フェスティバルホール「真理ちゃんとデイト」コンサート

あけましておめでとうございます

   今年もよろしくお願いいたします


今回は新年スペシャルプレゼントで、1974年4月3日に大阪のフェスティバルホールで行われた「真理ちゃんとデイト」コンサートの再現です。昨年4月の「1976年梅コマショー」に続くスクリーンコンサート第2弾です。
大阪フェスティバルホールは1958年開館した大阪の代表的コンサートホールで音響の良さで知られ、国内外の演奏家から高い評価を受けていました。しかし老朽化により改築され2013年から新ホールが使用されていますが、真理さんのコンサートはもちろん旧ホールでした。
旧ホール
定評ある名ホールでオーケストラをバックに歌うという、真理さんとしても胸躍るコンサートではなかったでしょうか。
ただし、ここで聴くことができるのは全曲目ではないと思われますし、プログラム順もわからないので、私なりに推測して並べました。
もし、正しいプログラムをご存知の方がおられましたら教えていただければうれしいです。

それでは早速はじめましょう。

①水色の恋~愛に悩む頃 (一部音飛びがあります)

「水色の恋」は声が明るいですね。そして特に「なぜかしら」からは憧れが繊細に歌われ、その後の「あなたの姿 あなたの声は」はスケール大きく歌っています。「愛に悩む頃」のライブは初めて聴きましたが、アルバム版より緩急自在に歌っていますね。まず最初のプロローグ部分が素晴らしいです。全体にはアルバム版の細やかさはありませんが、力があり、ライブならではの高揚がありますね。

②もの想う季節~夏を忘れた海

「もの想う季節」のライブは初めて聴きましたが、すばらしいです。アルバム版はきれいに流れるように歌っていますが、こちらは繊細でありながらくっきりとした表情が本当に見事で、憧れに満ちた歌を聴かせます。
「夏を忘れた海」はすでに名唱がいくつもありますが、これもそれらに引けを取らないものです。心の動きが自然な息遣いになり波のように寄せては返して陶然とするほどです。

③あなたの故郷~漕げよマイケル

「あなたの故郷」もアルバム版は淡々としていますが、これを聴いて印象が一新されました。最初はフォーク的な素朴な歌い方で始まりますが、曲が進むうちに気持ちが入っていって夢見るような表情になっていくところが本当にすばらしく、まさにライブの魅力ですね。
この後、ギターの石川鷹彦さんと吉川忠英さんが紹介されます。お二人はアコースティックギターの名手として知られますが、この時点では真理さんもこのお二人のことはあまり詳しく知らないみたいですね。しかし、このあとこのお二人と真理さんとは深いおつきあいになります。まず5カ月後の九段会館でのコンサート(「天地真理オンステージ」)でもバンドのメンバーとして参加してもらい、お二人のギター伴奏で「水色の恋」や「夏を忘れた海」を歌っています。また石川鷹彦さんは真理さんのいくつもの曲で編曲を担当し、吉川忠英さんは最後のアルバム「童話作家」で「ひこうき雲」「二月の風景画」などの傑作を作曲しています。
しかしここでは何か珍妙なやり取りになっていますし、「漕げよマイケル」でもすれちがいみたいなところがありますね。どうしてそうなのか、私の勝手な想像をめぐらすと、おそらくお二人は「アイドル」との共演に抵抗感があって、わざとシャイな反応をしているのではないかと思います。当時、フォーク系の人は、例えば吉田拓郎がテレビの歌番組に出なかったように、商業的な、あるいは歌謡曲的なものへの拒否感が強くありましたから、「仕事」としてバンドに参加しても、心の引っかかりがあったのではないでしょうか。しかし、その後も見事な伴奏をしてくれたり、編曲や作曲を引き受けてくれたりしたということは、実際にステージをともにする内に、真理さんが単なる「アイドル」ではなくたしかな実力を持った歌手であることを知ったからではないでしょうか。あくまで想像ですが・・・。

次は注目の2曲です。
④48クラッシュ


⑤ヘイ ジュテーム

ちょっとびっくりした方もおられるかもしれませんね。「これ誰?」と思われたかもしれません。この頃「真理ちゃん ロックに挑戦」という話題が雑誌などに載っていて写真では見ることができましたが、私が実際に聴くことができたのはこの録音が初めてです。
私はロックはどう聴いたらいいのかよくわからないので評価しようもないのですが、がんばっているけれど、まだ消化しきれていないという印象をもちました。
最初の「48クラッシュ」は真理さんが最後に紹介しているようにスージー・クアトロの曲ですね。スージー・クアトロは最初の本格的女性ロッカーと言われ当時非常に人気のあった人です。何回か来日していますが、雑誌の企画で真理さんとも対談しています。このコンサートがその対談より前か後か確かめられなかったのですが、当時真理さんはマリリン・モンローにも共感を覚えていたように、自由に生きる女性にあこがれていたので、スージー・クアトロにも共感を持っていたのですね。それでこういう企画をしたのか、あるいはスタッフが話題づくりで考えたのか、真相はわかりませんが、スージー・クアトロ本人と比べるとやはりロックの語法と言ったものは身についていない感じですね。ただ、地声の迫力と言う点では真理さんも相当のものだと思います。
次の「ジュテーム」はどういう曲なのか調べてもわかりませんでした。ご存知の方は教えてください。ただ、こちらの方は日本語でもあり、とっつきやすいですね。地声での表現力が垣間見えるところもあります。
※早速、情報をいただきました。コメントをご覧ください。

さて、後半はおなじみのヒットパレードです。
⑥ふたりの日曜日~ひとりじゃないの

歌い込んだヒット曲と言うことで、真理さんも思いのままに唄っていますね。
「ふたりの日曜日」は「私は天地真理」コンサートの感動的な名唱がありますが、ここでもすでに心震わす歌になってきています。
「ひとりじゃないの」はアレンジが森田公一バージョンでややテンポが遅いのですが、それだけに隅々まで気持ちがこもり、声のやさしさが生きてほれぼれしてしまいます。またひとつこの曲の名唱に出会えました。

⑦若葉のささやき~恋する夏の日

前の2曲がすばらしく、この日の声質からも「若葉のささやき」には期待したのですが、全体的に力み過ぎのところがあり、まとまりが悪くなっている印象です。とはいえ、「今はこの胸が」のところなど実に魅力的ですし、随所にニュアンス豊かなうたもあり、十分楽しめます
「恋する夏の日」はライブではパワー全開にして勢いで歌っていることが多かったのですが、ここではパワーは抑え気味でゆったりと歌っています。そのため表情が豊かで、例えば「愛することを初めて知った・・・」のところも、例の振りを付けているのにみずみずしい声で歌いきっています。名唱です。

いよいよ最後です。
⑧虹をわたって

素晴らしいです。私が今まで聴いたことのないような「虹をわたって」です。この曲の魅力である軽やかさ、楽しさを十分に持ちながら、やさしくたおやかで、一つ一つの音に豊かな表情が込められています。心ときめく「虹をわたって」です。

いかがだったでしょうか。不十分な音質をものともしない名唱がつづく素晴らしいコンサートでした。そして大きな真理ちゃんコールも聴こえ、当時の人気のすごさも実感できました。
この録音を公開して下さった方に心から感謝いたします。ただし、今回は私の責任で公開しましたので、もし不都合がありましたらご連絡ください。



※リクエスト情報

FMしばたhttp://www.agatt769.co.jp/index.htmlから。

NHKFM「ミュージックプラザ」(月曜) 1月20日は「祝誕生日 太田裕美スペシャル」、2月3日は「真冬のリクエストスペシャル」です。他の日や特集に関係のないリクエストも可能です。
リクエストを出す時、「天地真理特集をお願いします」という要望を書き添えましょう。

FM軽井沢「天地真理ミュージックコレクション」へは天地真理オフィシャルウェブサイトの「FM放送」へ。


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ロック?

たいへん御無沙汰してます.

スージー・クアトロとの対談は明星の1975年2月号です.

(ロックじゃないと思いますが)「ジュテーム」は正確なタイトルが「ヘイ・ジュテーム」.
これが分かれば資料も動画も沢山みつかります.
原曲はアダモ作詞・作曲の「MON CINEMA」です.
訳も多様ですが「跪いて叫ぶ」という歌詞を含むのがあります.

Re: ロック?

mariminafan さん
お久しぶりです。
早速の情報、ありがとうございます。
さすが博識のmariminafanさんですね。

「ヘイ」が抜けていたのですね。それで検索でも出てこなかったわけです。
アダモの曲とあったのでびっくりしましたが、Youtubeで聴いて納得しました。アダモはアダモらしく歌っているのですね。
それではこういう絶叫調にしたのは誰かと調べてみるとタイガース時代のジュリーのようですね。私はグループサウンズというのは全く興味がなかったので知りませんでしたが、タイガースファンなら常識だったのでしょう。
ただ、真理さんの詞はジュリーの詞(安井かずみ)とは違いますね。するとその詞で歌っていた人がいたのでしょうか?
でも一応、この曲について理解できました。ありがとうございました。

明星は私も持っているはずなのですが、整理が悪くて見つからなかったのです。お恥ずかしい限りですが、最近はこういうことが多くて、もしかすると「持っている」と思っているだけで実際は持っていないのかもしれないというようなことが続いています。

また困った時にはよろしくお願いします。
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