愛ってなんだろ
先日、ラピュタ阿佐ヶ谷で「愛ってなんだろ」を見てきました。
よかったです。全盛期の真理さんの魅力が100%現れていました。
全編でなくとも、一部、例えばオープニングの部分だけでもテレビで放映されたら、大反響があると思います。
当時の真理さんを知らない世代の人たちも、これを見れば「空前のアイドル」であることを誰もが納得すると思います。
この日は暗いうちに一番の電車に乗って、阿佐ヶ谷駅についたのは9時半過ぎでした。地図はもっていたのですが駅の前に地図があったので、すぐ左へ行くのが近いと思って進んで行きました。だいたいこの辺だが、と言うところまで来たところで道がわからなくなりました。路地がいくつもあって、間違えたかな?と周りを見回したところ、ありました!

「さくら貝」掲示板で見た建物が目の前にありました。でもやはり道を間違えていたようで、駐車場を横切って入口に出ることができました。
少し階段を上がって中に入ると受付には誰もいなくて「チケット販売は10時15分から」と書いてありました。実は私は10時からと思いこんでいたので、「え!どうするんだ?」と戸惑ってしまいました。そこへスタッフらしい人が来たので聞いてみたら10時半からだということで安心しましたが、そうすると時間がずいぶんあります。
ちょっとぶらぶらしてみようと外へ出て、「そうだ、近くにスクリーンコンサートの会場があったはずだ」と思いつき、記憶を頼りに歩いてみました。確か一本向こうの通りだったと記憶していたのですが、よくわかりません。気がつかないで通り過ぎたのかなと、またおなじ道を引き返していくと、何の変哲もない建物の隅に地下へ降りる狭い階段があり、その入口に小さな字で「アート・アニメーションのちいさな学校」と書いてありました。この時間、階段は閉鎖されていて降りることはできませんでしたが、場所はわかりました。でもちょっとわかりにくいですから、これから行かれる人は地図をよく見て行くのが良いと思います。
帰ってくると10人ほどの人がロビー(?)で待っていてほどなくチケット販売が始まりました。スムーズに進んでいたのですが、私の前の人でちょっとストップ。どうしたんだろうと思っていたら、窓口の人がモギリの人を呼んで「ファンクラブの人はいくらですか?」と聞いていました。慣れない人だったようですが、そうするとそれ以前の人はファンクラブの会員ではなかったということになりますね。とするとファンクラブ会員の10倍くらいの人が見に来てるということになります。もっとも、実は私も会員証が行方不明で使えなかったので、同様の人がいたかもしれませんが。
ホールの中に入ると、座席は50くらいでしょうか、小じんまりしていて、どの座席からも目の前にスクリーンがある感じで、早く見たいという期待が高まりました。上映が始まる時には半分くらいが埋まっていたと思います。
いよいよ上映が始まると、冒頭にも書いたとおり、オープニング場面から真理さんの魅力が全開という感じで圧倒されました。何と言っても大画面で見る真理さんの魅力的なこと、そしてニュープリントだけにカラーも実にきれいで、最後まで陶然と見ていました。
この映画、私は前に一度見たと思っていたのですが、記憶にない場面ばかりで、40年近く前のこととはいえこんなに忘れるはずがない、実際には見てないのに見たと思い込んでいただけではないのか、と思うようになりました。しかしところどころは見た記憶があるので、やはり見たのかもしれません。今でも、どちらかよくわからないのです。人間の記憶なんていい加減なものですね。もっとも単に私の老化現象にすぎないのかもしれませんが・・・。
作品としては明るく楽しい青春映画ですね。深い思想性がある作品ではありませんが、娯楽作品としてはよくできていると思います。しかしそれも真理さんの魅力あればこそですが。
最初の主演映画「虹をわたって」ではちょっと複雑なところもある家出娘の役でしたし、社会的なテーマも内包した作品でした。それに比べるとこちらはもっとストレートで屈託のない役なので、真理さんも自然にのびのびと演じています。また、この間、トップスターとしてさまざまな経験を積んできただけに、自信に満ちて堂々としています。
挿入歌も素晴らしいものです。この映画のオリジナルをあげてみます。「ある日突然」はパーティーの中で歌うという設定もあり、ストレートな歌い方ですが、この頃の真理さんのうたの特徴であるあふれるような生命力、生きる喜びがビンビンと感じられました。
「ある日私も」は真理さんが実際ギター弾いているかどうかわかりませんが弾き歌いの形で、テンポもちょっと遅めで始まるので最初はレコード(CD)とかなり印象が違いました。しかし次第にテンポも速くなり生き生きとしたうたになっていきます。
「幸せなら手をたたこう」は保育園の子どもたちと遊ぶ場面で歌われるのですが、最初のフレーズを聴いたところで涙が滲んできました。もちろんこの歌は楽しい歌です。なのにどうして涙が滲んだか、それは「手をたたこう」の「こう」のところを真理さんは本当にやさしく歌うのです。坂本九さんを含めてここは元気いっぱいに歌うのが普通です。そうやって気持ちをハイにしていくのですね。ところが真理さんはそっとやさしく歌うのです。それによって聴く者の心をやわらかく包み込み幸せで満たしてしまうのです。この歌をこんな風に歌った人を私は知りません。この歌で涙が滲むなんて想像もしませんでした。またひとつ、天地真理の奇跡に出会えました。
ギター弾き歌いのスタイルで歌う「若葉のささやき」もよかったです。「時間ですよ」でも弾き歌いですばらしいうたを聴かせていますが、こちらはストーリーの上での意味もあって、この曲の短調の側面、愁いが強く出ていて、レコード(CD)とは違った魅力を見せていました。
演技、表情、うた、いずれにおいてもこの映画の真理さんは光り輝いて生き生きとしています。全盛期の真理さんがどのような存在だったか、この映画によって雄弁に物語られ、消えない記録として残されたことを心から喜びたいと思います。それだけに、この映画のテレビ放映とDVD化をぜひ実現したいものです。
※リクエスト情報
FMしばたはhttp://www.agatt769.co.jp/index.htmlから。
NHKFM「ミュージックプラザ」(月曜)12月16日は「年末リクエストスペシャル」です。今年最後のチャンス、ぜひリクエストを出しましょう。
他の日や特集に関係のないリクエストも可能です。
リクエストを出す時、「天地真理特集をお願いします」という要望を書き添えましょう。
FM軽井沢「天地真理ミュージックコレクション」へは天地真理オフィシャルウェブサイトの「FM放送」へ。
アーカイブ(過去記事)へ 「空いっぱいの幸せ」へ
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よかったです。全盛期の真理さんの魅力が100%現れていました。
全編でなくとも、一部、例えばオープニングの部分だけでもテレビで放映されたら、大反響があると思います。
当時の真理さんを知らない世代の人たちも、これを見れば「空前のアイドル」であることを誰もが納得すると思います。
この日は暗いうちに一番の電車に乗って、阿佐ヶ谷駅についたのは9時半過ぎでした。地図はもっていたのですが駅の前に地図があったので、すぐ左へ行くのが近いと思って進んで行きました。だいたいこの辺だが、と言うところまで来たところで道がわからなくなりました。路地がいくつもあって、間違えたかな?と周りを見回したところ、ありました!

「さくら貝」掲示板で見た建物が目の前にありました。でもやはり道を間違えていたようで、駐車場を横切って入口に出ることができました。
少し階段を上がって中に入ると受付には誰もいなくて「チケット販売は10時15分から」と書いてありました。実は私は10時からと思いこんでいたので、「え!どうするんだ?」と戸惑ってしまいました。そこへスタッフらしい人が来たので聞いてみたら10時半からだということで安心しましたが、そうすると時間がずいぶんあります。
ちょっとぶらぶらしてみようと外へ出て、「そうだ、近くにスクリーンコンサートの会場があったはずだ」と思いつき、記憶を頼りに歩いてみました。確か一本向こうの通りだったと記憶していたのですが、よくわかりません。気がつかないで通り過ぎたのかなと、またおなじ道を引き返していくと、何の変哲もない建物の隅に地下へ降りる狭い階段があり、その入口に小さな字で「アート・アニメーションのちいさな学校」と書いてありました。この時間、階段は閉鎖されていて降りることはできませんでしたが、場所はわかりました。でもちょっとわかりにくいですから、これから行かれる人は地図をよく見て行くのが良いと思います。
帰ってくると10人ほどの人がロビー(?)で待っていてほどなくチケット販売が始まりました。スムーズに進んでいたのですが、私の前の人でちょっとストップ。どうしたんだろうと思っていたら、窓口の人がモギリの人を呼んで「ファンクラブの人はいくらですか?」と聞いていました。慣れない人だったようですが、そうするとそれ以前の人はファンクラブの会員ではなかったということになりますね。とするとファンクラブ会員の10倍くらいの人が見に来てるということになります。もっとも、実は私も会員証が行方不明で使えなかったので、同様の人がいたかもしれませんが。
ホールの中に入ると、座席は50くらいでしょうか、小じんまりしていて、どの座席からも目の前にスクリーンがある感じで、早く見たいという期待が高まりました。上映が始まる時には半分くらいが埋まっていたと思います。
いよいよ上映が始まると、冒頭にも書いたとおり、オープニング場面から真理さんの魅力が全開という感じで圧倒されました。何と言っても大画面で見る真理さんの魅力的なこと、そしてニュープリントだけにカラーも実にきれいで、最後まで陶然と見ていました。
この映画、私は前に一度見たと思っていたのですが、記憶にない場面ばかりで、40年近く前のこととはいえこんなに忘れるはずがない、実際には見てないのに見たと思い込んでいただけではないのか、と思うようになりました。しかしところどころは見た記憶があるので、やはり見たのかもしれません。今でも、どちらかよくわからないのです。人間の記憶なんていい加減なものですね。もっとも単に私の老化現象にすぎないのかもしれませんが・・・。
作品としては明るく楽しい青春映画ですね。深い思想性がある作品ではありませんが、娯楽作品としてはよくできていると思います。しかしそれも真理さんの魅力あればこそですが。
最初の主演映画「虹をわたって」ではちょっと複雑なところもある家出娘の役でしたし、社会的なテーマも内包した作品でした。それに比べるとこちらはもっとストレートで屈託のない役なので、真理さんも自然にのびのびと演じています。また、この間、トップスターとしてさまざまな経験を積んできただけに、自信に満ちて堂々としています。
挿入歌も素晴らしいものです。この映画のオリジナルをあげてみます。「ある日突然」はパーティーの中で歌うという設定もあり、ストレートな歌い方ですが、この頃の真理さんのうたの特徴であるあふれるような生命力、生きる喜びがビンビンと感じられました。
「ある日私も」は真理さんが実際ギター弾いているかどうかわかりませんが弾き歌いの形で、テンポもちょっと遅めで始まるので最初はレコード(CD)とかなり印象が違いました。しかし次第にテンポも速くなり生き生きとしたうたになっていきます。
「幸せなら手をたたこう」は保育園の子どもたちと遊ぶ場面で歌われるのですが、最初のフレーズを聴いたところで涙が滲んできました。もちろんこの歌は楽しい歌です。なのにどうして涙が滲んだか、それは「手をたたこう」の「こう」のところを真理さんは本当にやさしく歌うのです。坂本九さんを含めてここは元気いっぱいに歌うのが普通です。そうやって気持ちをハイにしていくのですね。ところが真理さんはそっとやさしく歌うのです。それによって聴く者の心をやわらかく包み込み幸せで満たしてしまうのです。この歌をこんな風に歌った人を私は知りません。この歌で涙が滲むなんて想像もしませんでした。またひとつ、天地真理の奇跡に出会えました。
ギター弾き歌いのスタイルで歌う「若葉のささやき」もよかったです。「時間ですよ」でも弾き歌いですばらしいうたを聴かせていますが、こちらはストーリーの上での意味もあって、この曲の短調の側面、愁いが強く出ていて、レコード(CD)とは違った魅力を見せていました。
演技、表情、うた、いずれにおいてもこの映画の真理さんは光り輝いて生き生きとしています。全盛期の真理さんがどのような存在だったか、この映画によって雄弁に物語られ、消えない記録として残されたことを心から喜びたいと思います。それだけに、この映画のテレビ放映とDVD化をぜひ実現したいものです。
※リクエスト情報
FMしばたはhttp://www.agatt769.co.jp/index.htmlから。
NHKFM「ミュージックプラザ」(月曜)12月16日は「年末リクエストスペシャル」です。今年最後のチャンス、ぜひリクエストを出しましょう。
他の日や特集に関係のないリクエストも可能です。
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