君よ知るや南の国(3)

(1)ではオペラとの比較、(2)ではシングルとアルバムの比較をしてきました。今回はこのミュージカルのライブ版を取り上げてみたいと思います。カテゴリーも「聴き比べ」ではなく「秘蔵ライブ」シリーズになります。
「え!ライブ版ってあるの?」と思われる方もあると思います。たしかに、アルバム「君よ知るや南の国」はライブと間違われやすいですがスタジオ録音ですし、ライブ録音は公式には発売されていません。渡辺プロやソニーに残っているのではないかという期待もありますが、渡辺プロの場合は2006年のプレミアムボックス発売の際「クラス会」が発見されていますから、このミュージカルも録音・録画があればその時発見されていたはずではないでしょうか。ソニーはライブ録音があれば、わざわざスタジオ録音でアルバムを作る必要もないでしょうから、やはり持っていないのだと思います。
ではライブ録音はないのか、ということですが、日劇のステージそのものではないけれど、そこでのうたをうかがうことができる録音はあるのです。公演中に放送されたフジテレビ「ラブラブショー」での真理さんのうたです。
私がYoutubeに投稿した動画をご覧ください。どういう場面かわかるように台本を読めるようにしてあります。小さければ全画面にして見て下さい。「初めての涙」(~3:25)「明日へのワルツ」(~6:20)「君よ知るや南の国」が歌われています。



ほれぼれするような素晴しさです。テレビの番組ですから、タイプとしてはシングル版に近く、アルバム版ほどドラマティックではなくバランスの取れた美しいうたですが、歌い込んでミニヨンの心情もより深くとらえられています。シングルと比べると声も表現もより繊細で豊かになり、自然でみずみずしい情感があふれるようです。公式、非公式を問わず真理さんの歌の録音の中で最も完成度の高いものの一つと言えます。
私はこれは舞台で歌い込んできたおかげだとこれまで思っていました。しかし今回時系列を整理してみたら、この放送は6月1日、つまり公演が始まった翌日でした。そこでこのラブラブショーにも出演されたプロデューサーの橘さんにお尋ねしたところ、やはり公演に先立って録画されたようです。ということはそれまでの稽古で初日前にここまで仕上げたということです。観てもらうからには最初から完成したものを見せるという、当たり前かもしれませんがプロとしての仕事の厳しさを、この記事を書きながら垣間見た思いがしました。

なお、この「ラブラブショー」の番組そのものもYoutubeで聴くことができます。出演は真理さんと峰岸さんのほか、ゲストに小山田宗徳、,友竹正則、宮川泰、安井かずみ、中村哮夫(演出)、橘市郎(制作)などの皆さん、それに特別ゲストとしてミュージカルに出演した犬のジャックとその飼い主である 岡崎友紀さん、さらに 森光子さんの声のメッセージもあります。打ち解けた楽しい会話からこのミュージカルの制作現場の雰囲気も伝わって来るようです。



もうひとつ、この制作現場の雰囲気を感じさせる録音があります。公演の約2か月前1975年4月7日に放送されたTBS「モーニングジャンボ奥様8時半です」です。この日は「天地真理さんの3つの秘密」という特集で、その3つ目としてミュージカル「君よ知るや南の国」が紹介されています。ゲストは小山田宗徳さんと加茂さくらさんです。



このミュージカルへの真理さんの意気込みと、初めての経験への不安、それを暖かく見守ってくれているベテランのお二人のやさしさが伝わってきますね。

さてこのようにこのミュージカルに関係した録音はいくつかあるのですが、ミュージカルの舞台そのものの映像・録音は写真以外には存在しないと私はあきらめていました。ところがあったのです!
何と8mmカメラで撮影された映像がデジタル化されて公開されたのです。
中島志津男さんがfacebookで「君よ知るや南の国」と「大人への憧れ」を公開されています。
 「君よ知るや南の国」はこちら
 「大人への憧れ」はこちら

このような映像が見られるとはまさに奇跡と思えます。私は実際に見たとはいえ、それほど近い席ではありませんでしたから、こういう真理さんの表情まではあまりよく見ることができませんでした。ですからこれは初めて見る映像です。これによってある意味で真理さんの活動の中の空白が埋められ、いわば“ミッシング・リング”がつながったと言えます。公開してくださった中島さんには深く感謝したいと思います。
なお、中島さんはこれ以外にも真理さんの貴重な映像を公開されていますからこちらをぜひご覧になってください。

3回にわたってミュージカル「君よ知るや南の国」をテーマ曲を中心に様々な録音、録画で見てきました。そのことを通じて、私自身、このミュージカルの魅力をあらためて知ることができました。また、その中で天地真理さんが普段テレビなどではなかなか発揮できなかった多彩な表現力を存分に発揮し、一段と成長したこともわかると思います。


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ジュリーと共演

前々回、「真理ちゃんとデイト」(「となりの真理ちゃん」?)での真理さんとジュリーの共演の動画を紹介しましたが、真理さんとジュリーは事務所も一緒であり、年代も釣り合う男女のトップスター同士ということで映画「虹をわたって」をはじめ、何かと共演する機会が多くありました。そこでそういう動画を集めてみました。いずれも「真理ちゃんシリーズ」からです。

①そよ風にのって


こういう湧き上がるように弾けるうたはまさに「天地真理のうた」ですね。ジュリーの方がむしろおっとりと歌っているように聴こえます。

②ビビディ・バビディ・ブー


これも楽しいですね。2人の息がとても合っています。ジュリーのちょっとふざけたところも楽しいです、

③おさななじみ


NHK「夢で逢いましょう」の「今月の歌」から生まれたデュークエイセスのヒット曲、といっても「何のことか?」と思う人も多いかもしれませんね。「上を向いて歩こう」「こんにちは赤ちゃん」など数々の傑作を生んだ永六輔作詞・中村八大作曲のシリーズの一つで、私には懐かしく大好きな曲です。この曲を真理さんが歌っていてくれて、こうして聴けるということがうれしいです。

④白いブランコ


ビリーバンバンの懐かしい曲です。真理さんのうたはくっきりとした美しさがありますね。ほかの曲でもそうですが、ジュリーはあまり自己主張をせずに、真理さんのうたをそっと支えている、そんな感じですね。ちょっと短いのが残念です。

さて最後はまさに"夢の共演"です。
⑤涙 


ジュリー作曲の歌を真理さんのピアノでジュリーが歌うという企画がいいですね。真理さんのピアノは淡々としていながらときどきハッとするような表情を見せてジュリーのうたに豊かな肉付けをしていますね。

どうだったでしょか。当時の2大スターの共演、歌い方はかなり違うのに、息が合って楽しかったですね。 


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もう少し早ければ

先週14日のNHKFM「ミュージックプラザ」、残念ながら真理さんの曲はかかりませんでした。私は念のためリクエストを2曲出してメッセージにもかなり知恵を絞ったのですが採用されませんでした。この番組もあと1回だけになりました。最後は28日(月)の「最終回リクエストスペシャル」です。ぜひ真理さんの曲がかかるようにしたいものですね。私は前回「恋する夏の日」にすると書きましたが、先週の放送を聴くとレアな曲が多かったので、ほかにもう1曲出そうと思っています。曲は違っても真理さんへのリクエストが多ければどれかがかかる可能性があります。「真理さんを応援したい」と思っていても、思っているだけでは何も変わりません。一人一人のささやかな行動で全国に真理さんの歌声を届けられるチャンスです。ぜひリクエストしましょう。

<訂正>があります。下までお読みください。

さて今回のテーマですが、最近Youtubeにこんな動画がアップされましたね。



これは投稿者によると「真理ちゃんとデイト特番1972」ということです。ただ「真理ちゃんとデイト」は人形たちとのやり取りで進行していたので、いつもと違う感じです。「特番」だったということなのでしょうか。「となりの真理ちゃん」ではないかという方もいますが、ここでは投稿者にしたがって「真理ちゃんとデイト」としておきます。
それはともかく、驚きましたね。TBSの元録画以外でこの番組の録画を見たのは(記憶に間違いがなければ)初めてです。
現在、真理さんの歌や声はテレビやラジオの放送からの、あるいはライブの会場での私的録音がYoutubeなどでたくさん聴けます。しかし、私的録画はそれほど多くはありません。特に全盛期のものは非常に少ないです。
その中でおそらく一番早いのが次の動画だと思います。



「ちいさな恋」を公開会場での歌番組で歌っているところですが、ちょっと地味な服装や狼ヘアはこの曲をヒットさせていた頃の真理さんに間違いありません。したがって1972年の初めごろで、私的録画としてはおそらくこれが一番古いものだと思います。もちろん「水色の恋」を歌っていた頃のものはありませんし、「ちいさな恋」もこれ以外見たことがありません。「ひとりじゃないの」「虹をわたって」もヒット当時のものは見てないと思います。「真理ちゃんとデイト」の動画では「ふたりの日曜日」を歌っていますから、投稿者にしたがって1972年だとすると12月頃で、2番目に古いと思います。もちろんYoutubeではこの時期の「紅白」や「レコード大賞」、「全員集合」や歌番組などの映像も見られますが、それらはおそらくずっと後の再放送や回顧番組の中で放送されたものを録画したものだと思います。また、「真理ちゃんシリーズ」や「時間ですよ」の場面もYoutubeにありますが、市販されたDVDがもとになっていると思います。「歌の妖精」シリーズもそうですね。そういうものを除くと次に古いのはおそらく1975年の「夜のヒットスタジオ」での「愛のアルバム」「初めての涙」と言うあたりではないでしょうか。





「夜のヒットスタジオ」ではこのほかに「さよならこんにちわ」「夕陽のスケッチ」、オープニングメドレー、歌謡ドラマもありましたが現在は見られないようです。

このように真理さん全盛期の録画が非常に少ないのは、まだ家庭用ビデオが普及していなかったからです。次のグラフを見てください。

家電普及率グラフ
これは「国民生活白書」の資料ですが、家庭用VTRが普及し始めるのは1977年以降なのですね。家庭用に適したカセット式のVTRの最初のものはUマチックでしたが、高価なため企業などで使われただけで家庭には実際は普及しませんでした。本格的な家庭用ビデオとしては、ベータが1975年5月、VHSが1976年10月に発売され、それから急速に普及していったのです。ですから紹介した動画のうち、「初めての涙」はベータの可能性がありますが、そのほかはUマチックで録られたのかもしれません。「真理ちゃんとデイト」の動画はUマチックで録ったと投稿者の方が書いています。
そうすると、青い線で囲ったところが真理さんの活躍した時期ですから、VTRが普及し始めた1977年というと真理さんが休養に入ってしまった年になります。だからファンが撮った真理さんのビデオ映像が少ないのは当たり前ですね。一方、ラジカセがこの頃普及してきて50%に近づいていますから、録音の方は多く残されているのです。家庭用VTRの普及がもう少し早ければ、ずっと多くの録画がアップされ、真理さんの多彩なうたや表情が見られたでしょうね。

<訂正>

「真理ちゃんとデイト」の動画以外は再放送・回顧番組からではないかというご意見をいただきました。
実はリクエストがかからなくて更新予定が狂ってしまい、ぼんやりしているうちに日が経ってしまったので昨日(19日)慌ててこの記事を書きました。事前準備がなくいきなり書いたので結論部分で矛盾が生じてしまいました。
私は「ちいさな恋」や「夜のヒットスタジオ」の動画をオリジナルな私的録画と思い込んでいてそういう筋で記事を書いてきたのですが、グラフと合わせてみるとこれらの動画はベータやVHSの発売以前なのですね。そこでこれらもUマチックで録ったのではないかと推測したのですが、ご意見をいただいて考え直してみると、それらが家庭用としてはごく一部にしか普及しなかったUマチックで録られたと考えるのはやはり無理があるようです。
「ちいさな恋」については最初に投稿された当時、ファンの中で歌っているのはどういう番組だろうという会話がありましたが、元が再放送・回顧番組という話はありませんでした。そこで、これについては私はオリジナルな私的録画と思い込んでいたのですが、元の再放送・回顧番組の録画を持っておられる方があるそうですので、これもオリジナルではないようです。
「夜のヒットスタジオ」については、ご意見をうかがってから思い出しましたが、たしかBSで再放送シリーズがあったのですね。自分は見てなかったので
忘れていました。したがって一連の動画もそこから録った可能性が高いでしょう。
私の早とちりで不正確な結論を出してしまい申し訳ありませんでした。もちろん、再放送・回顧番組からであっても当時の真理さんの魅力は十分伝えているのですが、休養前の私的録画としては最初に紹介した「真理ちゃんとデイト」の動画だけということになりそうです。ますます家庭用VTRの普及があと少し早ければ、と思ってしまいます。

しかし、真理さんの全盛期を伝えるオリジナル動画がほかにまだあるのです。
以前に紹介した中島志津男さんの8mm映像です。これこそ放送局ではなくご自分で撮られたオリジナル映像です。「ライブトンネル」で見せていただいた「恋と海とTシャツと」は<天地真理>の魅力と輝きを余すところなく伝える奇跡のような映像(と歌)でした。VTRは間に合いませんでしたが中島さんが8mmという思いがけない形でこうした映像を記録してくださったことに感謝したいと思います。


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真理ちゃんシリーズ オリジナル曲

あけましておめでとうございます

新年最初は「真理ちゃんシリーズ」の音楽を取り上げたいと思います。
「真理ちゃんシリーズ」はTBSテレビで1972年10月から1975年3月まで続いた天地真理さんを主役とした一連の番組です。
1972年10月というとデビューから1年たち、「水色の恋」に続いて「ちいさな恋」「ひとりじゃないの」と立て続けにオリコン1位を獲得し、人気が天井知らずの上昇を続けていた頃です。とは言え、一人の歌手が自分の番組を持つということはそれまでほとんどなく、ましてや20歳の若手歌手がそのような番組を持つということはまさに異例のことでした。
時間帯は毎週木曜日の19:00~19:30のゴールデンタイムで、主な対象は小学生以下の子どもたちでした。天地真理さんはお年寄りから幼児まで幅広い人気を得ていましたが、とりわけ子どもたちの人気は絶大でしたから、この番組はそこをターゲットにした番組づくりで、2年半で半年ごと次の5つのシリーズが作られました。

 ①真理ちゃんとデイト (1972.10.5~1973.3.29)
 ②となりの真理ちゃん (1973.4.5~1973.9.27)
 ③とび出せ!真理ちゃん (1973.10.4~1974.3.28)
 ④アタック!真理ちゃん (1974.4.4~1974.9.26)
 ⑤はばたけ!真理ちゃん (1974.10.3~1975.3.27)

HP「想い出の足音」によれば、①はミュージカルバラエティ、②はホームドラマ的なバラエティ、③は名作童話を原作とするミュージカルドラマ、④は公開バラエティ、⑤は名作小説を原作とするミュージカルドラマ といった内容でした。
これらの番組では真理さんのヒット曲や有名曲のカバーのほか番組のオリジナル曲もかなり歌われました。そこで、番組テーマソングやヒット曲、カバーも素晴らしいものがありますが、今回は番組オリジナル曲を集めてみました。

私は当時、これらの番組を子供向けと思ってたまにしか見ませんでしたし、そこで歌われている曲もあまりしっかり聴いていなかったのです。しかし今聴いてみるとなかなかすぐれた曲もあり、真理さんらしい歌唱が聴けます。そうしたオリジナル曲がどれだけ作られたのかわかりませんが、今回紹介するのはYoutubeで聴ける12曲です。しかし2年半続いたのですから番組の回数からしてもっとたくさん作られたと思われます。中には同じメロディーで歌詞を変えて違う場面で使われた曲もありますが、特に「とび出せ真理ちゃん」や「はばたけ真理ちゃん」のようにドラマ仕立ての場合は作品ごとに何曲かは必要だったでしょうから相当数作られたと思われます。そのように考えるとこのシリーズは子供向けとはいえ決して安易なものではなく、力の入った番組だっと言えます。
ですからファンの方々が待望するようにTBSがDVD化してくれればその全貌を知ることができるのですが、とりあえずは当時こまめに録音してくださっていた3人の方々の貴重な音源を楽しみたいと思います。

まず、 「真理ちゃんとデイト」から「もしビルが建ったら」。 PAKURONさんの作品です。

私が「真理ちゃんシリーズ」を再認識したのはこの曲をYoutubeで初めて聴いたときでした。当時は高度経済成長の真っただ中でしたが、公害問題などを機に「これで人間は幸福になれるのか?」という疑問が次第に大きくなってきていた頃です。この曲はまさにこの疑問を投げかけていますね。子供番組だと思っていたのにこんな大きくて深い問題を扱っていたということに気付かされたのです。

次は、やはり「真理ちゃんとデイト」から「少年と少女」です。一緒に歌っているのは声優の松島みのりさん。「真理ちゃんとデイト」では人形たちが活躍しますがその中で中心的な役割の”ニンジン”役でした。作詞も松島みのりさん、作曲は宮川泰さん。momocyaさんの作品です  

ここで取り上げた曲はほとんど、当時聴いたかどうか私の記憶では定かでないのですが、この曲は印象深く記憶に残っています。

次の曲は「ひとり旅の世界」という仮題がつけられていますが、「少年と少女」の歌詞違い版です。違う状況で歌われたのでしょうね。「真理ちゃんとデイト」から。PAKURONさんの作品です。

歌詞が違って印象も少し変わりますね。

次はどのシリーズかわからないのですが、曲調から「真理ちゃんとデイト」か「となりの真理ちゃん」ではないかと思われます。
「真理ちゃんのテーマ」(仮題) PAKURONさんの作品です。

「丸い顔」とか「大きなお口」とか、今だったら絶対歌詞にしないでしょうが真理さんのおおらかなイメージがあればこそでしょう。。

次は「となりの真理ちゃん」から「四月の雨」です。これは小柳ルミ子さんとの二重唱。PAKURONさんの作品です。

国立音楽大学付属高校卒業の真理さん、宝塚音楽学校主席卒業のルミ子さんだからこそできる見事な二重唱ですね。ハーモニーの美しさ、掛け合いの巧さ、朗々と歌うルミ子さんと羽が生えたように軽やかに歌う真理さんと、それぞれの個性も生きて素晴らしいですね。曲も爽やかで素敵です。

次は「とび出せ!真理ちゃん」から「あなたへの手紙」(仮題)です。これもPAKURONさんの作品です。

「とび出せ真理ちゃん」はドラマ形式ですから名作童話に付けられた歌なのでしょうが、原作はわかりません。したがってどんな場面なのかもわかりませんが、真理さんらしい夢見るような歌ですね。

次はやはり「とび出せ真理ちゃん」から「愛する人」(仮題)ですが、これは「シンデレラ」で歌われたようです。bellwoodさんの作品です。

シンデレラらしいワルツのリズムですね。

「とび出せ真理ちゃん」が続きますが、次は「目覚め」(仮題)です。これも原作は不明です。bellwoodさんの作品。

真理さんのやわらかな声が憧れを歌います。

次も「とび出せ真理ちゃん」から「小さなまごころ」です。これはmomocyaさんの作品ですが、同じ曲を「ゆれてるI愛」(仮題)という題でbellwoodさんもアップしています。原作は「かぐや姫」です。 

これは曲も一段と優れていて、真理さんのうたもニュアンスが豊かです。

「とび出せ真理ちゃん」最後は「気付かないあなた」(仮題)です。原作は「裸の王様」。momocyaさんの作品です。

途中にセリフも入って番組の雰囲気もわかりますね。共演の人は誰でしょう?

次は 「はばたけ真理ちゃん」から「あしながおじさん」です。原作はもちろん「あしながおじさん」。 「はばたけ真理ちゃん」はやはりドラマ形式ですが、「とび出せ真理ちゃん」より少し年長を対象にした作品が多いようです。PAKURONさんの作品です。

最後のシリーズだけに曲も充実しているし、特に真理さんの声が深くなり、表情も豊かで素晴らしいですね。

最後はやはり「はばたけ真理ちゃん」から「薔薇にくちづけ」(仮題)です。原作はわかりません。やはりPAKURONさんの作品です。

これはオリジナル曲の中でも最も優れた曲ですね。そして真理さんのうたも実に見事で、うっとりするほどです。

いかがでしたか? シングルやアルバムの曲ではないので短くて物足りないところもありますが、いずれもとても良質の歌ですね。これだけのオリジナル曲を一つの番組で一人の歌手のために作られたということはほとんどないのでないでしょうか。そういう意味でテレビ放送の歴史の上でも記録すべき番組だと思いますし、残っているだけでもぜひDVD化して失われることの無いようにしてほしいものです。

※追記
mariminafanさんから早速情報をいただきました。
 「あなたへの手紙」は「とびだせ真理ちゃん」シリーズの「真理のラブレター」という回での劇中歌だったようです。原作は「あしながおじさん」ですが、「はばたけ真理ちゃん」シリーズの「あしながおじさん」とは別のようです。
 共演は沢田研二さんでジュリーファンの方がこのドラマの詳細なメモを公開しています。
 また、「目覚め」は「ねむり姫物語」(眠れる森の美女)の劇中歌、「裸の王様」は「裸の王様大行進」というタイトルのようで、共演者は西郷輝彦さんです。
※追記2
やはりmariminafanさんに教えていただきました。
「とび出せ真理ちゃん」関係の雑誌記事



※リクエスト情報

FMしばたhttp://www.agatt769.co.jp/index.htmlから。

NHKFM「ミュージックプラザ」(月曜)1月18日は「昭和歌謡アンコールスペシャル」です。特集に関係のないリクエストも可能です。
「天地真理特集」を実現するために、リクエストを出す時、「天地真理特集をお願いします」という要望を書き添えましょう。

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11月5日

11月5日は天地真理さんの誕生日ですね。

天地真理さん、お誕生日おめでとうございます

誕生日を迎えるたび、当然一つずつ歳をとられてきたはずですが、私の印象ではここ数年、かえって若々しくなられてきたように感じます。
今年もお元気で誕生日を迎えられたことを喜びたいと思います。

さてここ3年間、この日は「誕生日スペシャル」ということで皆さんのリクエスト曲で構成してきましたが、今回は「11月5日」にちなんだお話にしたいと思います。

天地真理さんは1971年10月1日、「水色の恋」で歌手デビューすると短期間でヒットチャートを駆け上がり、早くも大ヒットの兆しが見えていました。そんな中、約一か月後の11月5日には真理さんの20歳の誕生日パーティーが開かれました。その時のことを真理さんは次のように書いています。

 この日は私の20歳の誕生日だったんです。
 いつも、私はお母さんと二人で誕生日を祝ってきました。だからその時も、お母さんや事務所の人たちと、ささやかに誕生バーティをするつもりでいたのです。
 ところが、会場のスナックに出かけてみると、CBSソニーの社長さんをはじめ、ブロダクションの副社長さん、それに報道関係の方々……と、会場に入りきれないほどの大勢の人たちが集って、私の誕生日を祝って下さったのです。
 「こんなに皆さんから可愛がってもらって、お前は本当にしあわせ者だよ」 お母さんはそう私に小声で告げると同時に、そっとハンカチを出して目頭をおさえました。
 私をこれまでにするのにお母さんはどれほど苦労したことでしょう。
 片親の寂しさを味合わせないようにと、私のやりたいことを自由にやらせてくれたお母さん。仕事を休んで父兄会に来てくれたお母さん。ギターがほしいといえば、すぐに財布の底をはたいて買ってくれたお母さん……私の胸も思わずジーンと熱くなりました。
 デビューして2年間には、さまざまな思い出が残っていますが、この20歳の誕生パーティの事が一番印象深く、私の胸に生きつづけているのでした。 (「近代映画」天地真理スペシャル 1973.6 )

プロ歌手として歩み始めた真理さんにとって忘れられない誕生日だったようです。

しかし、実はプロ歌手への道は1年前の11月5日に始まっていたのです。
1970年11月5日、真理さんは合歓の郷で開かれたヤマハの第2回作曲コンクールに出場していました。このコンクールは第4回からヤマハ・ポピュラー・コンテストと改名されポプコンという略称でその後親しまれたものです。真理さんはこの年、高校を卒業しヤマハ・ヴォーカルスクールで学んでいましたが、「譜面歌手」という形でこのコンクールに出場していたのです。「譜面歌手」というのは譜面応募の歌を歌う歌手ということのようですが、私の推測では歌手の指定がない場合スクール生から選ばれて歌ったのではないでしょうか。出場歌手の一覧を見ると、弘田三枝子、尾崎紀世彦、本田路津子、赤い鳥などそうそうたるプロ歌手と並んで「斉藤マリ」という名が記されています。歌った曲はJune Chun作詞作曲の「OTHERWISE」でした。
どんな歌だったのでしょうか。


(この動画は現在Youtubeでは見られません。作者の方がわからなくなりましたが、問題あればご連絡ください)

どうでしょうか?アマチュアとは思えない堂々とした歌いぶりですね。
以前からCBSソニーの中曽根ディレクターから誘われていた真理さんがプロデビューを決断したのは11月ということですから、このコンクールでの経験と自信がきっかけだったのかもしれません。
なお、この歌詞を聴き取り訳してくださったファンの方たちがおられます。かなり前のことになってしまいましたが、この頃はよくこんな風にコメントの対話がありました。
http://anotoki.seesaa.net/article/135376576.html
http://anotoki.seesaa.net/article/162205838.html

なお、このコンクールでは「小さな私」という曲がエントリーされ藤田とし子さんが歌われましたが、真理さんはこの曲の楽譜を見て気に入り自分でも機会あるごとに歌っていました。それがデビュー曲「水色の恋」の原曲です。ポプコンは「あなた」など数多くのヒット曲を生みましたが、実は最初の大ヒット曲は「水色の恋」だったのです。ですから真理さんは第3回のコンクールにゲストとして招かれ、いわば凱旋出場を果たしています。

もう一つ、11月5日についての個人的な思い出を書かせてください。
実は私が天地真理さんのファンサイトに初めて投稿したのが2004年(または2005年)の11月5日でした。投稿先は、今は休止されていますがHP「はばたけ真理ちゃん」の掲示板でした。初めてだったので下書きを書いたらしくファイルが残っていました。次の文がそうですが、ある方のコメントへの返信として出したものです。文中の〈すべての「ハッピーソング」の極北〉という言葉は元のコメントにあった言葉です。
 そうですね。今日は真理さんの誕生日。おめでとうございます。
そして、ほんとうに気持ちのいい秋晴れでした。まさに『空いっぱいの幸せ』が聞こえてくるような日でした。『空いっぱいの幸せ』は私にとっても「My favorite song」 。彼女のシングル曲の中でも愛してやまない3曲の一つです。(他の2曲は『恋と海とTシャツと』『虹をわたって』)
私はちょっとした畑を借りていて休みの時には土をいじったりしていますが、今日はまわりにも誰一人見かけず、ふと目を上げると、どこまでも高く晴れわたった青空のもと、周りの山々の紅葉も盛りとなって、神秘なほどに多彩な色が見事な調和を見せていました。おもわず「世界はなんて美しいのだろう」と心の底からよろこびがあふれてきました。同時にこの美しい世界に自分ひとりしか存在しないようなたとえようのない寂しさも感じました。実はこの感覚こそ真理さんの「うた」の本質だと私は思うのです。あふれるような「よろこび」と表面には出ないがそこにひっそりと寄り添っている孤独。それこそ他の歌手の誰も表現できなかった彼女の魅力であり、それが最も見事に表現されているのが上記の3曲だと思っています。そのなかでもとりわけ『空いっぱいの幸せ』は余分な装飾を削り取って「よろこび」が最も純化した形で歌われている曲だと思います。まさに〈 すべての「ハッピーソング」の極北 〉、こんな「うた」を聴くことができることこそまさに幸せです。

あれからもう10年以上経ったのかと思うと様々な感慨がありますが、あの時の青空に映える紅葉に彩られた山々の美しさは忘れません。


※リクエスト情報

FMしばたhttp://www.agatt769.co.jp/index.htmlから。

NHKFM「ミュージックプラザ」(月曜)11月9日は「秋のリクエストスペシャル」、16日は「黄昏の昭和歌謡」(夕陽、夕焼など)、30日は「振り返る昭和歌謡」(追憶、思い出など)です。他の日や特集に関係のないリクエストも可能です。
「天地真理特集」を実現するために、リクエストを出す時、「天地真理特集をお願いします」という要望を書き添えましょう。

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