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うたの旅人

本編の『若葉のささやき(各曲寸評)』を更新しました。
アルバム「小さな人生」です。これであとアルバム2枚。先が見えてきました。

 さて、本日の話題です。すでに掲示板でも話題になっていますが、先日(1/29)の朝日新聞土曜版beの「うたの旅人」にポール・モーリアの『恋は水色』が取りあげられています。そして、曲の解説の最後にこう書いてあります。

漣健児さんによる日本語訳詞は森山良子さんや天地真理さんが歌った

 こういうところで真理さんが取り上げられることは非常に珍しいのですね。「恋は水色」といえば森山良子さんは必ず取りあげられます。(おそらく)日本語訳詞で最初に歌った人ですし、シングル版で出してヒットしているのですから当然ですね。一般には森山良子さんの“持ち歌”と思われているのではないでしょうか。
 
 一方、真理さんの場合はアルバムの中の1曲です。そういう人はほかにもたくさんいます。Youtubeでも小柳ルミ子さんがでていますね。(岩崎宏美さんはライブがでてます)その中で、シングルで歌ったわけでもない真理さんがなぜ森山良子さんと並んで紹介されているのでしょう。

 もちろん、私たちからすれば当然です。真理さんの『恋は水色』が誰よりもすばらしいのは、聴いた人ならすぐにわかります。それに、『時間ですよ』で真理さんがはじめて窓に腰掛け歌ったのがこの曲でした。いわば隠れたデビュー曲だったのです。そして歌手としてデビューする時、デビュー曲として『小さな私』から『水色の恋』に改題する時、おそらく『恋は水色』がヒントになっていたのではないでしょうか。

 これらのことは真理さんファンならよく知っていることですが、一般の人で知っている人は少ないかもしれません。残念ながら、真理さんの『恋は水色』を聴いたことのある人は少ないでしょう。

 ではどうしてここで真理さんの名前が出てきたのでしょう?
 もしかしてこの記事を書いた記者が真理さんの『恋は水色』を知っていたのかもしれません。あるいは記者が問い合わせた人が知っていて答えたのかもしれません。
 事情はわかりませんが、たとえ一言でも、うたそのものの記事で真理さんが紹介されるのはうれしいことです。真理さんがマスコミに載るのは、ほとんどうた以外の話題ですから。
 
 この記事で、真理さんを聴いてみようという人が少しでも増えるとうれしいですね。


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真理さんのうたの秘密

真さんが真理さんの声を科学的に分析しようと試みられているのをご覧になった方も多いと思います。

私は「こんなやり方があったのか」と驚くと同時に、自分が感じている真理さんの声の魅力が、はっきりと形を与えられたようなうれしさがありました。
私が本編でやっていることは、真理さんのうたの魅力をもっと多くの人に知ってもらいたい、そのために、他の人にもできるだけわかるように言葉で表現してみる、ということです。しかし、言葉での表現はどうしても主観的になりますから、どうやって客観的に表現できるか、と言うことに苦労しているのです。その意味で、真さんの試みは実に新鮮でした。

そこで、私もちょっと真似をしてみようと思い、科学的知識は何もないのに、試してみました。
使った素材は『あなた』です。同じ曲をそれぞれどう歌っているか、比べてみました。
 上から 天地真理さん、南沙織さん、小柳ルミ子さんです。


あなた比較文字
  あなた波形小柳2


縦横の比率を同じになるように調整しましたが正確とは言えません。南沙織さんは少し振幅が大きくなってしまったようです。また、そもそもこのやり方でいいのかもわかりませんが、これを見てなんとなくわかってきたことがあるような気もします。

南沙織さんの波形は切れ目がはっきりせず強弱の差があまりありません。実際に聴くとたしかに淡々と引きずり気味に歌っています。(以前Youtube で聴けたのですが、今はないようです)
小柳ルミ子さんはかなり抑えた声で始まり、「ちいさないえを」のところでは思い切り力んで歌うというように、少し芝居がかった歌い方です。波形の上でもそれが確認できます。ここで聴けます。

天地真理さんの波形は文節ごとにきっぱりと区切りがあります。これが言葉がくっきり聴こえる理由でしょう。そしてその文節ごとの山の大きさがそれぞれ違います。何気なく歌っているようで、これだけ細やかな強弱がつけられているのです。それから、真さんが注目する立ち上がりも、「もしも」はやや丸みを帯び、「わたしが」はなだらかに、「いえを」はきっちり立ち上がった形で、というように一言一言違った形になっています。
この部分を実際に聴いてみると、「もしも」とふくらみをもった声で始まり、声をそっと弱めて「わたしが」とつづき、すこし弾むように「いえを」と歌っています。

このように波形を見ながら聴くと、わたしが「細やかな表情」とか「繊細なニュアンス」とか表現してきたことが形として見えてきます。私の聴き方が私だけの主観でなく、やはり“事実”なのだということが証明されたようでとてもうれしいですし、これが真理さんのうたの秘密なのだと納得できました。

いずれにしても、真理さんがいかに一言一言、一音一音を大切にしながら歌っているか、あらためて魅せられました。




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最強アイドル

昨日(1/14)の「ミュージック・ステーションSP」で『最強アイドル ベスト50』というのをやっていました。私は2時間も付き合う暇もないし、どうでもいいおしゃべりは聴きたくもないので、ビデオにとって後で順位だけ確認しました。その内、70年代女性アイドルだけを抽出したのが下の表です。(参考のため80年代アイドルから松田聖子さんだけ入れました)

最強アイドル順位


真理さんは28位と言うことで「ええ?」と思う人も多いでしょうね。しかし、70年代の女性アイドルで言えば3位です。さらに真理さんの場合、発売枚数が非常に少ないですね。それでもこれだけ上位に来ています。表の右端の「1枚当たり」というのは私が計算したもので、シングル+アルバムの発売枚数で売上枚数を割ったものです。つまり発売枚数1枚当たりでどれだけ売り上げがあったかということです。これで見るとピンクレディーは別格としても、松田聖子さんをも上回っていますね。真理さんは全盛期は短かったけれど、その人気は誰よりも大きかったということをこの数字は示しています。

ただこの番組のこれらの数字はかなり留保をつけなければいけませんね。
「シングル、アルバムの売り上げ枚数を集計した」ということですが、単純に合計したのか、アルバムはシングル何枚分というような計算をしたのかははっきりしません。また、集計対象がデビュー以来現在までのすべてなのか、アルバムはベスト盤も含むのか、CD、BOXも含むのか、等、どうも集計基準がわかりません。
例えば真理さんの場合、シングル18枚、アルバム16枚となっていますが、maristさんの『夏を忘れた海』のディスコグラフィで見るとシングルは22枚、オリジナルアルバムは13枚だと思うのです。シングルは復帰後の3枚を除いても数が合いません。アルバムはベスト盤を含むとすればもっと多くなります。いったいこの数字はどこからとった数字なのでしょう?他の歌手の場合を調べてみても同様に不可解なことが多いのです。
結局、マスコミなんてこの程度、ということを逆に証明しているということでしょうね。
それから、こういう比較をするなら1970年代も2010年代も同じ基準では無理です。購買力が全く違うし、レコードやCDの価格の重さが違います。真理さんが活躍した70年代前半ではレコードは若い人にとってはまだ高くてそう簡単には買えないものでしたが、今はネットで何でも手に入る時代で、CDそのものが売れなくなっています。そう事情を考慮せず『最強アイドル』を決められるわけがありません。

したがって結論はこの順位で一喜一憂しても仕方ないということです。
しかしそれでも、真理さんが“空前のアイドル”であったことは十分うかがい知ることができましたね。



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あきらめないで

  新年おめでとうございます

しかし、今回の話題は昨年最後のこれです。

 『女性有名人人気投票』優勝!

ついに達成です。真理さんへ2010年最後の贈り物になりましたね。

前回は悔しい思いをしましたが、あれは異常でした。私はどう見てもおかしいということを管理人にデータを添えて何度も伝えたのですが、システムに問題はないと言うばかりでなんら対応してもらえませんでした。
そこで私はこの人気投票は意味がないと思い、今回は途中までまったく投票しませんでした。ところが決戦投票が始まってみると前回と様子が違うのです。前回のような集中豪雨的な投票はなく、自然に見えました。
前回の最終盤の異常さにさすがの管理人も気づいて対応したのでしょうか。あるいは管理人の言うようにシステム的には問題がなく他の理由だったのかもしれません。そこはよくわかりませんが、落ち着いた人気投票に戻っていました。

私が投票をはじめたのはそれからですから、実は私はあまり貢献できなかったのです。
しかし皆さんはこつこつと票を積み重ね、とうとう1位を獲得したのですね。イッチーさんのようにおおぜいの人に呼び掛けてくださった人もいます。
私のように「あれはやってもムダ」とあきらめてしまっていたら、この優勝はなかったのですね。
とてもだめなように思えても、挑戦していくことで、道は開けたのだと思います。
イッチーさんはじめ、がんばった皆さんに心から敬意を表します。

今年は真理さんのデビュー40周年、そして真理さんの干支〈卯年〉ですね。
昨年は真理さんをめぐる状況が大きく動いた年でした。数年前には考えられなかったことがどんどん現実になってきました。ただの“夢”が“正夢”になってきたのですね。
最近は掲示板や各ブログのコメントなどを見ても新しい方がどんどん増えてきて、私など覚えきれなくなってきています。真理さんを語り讃えるブログや記事もさらに増えています。これも、皆さんがそれぞれの場で、あきらめることなく、どんな小さなことでもひとつひとつやってきた結果だと思います。

私の一番の願いは、真理さんの<うた>の素晴らしさをもっともっと多くの人に知ってほしいということです。
そういう“夢”にもう一歩近づくために、今年一年、あきらめることなく、またがんばってみようと思います。

今年もよろしくお願いします。



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