天地真理さんのヴォーカルが素晴らしい

前々回紹介したラジオ日本「タブレット純の音楽の黄金時代」の6月10日放送「雨の歌特集」で天地真理さんの「レイン・ステイション」がかかりました。
早速その部分をお聴きください。



タブレット純さんはこの曲を初めて聴いたということですが、曲自体を高く評価するとともに、それ以上に天地真理さんの「ヴォーカルが素晴らしい」と感嘆されていますね。ディレクターも「激しく共感している」と言っておられます。
タブレット純さんは1974年生まれということですからもちろん真理さんの全盛期を覚えているはずはありませんが、マヒナスターズの(解散前)最後の歌手だった方で歌謡漫談をやったりしていますし、何よりこの番組を担当しているわけですから歌謡曲には詳しい人です。しかし「レイン・ステイション」は知らなかったのですね。シングルのA面でもB面でもないので無理もないのですが、芸能界、あるいは音楽の関係者でもアルバムは聴いたことがないという人は多いと思います。
しかし、聴けばたちまち天地真理さんの評価は変わるということがよくわかりましたね。私がリクエストを呼びかけているのもそのためです。今回の放送で、ラジオを聴いていた人たちの真理さんへの評価もおそらくガラッと変わったでしょう。そういうことの繰り返しで真理さんの<うた>の評価も大きく変わって来るにちがいありません。
今回読まれたのは私のリクエストでしたが、locoさんも同じ曲をリクエストされていたそうです。もしかすると他にもリクエストした人がいたのかもしれません。当然ですがリクエストが多ければ多いほどかけてもらえる確率は上がります。この番組に限らず、さらに多くの方の参加を期待します。
(※ なお、「タブレット純の音楽の黄金時代」は来週から3回は野球中継のため放送がありません。次回は7月8日だそうです。特集テーマの紹介はありませんでした)
7月8日の特集テーマは「夏の歌」です。番組ツィッタ―に情報があります。またこれまでのディレクターで今度交代されることになったミウミウさんが「レイン・ステイション」についてツィートされています。


      アーカイブ(過去記事)へ 
     ホームページ「空いっぱいの幸せ」へ

コメントは掲載までに多少時間がかかることがあります。しばらくお待ちください。


<アイドル>

ゴルフの宮里藍さんが今シーズン限りで引退することを発表しました。
先日はフィギュアスケートの浅田真央さんが引退を発表したばかりですが、また一人スポーツ界のスターが現役を退くことになります。
私はスポーツにはそれほど詳しくありませんし、関心も世間一般の人に比べたら高くない方だと思います。それでもこのお二人のことはよく知っているし、私の記憶の中に強い印象として残っています。私でさえそうですから、おそらく日本中の人が知っているでしょう。まさに「国民的スター」と言っていいと思います。
実際お二人の登場で、女子ゴルフやフィギュアスケートへの人々の関心が飛躍的に高まり、それまで関心のなかったような人たちからも多くのファンが生まれました。特に子どもたちに大きな影響を与え、お二人にあこがれてゴルフやフィギュアスケートを始める子どもたちがたくさん現れ、競技の底辺が格段に広がりました。そして今、その中から日本のみならず世界で活躍するような逸材が次々と現れています。その意味でそれぞれの競技においてかけがえのない功労者と言えるのではないでしょうか。
お二人は競技での実力がすぐれていたのはもちろんですが、それだけでない、人を引き付ける特別な魅力が備わっていた人たちでした。だからこそ、多くの人が愛し、憧れる存在となったのです。まさに言葉の本来の意味で<アイドル(偶像)>でした。
どんな分野でも、それが広く一般の人たちに普及していくうえで、こうした<アイドル>と言う存在は不可欠で、お二人はまさにそうした役割を果たしたと言えると思います。

お二人のことを考えながら真理さんのことを思い浮かべました、天地真理さんもそのような意味での<アイドル>でした。いわばアイドル界の<アイドル>だったのです。
私は天地真理さんを単にアイドルとして語ることには強い違和感があります。それがたとえ称賛の言葉であったとしても「それは違う」と言いたいのです。私が真理さんに惹かれたのは何よりその<うた>の魅力であったからです。そして今ではそれは多くの人の常識になってきたと言っていいと思います。しかし一方で、真理さんの<うた>を高く評価する人たちの中には、「アイドル天地真理」を否定的に見る人たちもいます。私もそういう気持ちがわからないではありません。しかしそれもまた一面的だと思います。
天地真理さんが個性的で優れた歌手であるということは、極めて魅力的なアイドルであるということと相反することではありません。それは見る角度の違いでしかありません。そしてアイドルとしての真理さんの存在の大きさはご存知の通りです。
「元祖アイドル」と言われるように天地真理さんの登場がアイドルという言葉やイメージを人々の中に定着させ、それまで「ジャリタレ」とか「可愛い子ちゃん」などと揶揄、軽視されてきた若い歌手、タレントにいわば市民権をもたらしたのです。それは真理さんの生き生きとしてやさしい表情や晴れやかでよろこびが湧き出るような歌が、年齢、性別を問わず多くの人を魅了し、愛されたからにほかなりません。真理さんの空前の人気によって”歌謡曲”の世界の構図もがらりと変わり、それまでのじめじめした“大人の歌”からアイドルのはつらつとした歌へと中心が移っていったのです。真理さん以降、次々とより低年齢のアイドルが登場してきましたが、誰もが真理さんを目標としたり、真理さんに憧れたりしてきた人たちでした。その意味で、真理さんはやはりアイドル界の<アイドル(偶像)>だったのです。


      アーカイブ(過去記事)へ 
     ホームページ「空いっぱいの幸せ」へ

コメントは掲載までに多少時間がかかることがあります。しばらくお待ちください。

「音楽の黄金時代」

先日、朝日新聞の番組欄にこんな記事がありました。
(クリックして拡大してお読みください)

「タブジュン音楽の黄金時代」朝日20170510

「ミュージックプラザ」がなくなって、リクエストする適当な番組が見つけられずにいたのですが、この記事を見てこの番組ならどうかと早速5月13日に聴いてみました。しかし1回聴いただけでは様子がわかりませんから、2~3回聴いたところでリクエストを出そうと考えていたところ、「来週はアイドル特集」という告知があったのです。そこで、番組のことはよくわからないけれどともかくリクエストをしてみようと思い、「恋と海とTシャツと」をリクエストしました。というのは13日の放送では結構レアな曲もかかっていたので、あえてオリコン1位曲を外して出してみたのです。
はたして採用してもらえるか、期待して20日の放送を聴きました。



いきなり「若葉のささやき」という言葉が出てきて、期待が高まりましたが、真理さんはなかなか出てきません。それどころか70年代アイドルはほとんど出てきません。ゲストの人が80年代アイドル云々と言っていましたから、かからないのかな?と思いかけていたのですが、前半の女性アイドルの部の終わり近く



というわけで「水色の恋」がかかりました。<恋は水色>さんのメッセージ、とてもよかったですね。まさに「みずみずしい歴史的な名曲」でした。私のリクエストはボツでしたが、側面支援くらいにはなったかなと思います。
ともかく真理さんの歌がかかって、あとは気楽に聴いていたところ、最後にこんなことが


※ すみません。著作権の関係でブロックされてしまったようですね。私自身は見ることができるので気が付きませんでした。代わりに内容だけご紹介します。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
最後は浜田朱里さんです。天地真理さんのカバーで、最近の一番のお気に入りになるんですが「想い出のセレナーデ」です。
             <歌が流れる>
この番組では皆さんのご意見、ご感想、リクエストを募集しています。お便りは、郵便番号106-8039 ラジオ日本「タブレット純 音楽の黄金時代」まで。メールはtabjun@jorf.co.jpまで。たくさんのお便り、リクエストをお待ちしています。
来週5月27日はプロ野球中継のためお休み、6月3日は「栄光のテレビ主題歌大特集 第2弾」、6月10日は「雨の歌特集」です。お楽しみに。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

何と「想い出のセレナーデ」がかかったのです。歌っているのは浜田朱里さんでしたがもちろんオリジナルは真理さんです。結局、題名だけの「若葉のささやき」まで入れれば真理さんの歌が3曲登場したことになります。もう少し様子を見たいですが、これからもこの番組にリクエストをしていこうかなという気にさせますね。みなさんも気に入ったらリクエストしてみませんか。最後に紹介があったように、6月10日は「雨の歌特集」だそうですし特集でなくてもリクエストはできそうです。番組HPはこちらです。


      アーカイブ(過去記事)へ 
     ホームページ「空いっぱいの幸せ」へ

コメントは掲載までに多少時間がかかることがあります。しばらくお待ちください。


聴き比べ 「恋の風車」

今回は聴き比べシリーズ。今回とりあげたのは「恋の風車」ですが、Youtubeで探しても”本家”のチェリッシュと天地真理さん以外では麻丘めぐみさんくらいしか見つかりませんでした.。しかし最近では聴き比べの対象にできる動画が減ってきて、ほかに適当な曲もすぐ思いつかないので、予定通りこの曲を取り上げることにしました。

ではまず“本家”チェリッシュからお聴きください。


次に麻丘めぐみさんです。


最後に天地真理さんです。


いかがでしょうか。チェリッシュはエッちゃんの声がやはり魅力的ですね。リズムを歯切れよく軽く刻んでそれほど抑揚をつけず割と淡々と歌っていますが、声の可憐さが軽快な曲に爽やかでしっとりとした落ち着きを与え、時に儚さも感じさせます。
麻丘めぐみさんは他の2人(組)と並べられるとちょっと気の毒でしたね。麻丘さんのカバーには結構いいものもあるのですが、これはたぶん割と早い時期の録音だと思うので幼さがあります。しかしほかにプロの歌手のカバーが見つけられなかったのでつきあってもらいました。
天地真理さんはほんとうにすばらしいです。私は真理さんによるカバーの中で完成度という点では最高のものだと思います。完成度ということは欠点がないということです。曲の性格もありますから、これが最も感動的とかすぐれているという意味ではありません。しかし聴くたびに感嘆し満足感があるうたです。
真理さんによるこの歌は躍動的です。まさに心が弾むうたです。とはいえ過剰に元気に歌うわけではありません。風車に息を吹き込むように、ポイント、ポイントでアクセントをきかせて推進力を与え躍動させていくのです。声の表情もニュアンス豊かで細部も充実しています。このあたりはチェリッシュと比較しながら見ていきましょう。
まずこの部分

エッちゃんも「歩く」のところでアクセントを与えて高揚させていきますが、真理さんは「歩く」につづいて「二人に」「朝の」「光」と3連発で煽るようにぐんぐん高揚させていきます。しかも「朝の光」のところはまさに晴れ晴れと朝の光の輝きが見えるようです。
次はこの部分

チェリッシュは平坦に歌っていますが、真理さんは大きな抑揚はありませんが声自体の力があるので高揚状態が持続し陶酔的でさえあります。「しあわせ」の絶妙なニュアンス、そこから「色の風が」と舞い上がっていくような歌い方もすばらしいです。
最後に

この部分は悦ちゃんの良さもよく出ていますね。とてもみずみずしくて、「(胸の)中を」「回っているわ」のところなど声の儚さが実に魅力的です。一方、真理さんはここでもすばらしいですね。「たばこのにおいがする」というところなど本当にたばこのにおいがしてくるようですし、「燃える胸の中を」ではまさに燃えるような想いがあふれ出しそのままぐんぐん高揚していきます。

ちょっと分析的に見てきましたが、全体を通して、チェリッシュもとても魅力あるうただと私は思っていますが、真理さんのうたは晴れ晴れとしてスケールも大きく、いわば“快唱”とでも言っていいものです。これをレコーディングした時、真理さん自身も充実した達成感があったのではないでしょうか。


       アーカイブ(過去記事)へ 
     ホームページ「空いっぱいの幸せ」へ

コメントは掲載までに多少時間がかかることがあります。しばらくお待ちください。




本物を見なければわからない

1週間ほどスペインへ行ってきました。
日本をたつ時、私の住所ではまだ桜が咲き始めた頃だったのですが、マドリッドに着いたら新緑の若葉の季節でした。マドリッドは街路樹が高くて美しく、まさに「若葉のささやき」でした。気温も30℃近くで半袖で過ごしました。中間でバルセロナへ移動した頃から気温が下がり4月らしい気候になりました。
この旅で考えたことは何といっても「本物(実物)を見なければわからない」ということでした。それは至る所で経験しました。たとえば、
マドリッドから少し脚を延ばした古都トレドは写真では見ていましたが、実際のスケールや路地のたたずまいなど現地に行ってみなければわからないものでした。またベラスケス、ルーベンス、ゴヤ等の作品も写真とはまるで印象が違いました。そういう中で、とりわけそのことを強く感じたのは、まずソフィア王妃芸術センターで見たダリの作品です。私はダリの作品はどうも気持ち悪くて面白くはあっても好きではありませんでした。例えば次の作品はタイトルからして「偉大なる手淫者」というのですが・・・。
ダリ「偉大なる手淫者」
ところが実際に見るとまるで印象が違うのです。色彩が本当に繊細で実に美しい作品なのです。実物を見てない方は信じないかもしれませんが本当です。ぜひ実物を見て下さい。まさに「本物を見なければわからない」ものの代表です。
しかしそれ以上に、「本物」によって心動かされたものが2つあります。
ひとつはやはりソフィア王妃芸術センターにあるピカソの「ゲルニカ」です。
ゲルニカ
このあまりにも有名な作品は写真ではほとんどの方がご覧になっていると思いますし、テレビなどでもよく取り上げられますから細部までご存知の方も多いと思います。当然私もその歴史的意義も含めよく知った作品で「見慣れた」と言ってもいいものでした。
ところが、実際にこの作品の前3mくらいのところに立ってこれを見た時、画像から強い波のようなものが私に向かって押し寄せてくるような感覚にとらわれました。それはこの絵の中に埋め込まれた底知れぬ怒り、悲しみが発するエネルギーなのでしょう。呆然と見入っているうちに涙がにじんでいるのに気が付きました。それは言葉や概念で表現できないものに対して私の心身が反応を起こした結果でしょう。ともかくこれまでしたことのない体験でした。
「本物を見なければわからない」もののもうひとつはガウディのサグラダファミリアです。これもあまりにも有名な教会建築ですね。
サグラダファミリア
外側のつくりは写真でも見られます。もちろんそのスケール感は実際に見なければわかりませんが、私がとりわけ「本物を見なければわからない」と思ったのはその内部です。もちろん内部の写真もあります。しかしその<空間>はその場でしかわからないものでした。
サグラダファミリア内部2
内部は微妙に色の違う石柱が木々のように林立し、そこに回り中のステンドグラスからの色とりどりの光線が差し込み、まるで森の中にいるようです。光線は水彩絵の具のようにやわらかで、太陽が移動するにつれて刻々と違う色で柱を染め上げていきます。小鳥の声が聴こえてきそうな生命の楽園です。心が何かかけがえのないものによって満たされ慰められる、そんな空間でした。お互いにぶつかり合うほどに大勢の観光客がいて、相当の音量が発生しているに違いないのに、この空間に身を浸していると森の静寂がそこにありました。まさに至福のひとときでした。

「本物(実物)を見なければわからない」ということは言葉で言えば当たり前ですが、実際には私たちは偽物、まがい物を見て、いかにもわかったように思い込んでしまいがちです。サグラダファミリアについてネットで調べていたら「美しいとも、立派だとも思わない 。岡本太郎の奇をてらう思想と(し)か思えません。すばらしいと言う感性もミーハー。ともあれ子供の粘土工作」というご立派なコメントを見ました。写真だけを見て自分は何でも正しく判断できると考える、自分を相対化できないこういう傲慢な人たちがネット上には多すぎますね。
天地真理さんの場合も「本物」を自分の目や耳で知ろうとせず、上の例で言えば「写真」のような2次的な情報でわかったように思っている人が世間にはあまりに多すぎます。帰りの飛行機の乗り継ぎで降り立ったヘルシンキ空港でかなり待ち時間があったので、旅行に来て初めてイヤホンを挿し真理さんのうたを聴きました。聴こえてきたのは「もの想う季節」でしたが、みずみずしい歌声が疲れた心と身体に沁みわたりました。

 前回「ラジオ深夜便 天地真理集」にmariminafanさんから17日の放送での反応を教えていただきましたので、お聴きください。

保母さんだった玉木(?)さんとは45周年記念パーティーにも来てくださっていた方でしょうか。ずっと真理さんを見守ってきてくださっているのですね。心温まるお便りでした。
それにしても、これを聴いて考えたことは、リクエストしっぱなしではなく、こういうフォローも大事だなと言うことです。次につなげるためにもこれから大事にしていきましょう。


       アーカイブ(過去記事)へ 
     ホームページ「空いっぱいの幸せ」へ

コメントは掲載までに多少時間がかかることがあります。しばらくお待ちください。
プロフィール

ひこうき雲

Author:ひこうき雲
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QRコード