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三角山放送局 「歌謡クロニクル」

前回記事へのコメントで、パーソナリティの大和秀嗣さんが直接教えてくださった三角山放送局「歌謡クロニクル」でのボックス「私は歌手」紹介特集が21日放送されました。
この番組では以前にも天地真理さんの「B面特集」を放送してくれましたし、内容もとても満足できるものでしたが、今回はどうだったでしょうか。当日聴けなかった人は録音でお楽しみください。

約1時間と長いので4つに分けました。では最初からお聴きください。


シングル5曲がオリコン1位ということが当時いかにすごいことであったか、しっかりと説明してくださっていましたね。当時を知っている人であっても実はそういうことを知らない人も多いので、天地真理さんの歌手としての実績をきちんと押さえた説明でした。
その後ボックスの説明があり、まずDVDの真理ちゃんシリーズでの未発売映像について詳しい説明があり、その中から「青春」がかかりました。



次に「フォーク・ポップスコレクション」に触れて、カバー曲で「天地真理さんの歌手としての真価を問おう」というこのボックスの狙いを明らかにしたうえで、フォークアルバムと言ってもいいファーストアルバムに触れて、天地真理さんのアルバム売上げのすごさを数字を挙げて紹介されています。アルバムでの真理さんの実績は「この記録は破られないだろう」といわれたシングルの記録をもしのぐものですが、それを紹介してくれる人はなかなかいません。大和さんはそれをしっかり強調してくれましたので、放送を聴いていた人たちもあらためて天地真理という歌手の実績の大きさに気付いてくれたのではないでしょうか。
曲はファーストアルバムから「忘れていた朝」がかけられました。



最初に「花嫁」がかかり、真理さんのカバーはフォークが多いということから、実はフォーク歌手と想定されていたのが人気が急上昇してアイドルになっていってしまったというデビュー当時の事情を説明されていますが、こういうファンであればみんな知っているようなことも、天地真理さんと言えば「アイドル」としか知らない人たちには新鮮な情報ですね。たしかに「アイドルの形を作ったのは完全に天地真理」ですが「天地真理をアイドルにしたのはファンだった」という大和さんの説明は、「天地真理への100の質問」に対する真理さん自身の回答「アイドル路線になっていったのは、今思うとファンの皆さんがそうしたのだと思います。・・・皆で「天地真理」という歌手を作ったと思います。1人では「天地真理」にはなれません。」にぴったりと重なりますね。
曲は「冬物語」でした。



最初にスクリーンコンサートについて詳しく触れておられますが、これはとてもいい宣伝になりますね。ただ札幌周辺の人が主なリスナーだと思うので、実際に来れるかどうかはわかりませんが、それでも東京に行ったついでにと言う人は増えるでしょう。
次にオリジナルソングコレクションから「あなたの故郷」がかかったあと、レア音源コレクションでの未発表音源も含めて、このボックスがいかに価値があるか熱く語られ、「それでお値段1万円」とまるでジャパネットたかた級の宣伝もしてくださいました。
最後にはライブから「また会うためにさようなら」、さらに未発表写真の話題にまで触れて、「素晴らしい青春」の真理さんらしいのびのびとしたうたでしめくくりとなりました。

1時間、それもお決まりのヒット曲だけでない、真理さんの<うた>の素晴らしさをじっくり聴ける番組というのはほんとうに貴重ですね。新ボックス発売決定に合わせていち早く特集として取り上げたくださった大和さんには本当に感謝したいと思います。こういう情報がさらに拡散し、このボックス発売がタイトル通り「歌手 天地真理」のルネサンスになることをねがってやみません。

番組のFBに曲名等詳しく出ていますからそちらもご覧ください。



※ 天地真理動画プロジェクト(仮称)の「歌手 天地真理を知っていますか」「空前のアイドルへの道」「フォーク歌手 天地真理」への意見、感想も引き続きお願いします。

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「私は歌手」

【お知らせ】
札幌の三角山放送局「歌謡クロニクル」で新ボックス「私は歌手」の紹介を1時間にわたって放送してくれるそうです。この番組では以前真理さんのB面曲の1時間特集を放送してくれましたが、選曲もよく満足度の高い放送でした。(コメントをご覧ください)
放送は8月21日(火)午前8:00-8:59,午後19:00-19:59の2回です。
インターネットでも放送されます。
三角山放送局   http://www.sankakuyama.co.jp/
歌謡クロニクル
     Facebook https://www.facebook.com/kayochronicle/


前回、速報でお知らせしたとおり天地真理さんの新しいCD・DVDボックスが発売されることになりました。ボックスのタイトルは「私は歌手 I’M A SINGER」です。タイトルが示すように<アイドル天地真理>ではなく<歌手天地真理>という視点からつくられたボックスということです。内容も、シングルA面コレクションは従来通りですが、真理ちゃんシリーズのDVDも未発表曲が4曲あり楽しみです。それ以外はプレミアムボックスとは全く構成を変えて、フォーク・ポップスコレクションが2枚、オリジナルソングコレクションが1枚、そして未発表曲5曲のレア音源コレクション1枚となっています。コピーにも「カバーソングで伝わる歌の上手さ!」とあるようにカバーを中心において真理さんの<うた>のすばらしさを知ってもらおうという狙いですね。 
私のホームページもこのブログも、真理さんの歌手としての評価を訴えてきましたから、このボックスはまさに私たちが長く待望してきた企画と言えます。その意味で私には「ようやくここまで来た」という感慨がありますし、ほんとうにうれしいニュースでした。
またレア音源コレクションでは聴いたこともない曲が3曲あり、別バージョンの「想い出のセレナーデ」も聴けるようで、プレミアムボックスで「クラス会」を初めて聴いたときのワクワクした気持ちがまた味わえそうです。最後の「トルコ行進曲」はピアノ演奏でしょうか?そうだとすれば、前回偶然ですがこの曲の聴き比べを紹介しましたが、真理さんがどう弾くのか興味津々です。

ということで、私はこのボックスの発売を本当に喜んでいます。ただ、ここで私の悪い癖が出てくるのですが、いくつか不満もあります。
まずタイトルの「私は歌手」についてですが、ファンの人にはこのタイトルの意味はすぐ分かりますが、そうでない人にわかるでしょうか。天地真理さんが歌手だなんて当たり前じゃないか、と思う人も多いと思うのです。かといって私がいい案を持っているわけではないのですが...。
そして一番大きな問題は選曲です。フォーク・ポップスコレクションをプレミアムボックスと比較してみると、ほぼすべてのカバー曲が収録されています。ただ未収録のものもあって、それは「わが祖国」「ジ・エンド・オブ・ザ・ワールド」それにクリスマスメドレーです。「わが祖国」の真理さんの歌唱は素晴らしいのですが、途中にメンバー紹介があるのでカットされたのでしょう。クリスマスメドレーも4曲連続なのでカットされたのだと思います。しかし「ジ・エンド・オブ・ザ・ワールド」はどうしてでしょうか?私はこの曲は真理さんの表現の独自性を知るうえで欠かせないものだと思っているのですが。
オリジナルソングコレクションは真理さんのオリジナル曲を24曲に絞っているので、大事な曲がかなり抜けています。最初に私が気付いたのは「花ひらくとき」や「花嫁の友だち」ですが、最初私はシングルB面曲は除いたのかなと考えました。しかしよく見るとB面曲でもいくつも入っているのです。そうすると「花ひらくとき」のような真理さんの歌唱を語るときに外すことのできない曲がどうして収録されなかったのでしょうか。そう思ってさらに見ていくと、「ポケットに涙」「夢のチャペル」「さくら貝」「季節はずれの白いボート」「想い出がいっぱい」「朝のさざ波」「真冬のデイト」「オレンジ色の旅」「わたしの場合」「ブランコ」「あなたが教えてくれた歌」「家なき子」「ひこうき雲」「二月の風景画」「風花のさよなら」「ひとかかえの愛」「旅人は風の国へ」といった真理さんの表現を考えるうえで重要な曲がたくさん入っていないのです。またミュージカル「君よ知るや南の国」で真理さんはそれまでにない多彩の表現を見せたのですが、そこからは(シングルの「初めての涙」を除いて)一曲も入っていません。どうしてこういう選曲になったのでしょう?曲数の制限と言うこともあるでしょうが、レア音源コレクションは5曲だけですから、曲数を増やす余地はあったと思うのです。
実はこういうことを以前にも書きました。該当のところを引用します。

もちろん曲の評価はいろいろでしょうから異論もあるかもしれませんが、私がこういう対案を出したのはこういうCDを出すならファンの声も聞いてほしいと思うからです。このCDを製作したのはどういう人たちかわかりませんが当時からソニーにいる人ならともかく、むしろ40年来のファンの方がその歌手についてよくわかっていると思うのです。今後そういう機会があるかどうかわかりませんが、あるとすれば、ぜひそうしてより魅力的なものにしてほしいと思います。

こう書いたのですが、残念ながらソニーの人は私のブログもホームページも見ていないのでしょう。たくさんの歌手を扱っているのですからそれも当然だと思います。しかし、こういう企画をするなら、事前にファンクラブなどを通してアンケートを実施したり、ファンの声を集めたりと言うことは可能だったはずです。より良いものをつくろうという意志さえあればできたことだと思うのでとても残念です。
しかし前述したとおり、こういう企画自体をしてくれたことには感謝してますし、未発表曲など、どんなうたが聴けるのかワクワクして待っています。




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天地真理さんの「表現」

news天地真理さんの新CD・DVDボックス発売!
          詳しくはこちら
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今回は前回紹介した「スケルツォ第4番」さんのブログ記事をもう少し詳しく見ていきましょう。
第2回の「プロフェッサー天地真理」の冒頭にはこう書かれています。少し長くなりますが引用します。

「音楽大学の教授(プロフェッサー)として歌を教えている天地真理さんを見たかった!」この思いが私にホームページを作らせるきっかけとなりました。天地真理さんの歌を聴く度に「この歌はこう歌うのよ」「ここはこんな風に歌うといいわね」なんて教えてくれる声が聞こえてくる気がするのです。なぜこんな感覚に襲われるのか。いろいろと考えてみました。どうも天地真理さんは、詩とそれに付けられた音が最も魅力的で、最も美しいハーモニーを奏でるように音の表現を積極的に追求したようなのです。その一例が1976年9月に中野サンプラザホールで歌った「旅人よ」です。ここで天地真理さんは、ふつうレガートで歌われるこの曲のメロディーをノンレガートのように切って歌っています。しかも、滑らかに連続せず少し途切れる一音一音に優しい繊細な表情をつけるので、メロディーの中の半音階進行と相まってこの歌に何か神秘的な静寂に包まれるような、不思議な、美しい雰囲気を醸し出すことに成功しています。(強調は引用者)

この「旅人よ」については私も以前の記事で触れていますが、真理さんの<表現>に対してほとんど同じ聴き方をしているということがお分かりいただけると思います。
では、真理さんの<表現>とはどのようなものでしょうか。つづきを引用します。

「表現」に対する天地真理さんのこのような積極性はクラシック音楽教育の影響と思われます。過去に書かれた音符を再現する芸術であるクラシック音楽では、楽譜の「読み取り」(解釈)と読み取った内容の「表現」(再現)が極めて重要です。重要と言うより「核心」です。そのため演奏家はその作業に大変な努力を注ぎます。天地真理さんが自分の歌う歌に対して、それが自分のオリジナル曲であろうとカバー曲であろうと全く区別なく、自分なりの読み取りを加えて、より美しい表現をどこまでも追求したことは想像に難くありません。(強調は引用者)

クラシック音楽は演劇と同じようなもので、台本(楽譜)はあっても、その言葉をどのような抑揚で語るかは役者(演奏者)の解釈なのです。ですから同じ曲であっても無限の表現法があります。(たとえばこの動画
ですから演奏者は、それ自体音を発しない楽譜から、音楽を読み取り、実際の音として表していくのです。ポピュラー音楽の場合ももちろん同様なことはあるでしょう。しかし例えばシンガーソングライターであれば、自分のうたがそのままオリジナルなのですから、客観化された作品を解釈するということはないでしょう。シンガーソングライターでなくても「持ち歌」というのはそういう面があります。ですから「カバー」という言葉が使われるのですね。
真理さんもピアノのレッスンや国立音中・高で受けた教育の中で自然とそうした楽譜からの読み取りと表現を身に着けていたでしょう。当時多くの歌手は作曲家の吹き込んだ録音テープで歌を覚えたようです。そうするとどうしても一定の先入観ができてしまいます。一方真理さんは、聴いて覚えるのではなく楽譜で覚えると言っていました。レコーディングの時も楽譜を見ながら自分でピアノを弾いて確認し録音に臨んだと言っています。ですから真理さんの表現はいつもオリジナルなのです。真理さんの「カバー」が他の歌手とはっきり違うことがしばしばあります。それはこうしたオリジナリティの故なのです。上記の記事の中で梅コマ版の「旅人よ」について、「(風に震える緑の)草原」の部分を真理さんがどう歌っているか書きましたが、まさに「自分なりの読み取りを加えて、より美しい表現をどこまでも追求した」ことの好例ですね。


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