もう少し早ければ
先週14日のNHKFM「ミュージックプラザ」、残念ながら真理さんの曲はかかりませんでした。私は念のためリクエストを2曲出してメッセージにもかなり知恵を絞ったのですが採用されませんでした。この番組もあと1回だけになりました。最後は28日(月)の「最終回リクエストスペシャル」です。ぜひ真理さんの曲がかかるようにしたいものですね。私は前回「恋する夏の日」にすると書きましたが、先週の放送を聴くとレアな曲が多かったので、ほかにもう1曲出そうと思っています。曲は違っても真理さんへのリクエストが多ければどれかがかかる可能性があります。「真理さんを応援したい」と思っていても、思っているだけでは何も変わりません。一人一人のささやかな行動で全国に真理さんの歌声を届けられるチャンスです。ぜひリクエストしましょう。
<訂正>があります。下までお読みください。
さて今回のテーマですが、最近Youtubeにこんな動画がアップされましたね。
これは投稿者によると「真理ちゃんとデイト特番1972」ということです。ただ「真理ちゃんとデイト」は人形たちとのやり取りで進行していたので、いつもと違う感じです。「特番」だったということなのでしょうか。「となりの真理ちゃん」ではないかという方もいますが、ここでは投稿者にしたがって「真理ちゃんとデイト」としておきます。
それはともかく、驚きましたね。TBSの元録画以外でこの番組の録画を見たのは(記憶に間違いがなければ)初めてです。
現在、真理さんの歌や声はテレビやラジオの放送からの、あるいはライブの会場での私的録音がYoutubeなどでたくさん聴けます。しかし、私的録画はそれほど多くはありません。特に全盛期のものは非常に少ないです。
その中でおそらく一番早いのが次の動画だと思います。
「ちいさな恋」を公開会場での歌番組で歌っているところですが、ちょっと地味な服装や狼ヘアはこの曲をヒットさせていた頃の真理さんに間違いありません。したがって1972年の初めごろで、私的録画としてはおそらくこれが一番古いものだと思います。もちろん「水色の恋」を歌っていた頃のものはありませんし、「ちいさな恋」もこれ以外見たことがありません。「ひとりじゃないの」「虹をわたって」もヒット当時のものは見てないと思います。「真理ちゃんとデイト」の動画では「ふたりの日曜日」を歌っていますから、投稿者にしたがって1972年だとすると12月頃で、2番目に古いと思います。もちろんYoutubeではこの時期の「紅白」や「レコード大賞」、「全員集合」や歌番組などの映像も見られますが、それらはおそらくずっと後の再放送や回顧番組の中で放送されたものを録画したものだと思います。また、「真理ちゃんシリーズ」や「時間ですよ」の場面もYoutubeにありますが、市販されたDVDがもとになっていると思います。「歌の妖精」シリーズもそうですね。そういうものを除くと次に古いのはおそらく1975年の「夜のヒットスタジオ」での「愛のアルバム」「初めての涙」と言うあたりではないでしょうか。
「夜のヒットスタジオ」ではこのほかに「さよならこんにちわ」「夕陽のスケッチ」、オープニングメドレー、歌謡ドラマもありましたが現在は見られないようです。
このように真理さん全盛期の録画が非常に少ないのは、まだ家庭用ビデオが普及していなかったからです。次のグラフを見てください。

これは「国民生活白書」の資料ですが、家庭用VTRが普及し始めるのは1977年以降なのですね。家庭用に適したカセット式のVTRの最初のものはUマチックでしたが、高価なため企業などで使われただけで家庭には実際は普及しませんでした。本格的な家庭用ビデオとしては、ベータが1975年5月、VHSが1976年10月に発売され、それから急速に普及していったのです。ですから紹介した動画のうち、「初めての涙」はベータの可能性がありますが、そのほかはUマチックで録られたのかもしれません。「真理ちゃんとデイト」の動画はUマチックで録ったと投稿者の方が書いています。
そうすると、青い線で囲ったところが真理さんの活躍した時期ですから、VTRが普及し始めた1977年というと真理さんが休養に入ってしまった年になります。だからファンが撮った真理さんのビデオ映像が少ないのは当たり前ですね。一方、ラジカセがこの頃普及してきて50%に近づいていますから、録音の方は多く残されているのです。家庭用VTRの普及がもう少し早ければ、ずっと多くの録画がアップされ、真理さんの多彩なうたや表情が見られたでしょうね。
<訂正>
「真理ちゃんとデイト」の動画以外は再放送・回顧番組からではないかというご意見をいただきました。
実はリクエストがかからなくて更新予定が狂ってしまい、ぼんやりしているうちに日が経ってしまったので昨日(19日)慌ててこの記事を書きました。事前準備がなくいきなり書いたので結論部分で矛盾が生じてしまいました。
私は「ちいさな恋」や「夜のヒットスタジオ」の動画をオリジナルな私的録画と思い込んでいてそういう筋で記事を書いてきたのですが、グラフと合わせてみるとこれらの動画はベータやVHSの発売以前なのですね。そこでこれらもUマチックで録ったのではないかと推測したのですが、ご意見をいただいて考え直してみると、それらが家庭用としてはごく一部にしか普及しなかったUマチックで録られたと考えるのはやはり無理があるようです。
「ちいさな恋」については最初に投稿された当時、ファンの中で歌っているのはどういう番組だろうという会話がありましたが、元が再放送・回顧番組という話はありませんでした。そこで、これについては私はオリジナルな私的録画と思い込んでいたのですが、元の再放送・回顧番組の録画を持っておられる方があるそうですので、これもオリジナルではないようです。
「夜のヒットスタジオ」については、ご意見をうかがってから思い出しましたが、たしかBSで再放送シリーズがあったのですね。自分は見てなかったので
忘れていました。したがって一連の動画もそこから録った可能性が高いでしょう。
私の早とちりで不正確な結論を出してしまい申し訳ありませんでした。もちろん、再放送・回顧番組からであっても当時の真理さんの魅力は十分伝えているのですが、休養前の私的録画としては最初に紹介した「真理ちゃんとデイト」の動画だけということになりそうです。ますます家庭用VTRの普及があと少し早ければ、と思ってしまいます。
しかし、真理さんの全盛期を伝えるオリジナル動画がほかにまだあるのです。
以前に紹介した中島志津男さんの8mm映像です。これこそ放送局ではなくご自分で撮られたオリジナル映像です。「ライブトンネル」で見せていただいた「恋と海とTシャツと」は<天地真理>の魅力と輝きを余すところなく伝える奇跡のような映像(と歌)でした。VTRは間に合いませんでしたが中島さんが8mmという思いがけない形でこうした映像を記録してくださったことに感謝したいと思います。
アーカイブ(過去記事)へ 「空いっぱいの幸せ」へ
コメントは掲載までに多少時間がかかることがあります。しばらくお待ちください。
<訂正>があります。下までお読みください。
さて今回のテーマですが、最近Youtubeにこんな動画がアップされましたね。
これは投稿者によると「真理ちゃんとデイト特番1972」ということです。ただ「真理ちゃんとデイト」は人形たちとのやり取りで進行していたので、いつもと違う感じです。「特番」だったということなのでしょうか。「となりの真理ちゃん」ではないかという方もいますが、ここでは投稿者にしたがって「真理ちゃんとデイト」としておきます。
それはともかく、驚きましたね。TBSの元録画以外でこの番組の録画を見たのは(記憶に間違いがなければ)初めてです。
現在、真理さんの歌や声はテレビやラジオの放送からの、あるいはライブの会場での私的録音がYoutubeなどでたくさん聴けます。しかし、私的録画はそれほど多くはありません。特に全盛期のものは非常に少ないです。
その中でおそらく一番早いのが次の動画だと思います。
「ちいさな恋」を公開会場での歌番組で歌っているところですが、ちょっと地味な服装や狼ヘアはこの曲をヒットさせていた頃の真理さんに間違いありません。したがって1972年の初めごろで、私的録画としてはおそらくこれが一番古いものだと思います。もちろん「水色の恋」を歌っていた頃のものはありませんし、「ちいさな恋」もこれ以外見たことがありません。「ひとりじゃないの」「虹をわたって」もヒット当時のものは見てないと思います。「真理ちゃんとデイト」の動画では「ふたりの日曜日」を歌っていますから、投稿者にしたがって1972年だとすると12月頃で、2番目に古いと思います。もちろんYoutubeではこの時期の「紅白」や「レコード大賞」、「全員集合」や歌番組などの映像も見られますが、それらはおそらくずっと後の再放送や回顧番組の中で放送されたものを録画したものだと思います。また、「真理ちゃんシリーズ」や「時間ですよ」の場面もYoutubeにありますが、市販されたDVDがもとになっていると思います。「歌の妖精」シリーズもそうですね。そういうものを除くと次に古いのはおそらく1975年の「夜のヒットスタジオ」での「愛のアルバム」「初めての涙」と言うあたりではないでしょうか。
「夜のヒットスタジオ」ではこのほかに「さよならこんにちわ」「夕陽のスケッチ」、オープニングメドレー、歌謡ドラマもありましたが現在は見られないようです。
このように真理さん全盛期の録画が非常に少ないのは、まだ家庭用ビデオが普及していなかったからです。次のグラフを見てください。

これは「国民生活白書」の資料ですが、家庭用VTRが普及し始めるのは1977年以降なのですね。家庭用に適したカセット式のVTRの最初のものはUマチックでしたが、高価なため企業などで使われただけで家庭には実際は普及しませんでした。本格的な家庭用ビデオとしては、ベータが1975年5月、VHSが1976年10月に発売され、それから急速に普及していったのです。ですから紹介した動画のうち、「初めての涙」はベータの可能性がありますが、そのほかはUマチックで録られたのかもしれません。「真理ちゃんとデイト」の動画はUマチックで録ったと投稿者の方が書いています。
そうすると、青い線で囲ったところが真理さんの活躍した時期ですから、VTRが普及し始めた1977年というと真理さんが休養に入ってしまった年になります。だからファンが撮った真理さんのビデオ映像が少ないのは当たり前ですね。一方、ラジカセがこの頃普及してきて50%に近づいていますから、録音の方は多く残されているのです。家庭用VTRの普及がもう少し早ければ、ずっと多くの録画がアップされ、真理さんの多彩なうたや表情が見られたでしょうね。
<訂正>
「真理ちゃんとデイト」の動画以外は再放送・回顧番組からではないかというご意見をいただきました。
実はリクエストがかからなくて更新予定が狂ってしまい、ぼんやりしているうちに日が経ってしまったので昨日(19日)慌ててこの記事を書きました。事前準備がなくいきなり書いたので結論部分で矛盾が生じてしまいました。
私は「ちいさな恋」や「夜のヒットスタジオ」の動画をオリジナルな私的録画と思い込んでいてそういう筋で記事を書いてきたのですが、グラフと合わせてみるとこれらの動画はベータやVHSの発売以前なのですね。そこでこれらもUマチックで録ったのではないかと推測したのですが、ご意見をいただいて考え直してみると、それらが家庭用としてはごく一部にしか普及しなかったUマチックで録られたと考えるのはやはり無理があるようです。
「ちいさな恋」については最初に投稿された当時、ファンの中で歌っているのはどういう番組だろうという会話がありましたが、元が再放送・回顧番組という話はありませんでした。そこで、これについては私はオリジナルな私的録画と思い込んでいたのですが、元の再放送・回顧番組の録画を持っておられる方があるそうですので、これもオリジナルではないようです。
「夜のヒットスタジオ」については、ご意見をうかがってから思い出しましたが、たしかBSで再放送シリーズがあったのですね。自分は見てなかったので
忘れていました。したがって一連の動画もそこから録った可能性が高いでしょう。
私の早とちりで不正確な結論を出してしまい申し訳ありませんでした。もちろん、再放送・回顧番組からであっても当時の真理さんの魅力は十分伝えているのですが、休養前の私的録画としては最初に紹介した「真理ちゃんとデイト」の動画だけということになりそうです。ますます家庭用VTRの普及があと少し早ければ、と思ってしまいます。
しかし、真理さんの全盛期を伝えるオリジナル動画がほかにまだあるのです。
以前に紹介した中島志津男さんの8mm映像です。これこそ放送局ではなくご自分で撮られたオリジナル映像です。「ライブトンネル」で見せていただいた「恋と海とTシャツと」は<天地真理>の魅力と輝きを余すところなく伝える奇跡のような映像(と歌)でした。VTRは間に合いませんでしたが中島さんが8mmという思いがけない形でこうした映像を記録してくださったことに感謝したいと思います。
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