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縁あるお二人

今回は最初、動画のブロックのことについて書こうかと思っていました。しかしなかなかまとまりません。最近は気力や集中力が持続しないのです。ソニーへ出そうと思った文章も、書き始めるとどんどん長くなり、途中で集中力が切れて中断してしまいました。しかもなかなか再開する気力が湧かず、ずるずると数日を過ごすということの繰り返しで、ようやくメドが立ってきましたが完成に至っていません。長いと言っても大した長さではないので、我ながらいやになってしまいます。歳をとるということはこういうことかと実感しています。

そこで今回はどういう話題にしようかと、かなり困ったのですが、最近、訃報が伝えられたお二人について真理さんとのかかわりで紹介したいと思います。

まず、藤田とし子さんです。藤田さんは1950年生まれ。「一休さん」などの声優としての活動が一番知られていると思いますが、6歳から子役として活動を始め、女優、歌手としても活躍されました。歌手としては1969年にCBSソニーと契約して活動を始めたようです。そしてその翌年11月5日、合歓の郷で開かれたヤマハ主催の「第2回作曲コンクール」で田上えり作詞・田上みどり作曲の「小さな私」という曲を歌っています。後に天地真理さんのデビュー曲となった「水色の恋」の原曲です。
ヤマハ第2回作曲コンクール加工
その同じステージで天地真理さんも歌っていたのです。一番下に見える「OTHERWISE」の歌手<斉藤マリ>がそうです。この日は高校卒業後ヤマハ・ヴォーカルスクールで学んできた彼女の19歳の誕生日でもありました。
では藤田とし子さんはどんなふうに「小さな私」を歌ったのでしょうか?実はこのコンクールの録音が存在するようなのです。ある人からの情報では、市販はされていないが当時レコード化されたようなのです。そこで私もオークションにでも登場しないか見張っているのですが、今までのところ出てきません。そこで藤田さんのうたを探してみたら次の動画がありました。

藤田さんはアニメの主題歌などもありますが、「小さな私」はこんな感じで歌ったのではないでしょうか。
なお、真理さんの「OTHERWISE」は以前の記事で紹介しましたのでこちらをご覧ください。
  http://amhikokigumo.blog67.fc2.com/blog-entry-211.html
藤田さんは真理さんの1歳上、私と同い年ですから、亡くなるには余りに早すぎました。ご冥福をお祈りします。

もう一人は天地総子さんです。天地総子さんは藤田さんの先駆けのような方で女優、声優、歌手など多様な分野で活躍されました。
真理さんとどういうつながりがあるかというと、国立音楽大学付属高校の先輩なのですね。天地総子さんというとCMソングなどの印象が強いと思いますが次の動画ではその実力がよくわかると思います。

「天地」という苗字は割と珍しい苗字で芸能界で有名なのはこのお二人だと思いますが、それが同じ高校出身というのは奇遇と言えると思います。(ただし、総子さんは本名、真理さんは芸名ですが) 実はそのため私は一時、お二人を混同していたことがあったのです。私が「水色の恋」を聴いたのはどこかの街角だったと思いますが、その時は歌手が誰か知りませんでした。そして何かの折にそれが「天地○○」という歌手だと知ったのですが「天地」という苗字は記憶に残ったのですが名前の方はあいまいだったのです。そして当時、「天地」といえば天地総子さんだったので、私はそれが天地総子さんだと思ってしまったのです。それが間違いだと知ったのはその後テレビで映像を見た時でした。友人にそのことを話したらあきれられてしまいましたが、天地総子さんの訃報を聞いて40数年ぶりに思い出しました。ご冥福をお祈りします。
(※ ちっちゃい私さんも天地総子さんに触れておられます)
なお、国立音大付属高校の先輩には(中退ですが)美輪明宏さんもおられるのですが、それは別の機会に紹介したいと思います。


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「私は歌手」聴いてみました

     あけまして おめでとうございます

天地真理さんの新しいDVD/CDボックス「私は歌手」がクリスマスの日に届いたので早速聴いてみました。とはいっても、年末年始の忙しさで全部を聴いたわけではありません。当然、ほとんどはこれまで数えきれないくらい聴いた曲で、違いは音質くらいですからあわてることもないのでゆっくり聴いていくつもりです。しかし今回初めて聴けるようになった曲は一刻も早く聴きたくて、ディスク5をかけてみました。
それは期待以上にすばらしいものでした。40年以上の時を経てよみがえった真理さんの歌声は、たったいま録音されたばかりのようにみずみずしく新鮮でした。声がとても近くで聴こえ、生々しく感じられます。まるで真理さんがすぐそこで歌っているような感覚です。それが元々の録音のためか、今回のボックス共通の音質なのか、他のディスクを聴いてないのでわかりませんが、真理さんの声がみずみずしくくっきりと聴こえ、それが真理さんのうたの持つ多彩なニュアンスを豊かに伝えてくれています。

1曲目の「秋ふたたび」は真理さんのオリジナルではあまり似た曲調のものがないのではないかと思います。私は同じ森田公一さんの作品である小柳ルミ子さんの「春のおとずれ」を連想したのでYoutubeで探したら、何と真理ちゃんシリーズの1シーンらしき映像が見つかったので、本題ではありませんが貼っておきます。


こうして聴くと、この頃のルミ子さんは歌いすぎず抑制があっていいですね。真理さんのうたは発売されたばかりですからここでは紹介できません。お聴きになっていない方はぜひCDボックス「私は歌手」をお求めください。
本題に戻って「秋ふたたび」ですが、懐かしさが沁み出してくるようなうたですね。真理さんのうたはすみからすみまですべての言葉に想いがこもっています。表面は抑えながら芯には熱い想いがあって、それが次第に高まり最後にあふれ出てきます。聴く者の心に直接語りかけてくるようなうたですね。大好きになりました。

2曲目の「早春」は明るく軽快な曲ですが、歌詞からすれば寂しさを歌っています。加藤和彦さんはそこに敢えて明るい曲をつけました。そこに加藤さんの“天地真理観”を見ることができるような気がします。(もし“曲先”だとすれば山上路夫さんの“天地真理観”ですが) そして真理さんはそれに見事にこたえていますね。弾むような語尾(例えば「決めない」「バスに乗」)にも豊かな表情があり、それが繰り返されることで音のすべてに<心>が行き渡り、言葉の”意味”を脳が反芻しなくても真理さんの声自体が<陰影ある明るさ>を感じさせるのです。心弾ませながら涙がにじむという真理さんのうたの最良の表現がここでも聴けます。

3曲目の「若い合唱」はマーチ風の元気な曲ですね。当時よくあった青春ドラマの主題歌のような雰囲気です。作曲が川口真さんで「京都でひとり」と同じ頃の録音と言うことですから、どうしてこういう曲が作られたのかちょっと不思議です。でも真理さんが歌えば、元気いっぱいで威勢のいい歌ではなくて、生き生きとして美しいニュアンスが香る歌になるのです。全編、生気と楽しさに満ち、同時に一つ一つの言葉に豊かな表情がある、これもまた天地真理さんだけが歌えるうたと言えるでしょう。

4曲目は「想い出のセレナーデ」のアレンジ及び歌詞違い版です。本来は「青春のセレナーデ」というタイトルで「恋と海とTシャツと」のB面として企画されていたもので、編曲は馬飼野俊一さん。2番の後半の歌詞がシングル版とは違っています。
私は、聴き慣れた「想い出のセレナーデ」とだいぶ違う印象をもちました。アレンジを比べると、やはりシングル版の竜崎孝路さんのものの方が陰影がありこの曲にはふさわしいのではないかと思います。真理さんのうたも同様のことが言えそうです。歌詞もシングル版の方がよいと思います。こちらの歌詞では、それまで自分の心情を切々と歌っていたのに最後に突然第3者的な評論じみた内容になっていて非常に違和感があります。やはりシングル版の方が練られたという感じですね。とはいえ、それは比較の問題で、これはこれで十分楽しめるものです。

5曲目は「トルコ行進曲」です。予告で見てモーツァルトの「トルコ行進曲」だろうということはわかったのですが、スキャットなのか、ピアノ演奏なのか、どちらだろう?と思っていました。私とすれば真理さんのピアノ演奏でこの曲を聴きたいという気持ちがあったのでちょっと残念ですが、九段会館のコンサート(「オンステージ」に収録)で歌われた(?)スキャットでした。
この曲のスキャットと言うと由紀さおり・安田祥子姉妹のものが有名ですが、ボックスの解説によるとそれは1980年代に入ってのことで、真理さんはそれよりずっと早く、当時ヨーロッパで「スキャットの女王」として知られていたダニエル・リカーリにヒントを得たものではないかということです。そこで、ここでも真理さんのうたを紹介することはできないので、ダニエル・リカーリで聴いてみましょう。
(トルコ行進曲は12分11秒くらいからです) 


これと比べてみると、真理さんの方はピアノ的だと思います。こちらはスキャットと言いながらかなり「歌って」いるのです。ピアノはある意味で打楽器なのですが、こちらは時々弦楽器的な動き(音と音がつながる)がありますね。つまり言葉はないけど歌っているのです。由紀・安田姉妹の場合でもそうです。ところが真理さんの場合、そういうところがほとんどありません。真理さんがこの曲をピアノで弾いたことがあるかどうかわかりませんが、ピアノで弾くように歌って(?)いるように思います。
ともかく真理さんの音楽的素養をうかがい知ることができるすばらしい演奏(歌唱?)です。また言葉がないために真理さんの声の美しさも純粋に聴くことができます。期待したピアノ演奏ではありませんでしたが十分に楽しむことができました。

このディスク5を聴いて、これほどの水準の録音がなぜこれまで陽の目を見ることがなかったのか、不思議でなりません。季節とか販売作戦とかいろいろの要素が重なったのでしょうが、ともかくこうして聴くことができて幸せです。同時に、まだまだ眠っている録音があるのではないかと期待も膨らみます。ぜひ徹底的な調査をして探し出してほしいものです。

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ところで、前回も報告しましたYoutubeでの動画のブロックですが、その後もますます拡大して、「フォーク歌手・天地真理①」「フォーク歌手・天地真理②」もブロックされてしまいました。ということは、真理さんの歌手としての素晴らしさをアピールしようとして私が計画していたシリーズそのものが見通しがなくなったということです。「私は歌手」の宣伝も兼ねている動画をソニー自身が妨害しているということになります。また、真理さんのうたのすばらしさを外国の人にも知ってもらおうと制作し、実際外国からのアクセスが6割を占めている 「O Marijana 」もブロックされてしまいました。そのほかにも私がこのブログの中で、限定公開で使った動画、たとえば真理さんが出演した「刑事君」の貴重な動画とか、聴き比べのために作った動画とかもたくさんブロックされています。
このことについてはいろいろの思いがありますが別の機会に回します。少し気落ちしていますが、今年もよろしくお願いします。


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