今日11月5日は天地真理さんの誕生日です。それにあわせて「歌手 天地真理の魅力を探る」シリーズの新作を公開しました。第12作目になりますが、このシリーズはこれで完結となります。
思い出すとこの構想をスタートさせたのが2017年の11月5日でした。丸4年かかってようやく完結できたと言うことになります。最初の一年は全体の構想がなかなか具体化せずにテスト版をくりかえしながら過ぎ去り、ようやく実質的なスタートが切れたと思ったら突然ソニーのチェックが厳しくなって著作権上の問題でブロックされてしまい、1年近く前へ進むことができませんでした。ところがいつの間にかブロックがなくなり、2019年の11月5日から再スタートを切って今日に至りました。こうした紆余曲折があり、また私自身の集中力も年々衰え、今年に入っては長い入院もあったりで、我ながらよくここまでたどり着けたと思っているところです。この間、皆さんから様々な意見や感想、そして激励をいただき、アクセス数の増加にもお力をいただきました。あらためて感謝申し上げます。
私としてはホームページ「空いっぱいの幸せ」での全曲コメントとこの「歌手天地真理の魅力を探るシリーズ」12作を完成できたことで、天地真理さんのうたについてはほぼすべて語り尽くしたと言う思いでいます。原点である<歌手天地真理の再評価>については残念ながらまだまだという段階ですが、私としてはこれでやるべきことはやり終えたという気持ちで、こころはとても軽やかです。
前口上が長くなってしまいましたが、今回の「天地真理 空と海と虹と」は前回の「夕映えの輝き」とともに私の主観が強く出ています。以前から「私にとってのシングルベスト3」と言ってきた3曲をとり上げ、<私にとっての天地真理のうたの魅力>という観点でつくりました。同じうたを聴いても感じ方はひとそれぞれですから、「私にはそうは聴こえない」という方も当然おられるでしょう。しかし真理さんのうたに虚心に”耳”を傾けていただければ共感していただけるのではないかと期待しているのです。
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<追加の記事が3つあります>今日10月1日は天地真理さんのデビュー記念日です。1971年から満50年経ちました。半世紀も経ったという実感がなくついこの間のような気がします。もっとも私自身はその頃は真理さんのことは全く知らないでいて、「水色の恋」を歌う真理さんをテレビで見た記憶がないのです。私が天地真理という歌手を知って初めてテレビで見たときは「ちいさな恋」を初めて歌うという場面でした。でもその時の印象は今も鮮やかですから、それが半世紀前だと思うと不思議でなりません。しかし今年に入ってから不調が続く私の身体を考えると確かにそれだけの年月が経ったのだなあと納得します。
毎年この日には何か特別の企画を考えてきたのですが、今年は新しいことを考える余裕がなく、どうしようかと考えた末に、「歌手天地真理の魅力を探るシリーズ」の続編をアップすることにしました。実はこれは私には無理と考えてほぼ断念していた内容なのですが、ほかにいい案もなく、もう一度取り組んでみることにしたのです。やはり難しかったのですが、10月1日という期限があったおかげで、思いきって踏ん切りを付けることができ、なんとか完成できました。
このシリーズはこれまでの10篇でほぼ完結しています。天地真理さんの歌手としての魅力をさまざまな観点からひととおり紹介できたので、私が意図した目的は達成できたと思っています。今回と次回はいわば番外編で、私の主観的な好みの吐露のような面があります。今回は真理さんの最後のアルバム(となってしまった)「童話作家」のA面の7曲を紹介しました。これは動画の中でも説明しているようにひとつながりの作品となっています。例えばシューベルトの「冬の旅」とかシューマンの「詩人の恋」といった歌曲集のようなものだと思います。オリジナル曲の作詞はすべて久世光彦さんですが、久世さんは、以前にも紹介したように、「時間ですよ」の演出家として初めて彼女を見たときからその「光と影」を見抜いていた人でした。その久世さんが、当時25歳で人生の一つの節目を迎えようとしていた真理さんを念頭に”青春への惜別”を描いたのがこの歌集だと言えます。三人の作曲者もその意図をしっかりと汲んでふさわしい音楽をそこに付け、真理さんに手渡しました。
それを受けた真理さんのうたは、過ぎゆく青春を愛おしく抱きしめながら、新しい道へきっぱりと踏み出してゆく姿を詩情豊かに表現しています。ここにはかつてのあふれるような生命力はありません。芸術家が老成するとよく”枯れた”と言われることがあります。当然、当時まだ若かった真理さんの場合”枯れた”という言葉は適当でありませんが、ここでの彼女の歌唱には通じるところもあります。余分な装飾がそぎ落とされ、少し影を帯びた透明で純粋な世界が展開されているのです。
私は天地真理さんのうたの最高の魅力は、このシリーズの中でも触れているようにあふれ出る生命のよろこびだと思っています。いわば太陽の輝きです。それに対してこの歌集での真理さんのうたは静かにあざやかに空を染める夕映えの輝きと言えるのではないでしょうか。暗く沈み込む夕暮れではなく、懐かしさと明日への希望を感じさせる美しい夕映えを思わせるうたです。
このアルバムの発売後ほどなくして彼女は突如入院してしまいその後3年にわたる闘病生活に入ってしまいました。それだけに『風花のさよなら』の「これでさよならだから」とか「みんな終わりましたね」という詞はそれを予見していたような印象を与えますが、それはその後の経緯を知っているから言えることで、当時誰もそんなことは予想していませんでした。むしろ、録音当時すでにかなり苦しい精神状態にあったと思われる真理さんが、全くそんなことを思わせないこれほどの美しいうたを歌えたと言うことに驚かされます。やはり彼女は歌うために生まれてきた人だと思わざるを得ません。彼女の紡ぐ美しい詩をじっくりとご堪能ください。
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さて、前回呼びかけたリクエスト、私も複数出してはありますが、ちょっと遅かったので10月1日にはたぶん間に合わないと思います。しかし「その前後に」とお願いしてありますので、少し遅れて採用してもらえるかもしれませんし、だめかもしれません。採用されたら報告しようと思いますが、一方でもう11月5日の真理さんの誕生日も近いですから、そちらに照準を合わせた方がいいかもしれません。皆さんもこれからは11月5日に向けてリクエストをお願いします。
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KBS「日曜ワイド我ら夢の途中」で「風を見た人」がかかりましたので紹介します。早速お聴きください。
風花は私なのですが、実はたいきさんから「風を見た人」をリクエストしようというお誘いがあり、前日遅くに出したのです。ご存じのようにたいきさんはシングル以外でもリクエストできるようにということでKBSにプレミアムボックスを寄付され、粘り強くリクエストされていて、「風を見た人」も何度もリクエストを出されておられました。私も50周年にかけてもらえればと思い、援護射撃というつもりでリクエストしました。その際わざわざ長々としたメッセージを書きました。曲がかかっても、こんな長いメッセージは読まれないだろうから、読まれるのはたいきさんだろうというつもりでした。
ところが放送では私のものが紹介されたので「え?」と思いましたが、全文ではなくかいつまんで手頃な長さにして紹介されてしまいました。主旨は生かされていたからよいのですが大事なことがいくつか触れられませんでした。
まず、「50周年」と言ってくれませんでした。次に「水色の恋」は真理さんが「自分で」発掘した作品だと言うことが明確ではありませんでした。それから「風を見た人」はプロの作品と私も書きましたが、この曲の後半を聴けば真理さんもすでに「プロの歌手」だということがわかるというところも触れられませんでした。しかし50周年に今までラジオではほとんどかかったことがない曲がかかったのはうれしいことでした。もちろんこれはたいきさんのおかげです。紹介されたのは私のメッセージでしたが、たいきさんの諦めない取組みがあったからこそ2通目のリクエストが目にとまったのだと思います。おかげで真理さんのデビュー50周年が少し賑やかになってうれしいです。こんなふうに日本中のラジオで真理さんの歌が流れればもっと賑やかになりますね。
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また追加です。
6日(水)NHKFMの「弾き語りフォーユー」で「想い出のセレナーデ」が取り上げられました。この番組はいろいろの曲を小原孝さんがアレンジしてピアノ演奏で聴かせてくれます。曲のジャンルは広いので多様なリスナーに真理さんの曲を聴いてもらえると思い、私も50周年ということで「水色の恋」をリクエストしました。そうしたら私のリクエストは採用されなかったのですが、大阪のマリコッコさんのリクエストで「想い出のセレナーデ」を弾いてもらえました。真理さん自身のうたではありませんが、小原さんの美しいピアノ演奏で真理さんに関心を持つ人が増えるとうれしいです。
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19日の「弾き語りフォーユー」で「水色の恋」が取り上げられました。
西城秀樹さんから始まって、みんな50周年ということで新三人娘の曲が取り上げられました。
「水色の恋」へのリクエストというのは少し前の私のリクエストかなと思いますが、もちろん他にもおられたかもしれません。ちなみに私のメッセージは次のようなものでした。
10月1日は天地真理さんのデビュー50周年記念日です。そこでデビュー曲「水色の恋」をリクエストします。
この曲は彼女が国立音楽大学附属高校を卒業後、ヤマハ・ヴォーカルスクールで学んでいた縁で、その年のヤマハ作曲コンクール(ポプコンの前身)に譜面歌手として出場することになり、たまたま目にした応募曲の中から見つけ、自分の持ち歌のように歌っていたものがそのままデビュー曲になったということです。つまり周りの大人たちが売れる歌として与えた曲ではなく、自分で選んで歌った曲で、アイドルのデビュー曲としては異色です。逆に言えばこの曲の段階では必ずしもアイドルを目指していたわけではなかったと言うことですね。それはともかく、50年経って聴いても新鮮さを失わない歌であり曲です。
いずれにしても、同じ番組で真理さんの曲が2週間で2曲取り上げてもらえたので少しは50周年のお祝いができたような気がしてうれしいです。
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「歌手・天地真理の魅力を探る」シリーズ 第10弾 「天地真理 ミュージカルの魅力」を一般公開しました。1975年の5~6月、日劇にて約一ヶ月にわたって上演された天地真理さんの唯一の主演ミュージカル「君よ知るや南の国」の紹介です。
前回の記事でも触れましたが、このシリーズでミュージカルをどういう形で紹介するか、いろいろ考えました。最初は他の回と同じく4曲くらいを選んで<うた>に焦点を当てた形で考えていたのですが、このミュージカルでの天地真理さんのうたはストーリーにそった劇的で多彩な表現が特徴ですから、やはりストーリーもわかる形にしようと思い直しました。しかし一方ではあまり長くなると、通して見ていただくことが難しくなるので、何曲くらいにするか、どの曲にするか、かなり悩みました。そして最終的には.、時間は少し長くなるけれども、歌は1曲もカットせず、このアルバム(ダイジェスト盤)のスタイルを生かして、そこに解説を短めに追加するという形に落ち着きました。解説部分を除けば一応ミュージカルを通してみたような感じになれるということを目標にしました。とはいえ私はあまり適当な写真を多くはもっていませんし、動画をつくる技術も初歩的ですから、凝ったものはできません。ですから動画としてはつたないものですが、ストーリーを追いながら天地真理さんのうたを楽しんでいただくことはできるかと思います。
この動画をYoutubeで見ていただくと、動画の下の「説明」に、このミュージカルの実写動画があると書いてあります。それは中島志津男さんが実際の公演を8ミリフィルムで撮影し、それをデジタル化してYoutebeにアップしてくださったものです。断片ではありますが、実際の舞台がどのようなものだったか知ることができる貴重なものです。真理さんは熱演ですね。今回の動画の最後でも言いましたが、これが天地真理さんの唯一のミュージカルになってしまったことが残念でなりません。
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前回の試作版を少し改良して、<天地真理 ライブの輝き② 「私は天地真理」>を一般公開しました。まずご覧下さい。
どこが変更になったか、おわかりでしょうか?大きいものでは、まず「いちご白書をもう一度」に映画の場面を入れて、映画を見たことのない人にも曲の背景にあるものを感じてもらえるようにしたこと、最後にこのコンサートの全体のプログラムを紹介してライブ盤とコンサートそれぞれの性格がわかるようにしたことです。あと、小さな変更がいくつかありますが、暇な方は探してみてください。(探して当たっていても景品は出ませんが・・・)
「いちご白書」の方は私が必要と感じていたところですが、コンサートのプログラムともう1カ所はたいきさんからコメントでご提案いただいたところです。私もどうしようかと迷っていたところでしたが、たいきさんの提案で決めました。そのため若干時間が長くなりましたが、このライブ盤を紹介するにはどうしても曲数が必要で、試作版でも長めでしたから、まあいいやという気持ちになりました。たいきさんにはよいご意見をいただきありがとうございました。
いつものことですが、この動画が大勢の人に見てもらえるよう、アクセス数が伸びるように皆さんからもご支援いただけるとうれしいです。
※ 最後のコンサートプログラムで「11 矢車草(1)」が赤字になっていますが、青字(アルバム収録曲)の間違いです。動画を修正するには作り直さなければならないので、とりあえず説明欄に書いておきました。動画をいったん削除せず訂正できる方法がわかる方がおられましたら教えてください。
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2月2日夜8時のBSテレ東で「田中角栄の真実」という番組がありその中で”田中角栄の時代”の紹介があり「国民的アイドルのはしり」ということで天地真理さんが紹介されていました。

ドレミ真理ちゃんも紹介されていました。

たしかに”田中角栄の時代”と”天地真理の時代”は重なっているのですね。渡辺プロの渡辺晋さんは政界とのつながりが強い人でしたから、自民党のパーティーに渡辺プロのタレントを参加させたりしていたようです。あるとき、真理さんも呼ばれて議員などの前で歌っていたときに、田中角栄が会場に入ってきた途端、みんなそちらに行ってしまったそうです。それを真理さんは「田中角栄に負けた!」と笑って言っていたそうですが、飛ぶ鳥を落とす勢いだった真理さんでも、(年齢層が高くたぶん演歌好きの、当時の)自民党の政治家たちには神通力も通じなかったみたいです。
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少し遅くなりましたが
あけましておめでとうございます
今年もよろしくお願いします。
さて、新年第1回はずっと予告していて完成できなかった「歌手天地真理の魅力を探る」シリーズ第9弾<天地真理 ライブの輝き 「私は天地真理」>です。かなり難航しましたがなんとか完成したので、とりあえず試作版としてこのブログで限定公開します。大分遅くなってしまったので、すぐ一般公開のつもりだったのですが、最後に通して見ていたらもう少し改良したいところも出てきたので試作版という形で公開することにしました。ご覧下さい。
今回の動画は本当に難しかったです。といっても特に技術的に凝ったところはありませんし、私にはそんな技量もありませんから、そういう面での難しさではありません。何が難しかったかというと、まず選曲です。このアルバムはコンサートそのままではありません。レコード2枚組だった「オンステージ」と違ってレコード1枚ですからかなり削られた曲があります。つまりライブ盤はかなり精選されて作られているのです。それについては以前の記事で紹介していますのでご覧下さい。
http://amhikokigumo.blog67.fc2.com/blog-entry-172.html
http://amhikokigumo.blog67.fc2.com/blog-entry-173.html
つまりその記事で書いているように、このライブ盤自体がひとつの作品と言っていいようなものなのです。ですからその中から数曲を選び出すとこのライブ盤が意図したものを壊してしまうことになりかねません。またこのシリーズの他の動画ですでに使ってしまった曲もあり、使える曲は限られています。(このシリーズでは同じ音源は繰り返し使わないようにしているので。) 一方、動画はあまり長くなっては気軽に見てもらえませんから、使えるのはせいぜい5曲くらい、時間にして15分前後ということになり、このシリーズのこれまでの動画はほぼこの範囲に収まっています。そういう制約のなかで本来の意図を損なわない構成にするにはどの曲を使えばいいか悩みました。特に「告悔」の前に「哀しきマリオネット」を入れたかったのに時間の関係で断念したのはとても残念でした。それでも20分を超えてしまいましたから仕方ないですね。もうひとつ難しかったのは解説をどの程度にするかと言うことです。このコンサートについてもそれぞれの曲を真理さんがどう歌っているかと言うことについても、もっとたくさん触れたかったのですが、やはり時間の問題、それからあまり理屈っぽくならないようにという配慮から十分の一くらいしか入れられませんでした。そういう意味では、完成はしたもののかなり心残りのあるできとなりました。しかし、真理さんの<うた>はどれも本当に素晴らしく、それを聴いてもらえるだけでもこの動画をつくった意味はあったかなと、今思っています。
というわけで、これから大きな修正は難しいと思いますが、私が気がつかなかったミスなどもあるかもしれませんし、ご意見、ご感想を気軽にお寄せください。私の考えている改良点も実際可能かどうかわからないのですが、それらを総合して公開版を作製したいと思います。 アーカイブ(過去記事)へ ホームページ「空いっぱいの幸せ」へコメントは掲載までに多少時間がかかることがあります。しばらくお待ちください。