歌い方をしているわけです。しかし真理さんの場合、それは珍しいことではありません。Sugi4Geruさんのコレクションをお聴きになれば同じ曲でもそれぞれかなり違った歌い方になっていることがわかると思います。
これはその時のバンドの演奏、ステージやスタジオの環境、番組の性格・雰囲気に応じて、さらに真理さん自身の心身の状態も反映して、意識的あるいは無意識的に違う歌い方になるのでしょう。つまり真理さんは決まりきった歌い方はしないということです。「どんな条件でも同じように歌えるのがプロだ」という人もいます。そういう人は真理さんを評価できないかもしれません。しかし<うた>というのは生身の人間の<表現>なのです。大量生産の工業製品ではありません。真理さんのうたを聴くと、<うた>とはその時その場で生まれるものだということが実感できます。
このライブでも、出だしこそ淡々としていますが、「迎えてくれる」からは何かに憑かれたような歌い方になって最後のピークへ向かってグングンと高揚していきます。「オンステージ」版は歌詞の内容にそった丁寧な、やや抑えた歌い方ですが、こちらはそうした<物語り>を超越して音楽自体の展開に身を任せて歌っているように思えます。それはまるでミューズの神が真理さんに乗り移って、天地真理という楽器を奏でているように私には思えます。ともかくこれは真理さん自身も2度と同じように歌うことができないうたと言っていいでしょう。

おまけでもう一つ、真理さんがあこがれていたジョーン・バエズの歌う「想い出のグリーングラス」をお聴きください。




※リクエスト情報

FMしばたhttp://www.agatt769.co.jp/index.htmlから。

NHKFM「ミュージックプラザ」(月曜)6月23日は「雨の昭和歌謡」、30日は「上半期リクエストスペシャル」、7月7日は「七夕の昭和歌謡」、14日は「フランスな昭和歌謡」、21日は「海の昭和歌謡」です。他の日や特集に関係のないリクエストも可能です。

リクエストを出す時、「天地真理特集をお願いします」という要望を書き添えましょう。

FM軽井沢「天地真理ミュージックコレクション」へは天地真理オフィシャルウェブサイトの「FM放送」へ。


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