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「刑事君」

前回の記事で、ホームページ「空いっぱいの幸せ」から「ひとりじゃないの」について、「私自身、この歌をはじめて聴いたときの胸躍る爽快感はいまでも忘れられない」という引用をしました。この「この歌を初めて聴いたとき」というのは実はテレビドラマの「刑事君」だったのです。そこで次の記事はそれを話題にしようと決めていたのですが、クミさんのブログを見るとこの「刑事君」がCSの東映チャンネルで6月から毎週火曜日(17:00~18:00)放送されるそうで、その第35話が真理さんがゲスト出演した回、つまり私が「ひとりじゃないの」を初めて聴いた回のようです。
ちょうどタイミングがあってしまって不思議ですが、困ったこともあります。それは私が使おうと思っていた動画を記事の中で紹介すると、いわゆるネタバレになってしまうということです。そこでどうしたらよいか迷ったのですが、放送はかなり先になりそうなので予定通り話題として取り上げることにしました。動画はなるべくネタバレにならない範囲に収めました。

私の記憶では、当時このドラマ(35話)が放送されたときは、まだ「ひとりじゃないの」は発売前で、テレビやラジオの歌番組では登場していなかった頃でした。ただ雑誌などで、天地真理さんの次の新曲は「ひとりじゃないの」という曲だということは知っていました。もう真理さんはトップアイドルに躍り出ていましたから、天地真理の新曲はどんな曲だろうかと(ちょっと大げさに言うと)日本中が注目していました。それがドラマの挿入歌として聴けるとは思っていませんでしたから、はっきり記憶に残っているのです。

あらすじはネタバレにならないよう、ここでは述べませんが、「ちいさな恋」と「ひとりじゃないの」が使われた場面をご覧になって想像してください。

最初は「ちいさな恋」が使われたドラマの冒頭場面です。


ほんとうに初々しい真理さんが見られましたね。
次は「ひとりじゃないの」が使われた場面です。


曲の明るさに対して画面はちぐはぐな感じを受けたかもしれません。どうしてかはCSの放送を見て下さい。
しかしともかく、私はこの場面で初めて「ひとりじゃないの」を聴きました。そして、これは今まで日本の歌では聴いたことのないうただ、と思いました。何か新しいことが始まっていく、そんな予感をもったことが昨日のことのように思い出されます。


※ 天地真理動画プロジェクト(仮称)の「歌手 天地真理を知っていますか」「空前のアイドルへの道」「フォーク歌手 天地真理」への意見、感想も引き続きお願いします。

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森田公一さんとの出会い

前回、森田公一さんについて機会をあらためて、と書きましたので少し詳しく触れたいと思います。とはいえ、私は森田公一さんについて特に詳しいわけではありません。あくまで真理さんとの関係を中心としたものになります。

前回私は、真理さんと森田さんの関係について「森田公一との出会いが歌手天地真理の魅力を全面的に開花させたと思っています。一方、森田さんにとっても『ひとりじゃないの』の成功が作曲家としての評価を確立したと言ってもいいと思いますから、どちらにとってもこの出会いはかけがえのないものだった」と書きました。
このブログの本編ホームページ「空いっぱいの幸せ」で私は「ひとりじゃないの」へ至る過程について次のように書きました。

 『水色の恋』『ちいさな恋』でためらいがちにふくらんできた小さなつぼみが、一気に花開かせた歌。この歌で彼女の最も魅力的な面が全面的に現れ「天地真理の世界」が確立した。人々に「天地真理」を強烈に印象づけその後の彼女のイメージを定着させたと言っていい。私自身、この歌をはじめて聴いたときの胸躍る爽快感はいまでも忘れられない。心の中のもやもやが消えて、身体が軽くなり、心が大空の中に舞い上がっていくような気分であった。

「水色の恋」は真理さんがみずから探し出したアマチュア作品で、フォーク的な色合いが強い曲でした。それはライブ盤「天地真理オン・ステージ」冒頭のギター弾き歌いで実感できると思います。2曲目の「ちいさな恋」はヒットメーカー浜口庫之助作曲で、ややポップス的な色合いが強まっていますが、曲調自体が詞の意味にそって控えめなものでした。それに対し初めての森田公一作品である「ひとりじゃないの」は吹っ切れた開放性と明るさ、楽しさをもっていました。それは彼女の声の明るさを効果的に生かし、それまでなかった躍動的な歌い方を彼女から引き出しました。それは森田公一編曲によるセカンドアルバム版や歌詞違い版ではっきりと見ることができます。逆に真理さんのソフトな声質とデリケートな表情の与え方は、シングル版ではっきりわかるように、この曲をただ明るいだけではないニュアンス豊かな曲にしたのです。
前回紹介した録音でタブレット純さんが、森田公一さんが「彼女たちのいいところをピッカピカに磨いてまぶしく見えるように」と語っていると紹介していましたが、森田さんは真理さんの最良の部分を引き出したのです。
真理さんはこれ以後、「ふたりの日曜日」(平尾昌晃作曲)を挟んでシングル10曲が森田さんの作曲でオリコン1位4曲、3位1曲、4位2曲、8位1曲という前代未聞の快進撃を続けることになりました。それは<アイドル天地真理>の人気が支えたともいえますが、森田さんの曲がそれをまさに「ピッカピッカに」輝かせたからと言えます。
真理さんは森田さんの曲ではリラックスしてのびのびと歌っているように思えます。森田さんの曲は、アイドルソングと対照的な曲(タブレット純さんの表現では「ほろ苦い男の背中」を感じさせるような曲)でも芝居がかったところがなく直截で、暗く沈みこまず人の暖かさを持っているように思うのですが、それがアイドルソングでは明るく平明でありながら薄っぺらではなく、生き生きとしてやさしさのある曲調につながっているのではないでしょうか。それは真理さんの資質とぴったり重なるもので、真理さんは森田さんの曲で一番無理なく自然に歌え、その魅力を最大限発揮できたのだと思います。後年の筒美京平作品はいずれも名唱と言っていいのですが、森田作品でのような伸びやかさがないように思えます。どこか「作ろう」としているように感じるのです。やはり森田作品でこそ真理さんは思いのままに歌えたと私は思っています。

森田さんは作曲だけでなく、トップギャランを率いて真理さんのステージ活動でも親密な関係がありました。ライブ盤「天地真理オン・ステージ」の第2部で「森田公一とそのグループ」と紹介されているのもトップギャラン(プラスα?)でしょう。また1975、76年頃、地方公演などでもステージを共にすることが多かったようです。
そのトップギャランが広く世に知られるようになったのは言うまでもなく「青春時代」の大ヒットですが、76年8月発売のこの曲がついにオリコン1位に上り詰めたのは1977年1月17日でした。それは奇しくも真理さんが3年にわたる“休養”に入るきっかけとなる緊急入院と同じ週でした。
そして、苦しい闘病を経て、真理さんが再び公衆の前に現れたのも1979年5月1日の「森田公一とトップギャラン結成10周年記念コンサート」でした。森田さんの招待によるもので、これをきっかけに復帰への動きが本格化することになりました。森光子さん、森田公一さんを発起人とする「天地真理を励ます会」が6月7日、多くの取材陣を前に開かれ、同月10日からはTBSラジオ『ラジオリクエスト大賞・森田公一の青春ベストテン』にレギュラー出演。そして10月15日には芝・ABCホールで復帰コンサート「天地真理 明日への出発」が開かれ完全復帰したのですが、森田公一さんはこのコンサートもオリジナル曲を提供するなど全面的に支えてくれたのです。このコンサートの模様は以前紹介しましたが、とりわけこの時森田さんが歌った「また会えてよかったよ」は森田さんの暖かい人柄が表れて感動的なものでした。この曲は「天地真理デビュー45周年記念パーティー」でもいもとこうじさんが歌ってくれましたのでその時聴いたという方もおられるでしょう。


天地真理さんと森田公一さんとの出会いの意義について書いてみました。少しまとまりのないものになってしまいましたが、2人の出会いは本当に幸運だったということはお分かりいただけたでしょうか。


※ 天地真理動画プロジェクト(仮称)の「歌手 天地真理を知っていますか」「空前のアイドルへの道」「フォーク歌手 天地真理」への意見、感想も引き続きお願いします。

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