FM軽井沢 「天地真理特集」第4回
8月22日(土)、FM軽井沢「太田忠の経済・金融縦横無尽」で「天地真理特集 第4回」が放送されました。
今回はシングル、カバーは一曲もなく、すべてB面あるいはアルバムのオリジナル曲ばかりでした。プレミアムボックスをもっていない人は初めて聴く曲も多かったのではないでしょうか。しかし内容は充実していて、私がとりわけ好きな曲も何曲も入り、一流シェフの解説付きでフルコースのご馳走をいただいたような満腹感がありました。ティータイムもありましたし・・・。
今回も前半、後半に分けましたので、まず前半からお聴きください。
(※「風にねがいごと」の画像はkeisukeさんの作品です。今Youtubeにはありませんがご好意により私のコピーを使わせていただきました。画面がやや暗いのはそのためです。)
最初に酒井正利さんの「Jポップのあゆみ」でのアンケートの結果から、そこに抜けているB面の曲にも遜色のないものが多いということで「ポケットに涙」「花ひらくとき」「もの想う季節」が紹介されました。真理さんのB面曲も本当にいい曲が多いので3曲選ぶというのも大変だったと思いますが、素朴でフォーク的な「ポケットに涙」、絶頂期らしい生命(いのち)が弾けるような「花ひらくとき」、しっとりと落ち着いた「もの想う季節」と、それぞれの特徴をつかんだ組み合わせでしたね。
次に作詞・作曲・編曲で少し冒険している実験的要素の強い曲ということでまず「風を見た人」が紹介されています。この曲は「水色の恋」のB面ですが、私はシングル盤を買う習慣がなくてLPしか買わなかったので、アルバムに収録されていなかったこの曲は当時知りませんでした。10年ほど前に初めて聴いて、少し大げさに言えば「天地真理」のイメージが覆るほどびっくりしました。どうしてそうなるか、太田さんがわかりやすく解説しておられますが、おそらくラジオで聴いていた人たちも相当驚いたのではないでしょうか。
その次はそれとは対照的な曲ということで「風にねがいごと」でした。広い音域を上下する「風を見た人」に対し、太田さんの解説にあったように高音域をか細い声で淡々と歌っていくこの曲は確かに対照的ですね。作詞、作曲、編曲者を見ればまさにフォークの王道と言っていい顔ぶれですから、名前を伏せて聴かせたらフォーク歌手の誰かと思うのではないでしょうか。私も全く予備知識なしでこの歌を聴いたら天地真理さんとはわからなかったと思います。
これら「天地真理らしくない」うたを聴くと真理さんのうたの広がりがよくわかりますね。
前半最後は「ティータイム」ということで「一杯のレモンティー」でした。このブログのタイトルにも使わせてもらっていますが、ゆっくりくつろぐ場面には最適の曲ですね。でもこの曲も「アイドル天地真理」のイメージからすればかなり違った曲です。
では後半をお聴きください。
はじめは実験的な作品の続きということでまず「鳩がいる公園」でした。太田さんによれば「Aメロの部分とサビの部分をあからさまに曲調を変えて創作されている歌」ということで「ロシア民謡と青春ドラマの主題歌」という話は実に面白いですね。私もこの曲は不思議な歌だと思ってきましたが、こういう見方もあるのかと興味深く聴けました。
実験的な曲の最後は「愛を呼ぶ春」。この曲は私も好きですが確かに「真理さんらしい」曲とは少し違いますね。太田さんによれば「インスツルメントで大きな勝負に出ている曲」ということで、たしかにオーケストラがぐんぐん盛り上げているという感じです。もちろん真理さんも煽るように切れのいい歌い方をしていますね。
最後はシングル以外の作詞・作曲・編曲・歌手の4拍子が揃った曲ということで、まず「あなたの波紋」「さくら貝」の2曲でした。2曲ともちあき哲也作詞、馬飼野俊一作・編曲で偶然そういう選曲になったのかどうかわかりませんが、爽やかで晴れ晴れした憧れがあって私もこの2曲はとても好きです。
その後、当時のレコーディングの様子について真理さん自身の話が紹介されていますが、ラジオを聴いていた人たちはびっくりしたでしょうね。こうして聴いている素晴らしいうたがほとんどぶっつけ本番で録音されていたとは信じられないことです。
さて、最後の曲は「あなたが教えてくれた歌」でした。この歌は私も本当に好きです。この曲を聴いていると歌詞とは逆に私の心が真理さんのうたのやさしさに包まれているのを感じます。すばらしい選曲でした。
いかがだったでしょうか。回を重ねるごとにこの「天地真理特集」もますます充実してきますね。この放送を聴いて歌手天地真理さんの真価を知ったと言う人は大勢いるはずです。構成、準備も大変だと思いますが、太田さんにあらためてお礼申し上げたいと思います。次回もありそうですから、楽しみに待ちましょう。
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記事は更新しましたが、前回呼びかけた真理さんの45周年記念の本の出版についてのご意見は継続して募集しています。
現在のところまだまだ少数です。批判的なご意見、慎重なご意見ももちろん結構です。ぜひ多くの方のご意見を聞かせてください。闊達な意見交換をしましょう。
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NHKFMの「ミュージックプラザ」はすでに9月末までの特集内容が発表されています。10月以降「天地真理特集」があるかどうか今のところわかりませんが、ぜひリクエストに添えて「天地真理特集」を要望しましょう。。
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※リクエスト情報
FMしばたはhttp://www.agatt769.co.jp/index.htmlから。
NHKFM「ミュージックプラザ」(月曜)8月31日は「夏の終わりのリクエストスペシャル」です。他の日や特集に関係のないリクエストも可能です。
リクエストを出す時、「天地真理特集をお願いします」という要望を書き添えましょう。
アーカイブ(過去記事)へ 「空いっぱいの幸せ」へ
コメントは掲載までに多少時間がかかることがあります。しばらくお待ちください。
今回はシングル、カバーは一曲もなく、すべてB面あるいはアルバムのオリジナル曲ばかりでした。プレミアムボックスをもっていない人は初めて聴く曲も多かったのではないでしょうか。しかし内容は充実していて、私がとりわけ好きな曲も何曲も入り、一流シェフの解説付きでフルコースのご馳走をいただいたような満腹感がありました。ティータイムもありましたし・・・。
今回も前半、後半に分けましたので、まず前半からお聴きください。
(※「風にねがいごと」の画像はkeisukeさんの作品です。今Youtubeにはありませんがご好意により私のコピーを使わせていただきました。画面がやや暗いのはそのためです。)
最初に酒井正利さんの「Jポップのあゆみ」でのアンケートの結果から、そこに抜けているB面の曲にも遜色のないものが多いということで「ポケットに涙」「花ひらくとき」「もの想う季節」が紹介されました。真理さんのB面曲も本当にいい曲が多いので3曲選ぶというのも大変だったと思いますが、素朴でフォーク的な「ポケットに涙」、絶頂期らしい生命(いのち)が弾けるような「花ひらくとき」、しっとりと落ち着いた「もの想う季節」と、それぞれの特徴をつかんだ組み合わせでしたね。
次に作詞・作曲・編曲で少し冒険している実験的要素の強い曲ということでまず「風を見た人」が紹介されています。この曲は「水色の恋」のB面ですが、私はシングル盤を買う習慣がなくてLPしか買わなかったので、アルバムに収録されていなかったこの曲は当時知りませんでした。10年ほど前に初めて聴いて、少し大げさに言えば「天地真理」のイメージが覆るほどびっくりしました。どうしてそうなるか、太田さんがわかりやすく解説しておられますが、おそらくラジオで聴いていた人たちも相当驚いたのではないでしょうか。
その次はそれとは対照的な曲ということで「風にねがいごと」でした。広い音域を上下する「風を見た人」に対し、太田さんの解説にあったように高音域をか細い声で淡々と歌っていくこの曲は確かに対照的ですね。作詞、作曲、編曲者を見ればまさにフォークの王道と言っていい顔ぶれですから、名前を伏せて聴かせたらフォーク歌手の誰かと思うのではないでしょうか。私も全く予備知識なしでこの歌を聴いたら天地真理さんとはわからなかったと思います。
これら「天地真理らしくない」うたを聴くと真理さんのうたの広がりがよくわかりますね。
前半最後は「ティータイム」ということで「一杯のレモンティー」でした。このブログのタイトルにも使わせてもらっていますが、ゆっくりくつろぐ場面には最適の曲ですね。でもこの曲も「アイドル天地真理」のイメージからすればかなり違った曲です。
では後半をお聴きください。
はじめは実験的な作品の続きということでまず「鳩がいる公園」でした。太田さんによれば「Aメロの部分とサビの部分をあからさまに曲調を変えて創作されている歌」ということで「ロシア民謡と青春ドラマの主題歌」という話は実に面白いですね。私もこの曲は不思議な歌だと思ってきましたが、こういう見方もあるのかと興味深く聴けました。
実験的な曲の最後は「愛を呼ぶ春」。この曲は私も好きですが確かに「真理さんらしい」曲とは少し違いますね。太田さんによれば「インスツルメントで大きな勝負に出ている曲」ということで、たしかにオーケストラがぐんぐん盛り上げているという感じです。もちろん真理さんも煽るように切れのいい歌い方をしていますね。
最後はシングル以外の作詞・作曲・編曲・歌手の4拍子が揃った曲ということで、まず「あなたの波紋」「さくら貝」の2曲でした。2曲ともちあき哲也作詞、馬飼野俊一作・編曲で偶然そういう選曲になったのかどうかわかりませんが、爽やかで晴れ晴れした憧れがあって私もこの2曲はとても好きです。
その後、当時のレコーディングの様子について真理さん自身の話が紹介されていますが、ラジオを聴いていた人たちはびっくりしたでしょうね。こうして聴いている素晴らしいうたがほとんどぶっつけ本番で録音されていたとは信じられないことです。
さて、最後の曲は「あなたが教えてくれた歌」でした。この歌は私も本当に好きです。この曲を聴いていると歌詞とは逆に私の心が真理さんのうたのやさしさに包まれているのを感じます。すばらしい選曲でした。
いかがだったでしょうか。回を重ねるごとにこの「天地真理特集」もますます充実してきますね。この放送を聴いて歌手天地真理さんの真価を知ったと言う人は大勢いるはずです。構成、準備も大変だと思いますが、太田さんにあらためてお礼申し上げたいと思います。次回もありそうですから、楽しみに待ちましょう。
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記事は更新しましたが、前回呼びかけた真理さんの45周年記念の本の出版についてのご意見は継続して募集しています。
現在のところまだまだ少数です。批判的なご意見、慎重なご意見ももちろん結構です。ぜひ多くの方のご意見を聞かせてください。闊達な意見交換をしましょう。
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NHKFMの「ミュージックプラザ」はすでに9月末までの特集内容が発表されています。10月以降「天地真理特集」があるかどうか今のところわかりませんが、ぜひリクエストに添えて「天地真理特集」を要望しましょう。。
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※リクエスト情報
FMしばたはhttp://www.agatt769.co.jp/index.htmlから。
NHKFM「ミュージックプラザ」(月曜)8月31日は「夏の終わりのリクエストスペシャル」です。他の日や特集に関係のないリクエストも可能です。
リクエストを出す時、「天地真理特集をお願いします」という要望を書き添えましょう。
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