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三角山放送局


初めに速報です。本日(7月28日)NHKFM「ミュージックプラザ」の特集「昭和のヒットメーカー 弾厚作(加山雄三)」で天地真理さんの『愛の渚』がかかりました。
リクエストは渋谷区の「フラダンスの犬」さん、千葉県の「水色のうさぎ」さん、そして、sakura6809さん、風花でした。やはり4票となると強いですね。


さて、本題です。先日7月17日、ちっちゃい私さんのツィートに教えてもらい「三角山放送局」の「歌謡クロニクル」という番組で「天地真理 B面コレクション」を聴きました。
三角山放送局というのは札幌市にあるコミュニティーFMラジオです。その木曜日3時~4時に放送されているのが「歌謡クロニクル」という番組です。深夜2時~3時に再放送もあります。
パーソナリティーは大和秀嗣という人です。この人については三角山放送局のHPで次のように紹介されています。

大和秀嗣プロフィル

放送を聴いていてもこの人は真理さんのファンだったのだなということはわかりましたが、6歳でファンになったのですね。
今回は5社共同企画「ゴールデン★アイドル」の発売に合わせた1時間の「B面コレクション」ということで、やはりかなり詳しく解説をしてくれています。今回のようなスペシャル番組でないときにも真理さんのヒット曲以外の曲もかけてくれているようですね。
それでは「天地真理 B面コレクション」、お聴きください。1時間は長いので3分割してあります。

①ポケットに涙


②とんがり屋根の教会へ、花ひらくとき、もの想う季節


③ブランコ、君よ知るや南の国、一杯のレモンティー


いかがだったでしょうか?やはり1時間のスペシャル番組というのは聴きごたえがありますね。それにパーソナリティの大和秀嗣さんがかつての真理さんファンということで構成も工夫がありました。「ブランコ」を公園のブランコに乗って聴くためにスピーカーを外に向けて流したなんていう人は真理さんのファンの中にも他にはいないのではないでしょうか。もっともそのあと山口百恵さんのファンに移ってしまったようで、この放送局で9時間の生放送で「山口百恵スペシャル」を放送したこともあるということですね。今度は「天地真理スペシャル」を放送してくれないでしょうか。
しかし他力本願ではいけませんね。地方ではこういうことが実現しやすいですが、ぜひ全国放送で実現させましょう。

※リクエスト情報

FMしばたhttp://www.agatt769.co.jp/index.htmlから。

NHKFM「ミュージックプラザ」(月曜)8月4日は「「真夏のリクエストスペシャル」」、11日は「真夏のスペシャルウィーク」でゲストに平尾昌晃さん、25日は「夏の終わりのリクエストスペシャル」です。他の日や特集に関係のないリクエストも可能です。

リクエストを出す時、「天地真理特集をお願いします」という要望を書き添えましょう。

FM軽井沢「天地真理ミュージックコレクション」へは天地真理オフィシャルウェブサイトの「FM放送」へ。


アーカイブ(過去記事)へ   「空いっぱいの幸せ」へ

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春の風が吹いていたら

聴き比べシリーズ、今回は『春の風が吹いていたら』です。この曲は吉田拓郎と最初の妻(四角)佳子が歌っていたことから、吉田拓郎の作詞・作曲と思われていた時期もありましたが、伊庭啓子作詞・作曲です。伊庭啓子は『ある雨の日の情景』の作詞者でもあります。

それではまず“本家”吉田拓郎・(四角)佳子のデュエットからお聴きください。

とても牧歌的でほのぼのとした歌い方ですね。吉田拓郎も非常に素直なうたで、当時の典型的なフォークという感じですね。

次におそらくフジテレビの「ミュージックフェア」(1974.11.12)での南沙織さんと吉田拓郎のデュエットです。

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(この動画は以前Youtubeで公開されていましたが現在は消えています。このブログ限定で使わせていただきましたが、もし不都合がありましたらご連絡ください)
南沙織さんは佳子さんのイメージが強いようですね。でもはつらつと歌っていてこの人のうたの好さがでています。少しスマートな感じがするのはフォーク的というよりポップス的なのでしょうか。吉田拓郎もずいぶんやさしげに歌っています。

次に最近の四角佳子さんです。

しっとりとして心にしみるうたですね。やはり年齢を経てこのような歌い方になってきたのでしょう。歌詞でいえば「夕焼雲の色」ですね。これを聴いてから最初のうたを聴いてみると、その頃にもそういうニュアンスがありますね。
なお、ここで共演している常富喜雄さんは元フォークグループ「猫」のメンバーで、大学生の頃は真理さんが高校時代所属していた早稲田大学フォークソングクラブの主要なメンバーでした。練習の後、帰る方向が同じということでよく真理さんと一緒に帰ったということです。

最後に天地真理さんです。

『私は天地真理』コンサートで歌われたものですが、他の人と全く違いますね。こういうところが天地真理さんのうたを聴く最高の楽しみなのです。
ともかくこの弾み方はどうでしょう。「(ひとりで)空を」の一句ですぐに聴く者の心をとらえてしまいます。弾むといってもただリズミカルとか元気がいいというのではなく、生きているよろこびが実感として込み上げてくるような感覚です。そして私はそれこそ天地真理だけが表現できたものだと思っているのです。
この曲については本編『空いっぱいの幸せ』で詳しく触れていますのでご覧いただければと思いますが、多彩な表情を見せながら「生きている」という感覚がまさに生き生きと歌われています。この曲の中にあった2つの要素の内、「夕焼雲」の要素を強調したのが四角佳子さんのうたとすれば、天地真理さんのうたは「明るい朝の光」に満たされているといえるでしょうか。


※リクエスト情報

FMしばたhttp://www.agatt769.co.jp/index.htmlから。

NHKFM「ミュージックプラザ」(月曜)7月21日は「海の昭和歌謡」、28日は「昭和のヒットメーカー 弾厚作」(つまり作曲家としての加山雄三)、8月4日は「真夏のリクエストスペシャル」です。他の日や特集に関係のないリクエストも可能です。

リクエストを出す時、「天地真理特集をお願いします」という要望を書き添えましょう。

FM軽井沢「天地真理ミュージックコレクション」へは天地真理オフィシャルウェブサイトの「FM放送」へ。


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神が宿った

前回に続き国会図書館で見つけた記事の紹介です。
今回は、1993年6月発行の季刊「Beauty business」(ビューティービジネス社)です。この雑誌は化粧品業界の業界誌ではないかと思われますので、一般の人が見る機会は少ないのではないでしょうか。その中に。「スペシャル対談」ということで(株)ソニー・クリエイティブプロダクツ社長の井上良勝さんと真理さんとの対談が載っているのです。
この対談は10ページもありますので画像を直接読んでいただくことができません。最初のページの画像だけ見ていただいて、あとは引用で紹介します。
ビューティービジネス

リードには次のように書かれています。
 「白雪姫」こと天地真理さんの名はいまも日本の歌謡史上に燦然と輝いている。昭和46年10月、CBSソニーより「水色の恋」でデビューすると同時に空前のブームを巻き起こし、その後発売されたレコード「ちいさな恋」「ひとりじゃないの」「虹をわたって」などはいずれもミリオンセラーとなり日本中に彼女の明るい歌声が響き渡ったのだ。そして今年ひとり娘の真保ちゃんがミュージカルに出演したのを機に真理さんも再び羽搏こうとしている。そこで彼女と親しいソニーCPの井上社長に真理さんとの対談をお願いした。

ソニー・クリエイティブプロダクツ(CP)
という会社は1978年、CBSソニー(現ソニー・ミュージックエンタテインメント)の子会社として設立され、ファンシー文具・雑貨の製造販売やキャラクターのライセンス事業を行っていてスヌーピーやピーター・ラビットもこの会社がキャラクター管理をしているようです。1996年に分離するまでは化粧品も扱っていて、その関係でこの雑誌で社長の井上さんが登場しているのです。
井上さんはこの頃はソニーCPの社長ですが、それ以前はCBSソニーの副社長であり、真理さんがデビューした頃は営業の本社部門である販売推進課の課長さんだった人です。真理さんの全盛期を営業の面で支えた人だったのですね。
その井上さんが当時のことについて次のように語っています。

当時、CBSソニーは(昭和)43年に会社をスタートさせて、何が一番悩みだったかというと、国内制作部門にヒットアーティストがいないということでした。われわれはアメリカ・CBSとのジョイントベンチャーでしたから、洋楽部門ではサイモン&ガーファンクルとか、アンディ・ウイリアムスとか当時のヒットアーティストが揃っていて極めて順調だったのですが、国内制作と言う、要するに日本のアーティストのヒットがなかなか出なくて、大変な苦労をしたんです。もちろん単発ヒットはあって、カルメン・マキさんとか。ピーターとかが出たのですが長続きしない。本当の意味でCBSソニーの国内制作部門を成功に導いたのは、天地真理さんと南沙織さんの登場でしたね。そういう意味でCBSソニーの歴史の中では一番の功労者だと思います。
 その後、いろいろなアーティストがたくさん出ましたけれども、CBSソニーの創業時に、最も輝いて且つ貢献してくれたアーティスト、それが天地真理さんでしたね。もっとも真理ちゃんの場合、単にCBSソニーという枠だけではなくて、彼女の存在が”真理ちゃんスマイル”という言葉に象徴されるような、社会現象にまでなり、その後の音楽シーンに<アイドル>という路線を定着させて、それが山口百恵さん、松田聖子さんとつながっていったのですから、これは大変なことでしたね。

井上さんも天地真理さんこそCBSソニーの草創期を支えた最大の功労者と言っていますね。本社ビルの建設費の半分は真理さんが稼いだという噂さえありました。当時を知る人たちはみなさんすでに退社されているのでしょうが、現在のソニーミュージックの人たちもぜひそのことを知っておいてほしいですね。銅像くらい建ててもいいような気もしますが、それ以上に、もっともっと天地真理さんのうたを世間の人たちに積極的にアピールしてほしいものです。

さて、このあと、デビュー前後の話や真保さんのミュージカル出演の話が続いたあと、もう一度デビュー時の話に戻ります。


 井上 レコード会社とアーティストと一緒に仕事をしていくというのは、やっぱりデビュー前とデビュー後のしばらくなんですね。あとは、もうヒットすれば、そのアーティストはとにかく忙しくもなるし、それからレコード会社の方はもうレコードをつくって、それが売れてというサイクルに乗っていきますから、だからそういう意味でレコード会社と一番密接に時間を共にするというのは、デビュー前後なんです。
 でも真理ちゃんの場合には、私は覚えているんですが、たしか有力な新人がその時3人同時にデビューしたんですね。社内ではそれぞれみんなに期待していて、「全部売れるだろう」って思っていたんですが、そしたら真理ちゃんだけがその発売した翌日から、ものすごい数のオーダーが入ってきて、いきなり大ヒットになってしまったんです。
 ずいぶん長くレコードビジネスをやっていましたが、予測をはるかに上回って、翌日からあんなにたくさんのバックオーダーがきたというのはあまり記憶がありませんね。
 司会 つまり製造に追いまくられたわけですね。
 井上 そうですね。だから随分品切れもしたと思います。とにかく発売の翌日からものすごい反響があったんです。それはそう多くない経験でしたから、すごくはっきり覚えていますよ。
 司会 だからそれは、ソニーさんの戦略とか、意志とか、あるいは真理さんの意志と無関係に、神がもうそこへ宿っちゃったんですね
 井上 ええ、まさにそういう感じだったですね。

このあとはこの雑誌の性格上、化粧品の話が続きますので、それは割愛しますが、いかがだったでしょうか。
こういう営業サイドからの当時の経験というのはあまり聞いたことがなかったように思います。内容としては特に新しいことがあるわけではないですが、やはりあの時その場にいた人だけが言える臨場感がありますね。
当事者の意志も予測も超えて人気が爆発的に広がっていく、神が宿ったとしか言いようのない経験というのは、同じ時代を生きてきた私たちも十分理解できるものではないでしょうか。


※リクエスト情報

FMしばたhttp://www.agatt769.co.jp/index.htmlから。

NHKFM「ミュージックプラザ」(月曜)6月30日は「上半期リクエストスペシャル」、7月7日は「七夕の昭和歌謡」、14日は「フランスな昭和歌謡」、21日は「海の昭和歌謡」、28日は「昭和のヒットメーカー 弾厚作」(つまり作曲家としての加山雄三)です。他の日や特集に関係のないリクエストも可能です。

リクエストを出す時、「天地真理特集をお願いします」という要望を書き添えましょう。

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